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「高桑氏族」 覚書(98)

2013-08-16 16:12:55 | 歴史

輪中(わじゅう)(2)

輪中は、一説によると、鎌倉末期まで遡る古い歴史を持っているが、原初の形態は、「尻無堤」であったと云う。三角形で言えば、上流(高地側)に向かって、2辺の堤を築き、底辺は開放されている。つまり「尻無し」である。

この2辺に囲まれた中で、「流し作場(ながしつくりば)」と呼ばれた水田が耕作されていたと云う。これが後に、底辺も閉じられ、且つ輪形(円形)になって、「輪中堤」が完成された。

日本の「輪中」と屡(しばしば)、対比されるのは、写真で良く見る、あの詩情豊かな、風車で有名な、オランダの「polder」である。英語でも蘭語でも同じ「polder」であるが、「干拓地」を意味する。

「輪中」と「ポルダー」の、根本的相違は、前者が「防水施設」であるのに対して、後者は「排水施設」である点である。

似ている点を強いて挙げれば、両者とも堤防を設置しての「水処理施設」である。しかしその堤防が閉じているか、開いているかの違いがある。

歴史的には、両者とも古い歴史を誇っている。「輪中」は、14世紀以来、「polder」は、15世紀以来と言う。

写真は、「風車群」

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