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炎症性腸疾患の道標/高橋涼介[特別編]

潰瘍性大腸炎、クローン病の病態と治療法から最適な献立・一品料理を掲載。

潰瘍性大腸炎、クローン病の人の食事 献立・一品料理集

2009-07-31 09:00:55 | 潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
※調理の前に
かならずお読みください
材料表に示された食品(魚介類、野菜、芋、くだものなど)の重量は、断わり書きがないもの以外はすべて、正味重量です、
正味重量とは、皮、骨、殻、芯、種など、食べない部分を除いた、実際に口に入る重量のことです。
材料の計量は、標準計量カップ・スプーンを使いました。
小さじの1/5量を計ることができるミニスプーン「ミニスプーン」と表記します。ミニスプーンがないときは、親指と人差し指で「軽くひとつまみ=ミニスプーン1]を目安にしてください。
電子レンジの過熱時間は、500Wのものを使った場合です。
フライパンはフッ素樹脂加工のものを使いました。塩は「小さじ1=60g」のものを使いました。
「1/2マヨネーズ」「1/4マヨネーズ」は、それぞれ、脂質が従来のマヨネーズ1/2、1/4のものです。ここでは、「キューピーハーフ(商品名)」「キューピークォーター(同)」を使いました。
インスタントのスープは、栄養表示を見て、脂質3g以下のものを選びましょう。ここでは、「クノール(商品名)」のスープを使いました。

潰瘍性大腸炎、クローン病の人の食事 献立・一品料理集

2009-07-23 01:13:55 | 潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
食事のポイント
体調が悪いとき
クローン病の人は、低脂肪で食物繊維が少ない(=消化がよい)食事にして、腸に刺激を与えないようにします。
潰瘍性大腸炎の人は、食事の影響は少ないといわれますが、低脂肪の食事を心がけて腸を刺激しないようにしましょう。、

体調がいいとき
体調がいいとき(緩解期)は、様子を見ながら普通の食事にもどしていきます。このときも、高脂肪にならないことが肝要です。
脂質の量がわかりやすいように1食分の脂質を5g・10g・15g前後に設定し、それぞれ、朝食、昼食、夕食の献立を紹介します。クローン病の人は、一日の脂質摂取量は30g以下におさえましょう。潰瘍性大腸炎の人も、低脂肪を心がけましょう。

食事療法を無理なく続けるコツ
毎食が低脂肪のメニューだともの足りなさを感じるでしょう。体調がいいときは、一日のうちで1~2食を脂質5kg前後にし、そのほかの食事である程度は脂質をとってメリハリをつけるのも一つの方法です。
たとえば、夕食が外食で高脂肪になるときも、その前後の食事を脂質5g前後、脂質10g前後と、低脂肪におさえれば安心です。
また、体調が悪くなってきたときは、1食分の脂質を5g前後にして様子を見ましょう。

療養日誌

2009-07-23 01:02:53 | 潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
女性の場合は、生理などでホルモンバランスがくずれて排便回数が増減することもあるので、生理との関係を把握すると、病気てもつき合いやすくなります。

また体重は病状を管理するうえで重要なバロメーターになります。体重が1ヶ月に1kg減ったということは、約700kcal(一日につき約230kcal)のエネルギーが消費されたか、摂取不足があったことが推測できます。

食事内容の覧には、献立名と食品名と重量を記録しましょう。重量は細かく計る必要はありません。献立名と食品名だけでもいいでしょう。

この食事内容と症状(便の回数や腹痛、腹部膨満など)との関係をチェックし、そのほかに記録した内容を照らし合わせて見ていきます。便の回数が急に多くなったときは前日の食事内容をふり返ることをくり返せば、ある食品を食べたときはいつもおなかの調子が悪くなるといった傾向がつかめるでしょう。

また、外来を受診するときに主治医や栄養士に聞きたいことを、療養日誌にメモしておくのもいいでしょう。

療養日誌

2009-07-19 04:53:15 | 潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
自分に合う食品、合わない食品を見つけるには

「療養日誌」に毎日の症状を記録し、自分に合う食品、合わない食品を見つけるのが最良の方法でしょう。
日誌には、食事内容、体温、排便(回数、便の性状)、腹痛の程度、肛門部病変の有無、その他の症状(かぜやその他の症状など)、成分栄養剤のエネルギー量、タバコやお酒の量、女性の場合は生理の有無、使用している薬の名前、ストレスと思われる問題、体重などを記入する欄があるといいでしょう。

かかりつけの病院で配布されたものがあればそれでいいのですが、ない場合は自分で工夫して作ってもいいでしょう。
療養日誌に記録することで、たとえ体温の欄からは、体調のよしあしがわかります。IBDの人は、微熱程度であれば日常生活にそれほど影響はないようですが、継続すると倦怠感や体重減少の原因となります。再燃が疑われるときは、夕方から夜にかけて体温が上がり(寝汗をかくこともあります)、朝には下がるという変動があります。

排便の回数は、日中と夜間とに分けて数えることがポイントです。日中は食事やストレスの影響で左右されることも多いのですが、夜間はそれらの影響を受けないので、就寝後の排便回数が増えてきたら要注意です。
また便の性状、血便の量、粘液量も観察してください。
腹痛は、いつ、どこがどのように痛いのかを自分の言葉で記録します。
その他の症状の欄には、たとえばかぜをひいて病状が悪化することもあるので、のどが痛くなった、咳が出始めた、関節痛がある、口内炎ができたなど、気になる症状を記録しましょう。

療養日誌

2009-07-07 06:12:14 | 潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事
IBDの食事療法では、自分に合う食品、合わない食品を見つけることが重要です。病院によって、食べていい食品と控えたほうがいい食品が異なって混乱するといわれます。しかし、全国で統一した安全な食品の見解が出たとしても、それがすべての人に当てはまることはありません。

食事は、その人の育った環境や習慣によって違います。また、もともとの体質、病変の程度や範囲、病型などによっても大きく左右されます。
そのため、どの食品が自分に合うのかを見つけることがたいせつになります。