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森の旅人の日記

人生の折り返しを過ぎた某オリエンティアの毎日

竜王戦第5局

2024-11-28 | 将棋

昨日、今日と竜王戦第5局。本局、後手番の佐々木勇気八段は、角道を止めて角換わりを拒否し、雁木模様の戦型を採用。居玉のままバランスを取った構えをしく。それに対して、先手番の藤井竜王は金銀3枚でしっかり囲い、先に攻撃を仕掛ける。その後、馬を作った佐々木八段、結構な歩得になった藤井竜王という流れになって2日目へ。

2日目に入って、佐々木八段が馬を中心に圧力をかけようとするのに対し、藤井竜王が遠見の角打ちで玉を睨む。すると、一気に流れが急になって攻め合いに。そして、この攻め合いで藤井竜王の方に流れが傾く。あとは的確な指し回しで佐々木八段を投了に追い込んだ。これで、藤井竜王が竜王防衛に王手。だが、次の第6局は佐々木八段の先手。これまですべて先手が勝っているだけに、最終第7局になだれ込む可能性もあるか。

 


竜王戦第4局

2024-11-16 | 将棋

昨日、今日と竜王戦第4局。時々、状況をチェック。

今回、先手番の佐々木勇気八段が採用したのは、角換わりからの早繰り銀、と思ったら、そこからよくある腰かけ銀に組み替える作戦。このあと、角を打った手が絶妙だったらしい。このあと、藤井竜王が時間をかなりかけて考えるが、かなり苦戦。本局、佐々木八段の差し回しが見事で、今日の夕方早々に藤井竜王が投了。竜王戦はここまで先手番が勝利で、2-2のタイに。ここからあと多くても3局。これは最終第7局までもつれ込むか。

 


竜王戦第3局

2024-10-28 | 将棋

この前の金曜・土曜は竜王戦第3局。移動しつつ、時々状況をチェック。

本局、後手番の佐々木勇気八段が採用した戦型は、なんと角交換向かい飛車。そもそも佐々木八段振り飛車はほとんど指していないのでは??用意の戦型に、藤井竜王が時間をかけて対応策を考える。7八まで移動した玉を6八に戻るという手損の指し方はなかなかできない技。そのあとさらに、相手に2筋で馬を作らせている間に、飛車を相手玉の筋に回るなど、玉頭を攻める体制を整える。

そして2日目に開戦。藤井竜王は佐々木八段の玉頭を攻めにかかり、佐々木八段は馬を戻して手厚く受ける。激しい攻防のあと、藤井竜王が2枚の角を急所に打って一気に相手玉を攻略。佐々木八段も攻めたものの及ばず投了。これで藤井竜王がトータル2勝1敗と一歩リードした。ここまで3局先手番が勝利。次の第4局はさてどうなりますか。

 


竜王戦第2局

2024-10-21 | 将棋

この前の土日は竜王戦の第2局。全日本の合間と、帰りの電車の中で時々状況をチェック。

戦型は先手番の佐々木勇気八段が矢倉志向の指し回しをする。が、玉は囲いと逆の右の方へ。一方の藤井竜王は玉が動かず居玉のまま。すると、盤面の左側で戦いが起きる。戦いの中で佐々木八段が積極的な指し回しを見せる。流れは佐々木八段の方へ。まだ詰みまでは手数がありそうだが、藤井竜王投了。これで1勝1敗のタイ。これで七番勝負面白くなりそうだ。

 


竜王戦第1局

2024-10-06 | 将棋

土日は竜王戦の第1局。今日も大会のレースの時間帯以外は結構気になって、ときおり状況を確認。

封じ手は大方の予想通りの手。だが、それ以降、とにかく佐々木八段が時間を使って考えることが多かった。まさか、残り時間の差が、2時間近く藤井竜王の方が多くなるとはなあ。今まで見た記憶がない。これも番勝負の経験の差か。

それでもずっとほぼ五分五分はキープしていたが、さすがに残り時間が少なくなると厳しい。佐々木八段が6筋から攻めて、攻め合いに持ち込もうとしたが、藤井竜王少し考えて互いの攻めのスピード感を見切った感じ。それからはどんどん差が開く。最後は相手の玉を仕留めて佐々木八段投了。

次の第2局は佐々木八段の先手番。ここで巻き返せるか。


竜王戦開幕

2024-10-05 | 将棋

今日から竜王戦の七番勝負が開幕。今回、藤井竜王(七冠)に挑戦するのは、佐々木勇気八段。番勝負初登場である。藤井竜王にとってはかなりの難敵登場。なにせ、プロに入ってからの連勝を29で止めたのも、前回NHK杯の連覇を阻止したのもこの佐々木勇気八段である。しかも最近非常に調子がいいらしい。今日の第1局は藤井竜王の先手で始まって角換わりに。午後から非常にスローペースになって、今日は佐々木八段が封じ手をした。さて明日どんな展開が待っているのかなあ。

 


王座戦第3局

2024-09-30 | 将棋

今日は王座戦第3局。本局は永瀬九段の先手。戦型は三度目の角換わり。途中まではあっという間に進んだが、藤井王座が5筋の歩を突いたところから、急にスローペースに。形勢は互角のまま進んでいくが、藤井王座がどんどん考慮時間を使って、早々に考慮時間を使い切って1分将棋に。

そのあと、やや永瀬王座が有利な展開になったが、あと一押しが、というところで今度は永瀬王座が考える。考慮時間をほぼ使い切って1分将棋に突入。そこで攻めの手を選択して、押し切りに出る。そこまではよかったのだが・・・。

運命の分かれ目は、藤井王座が香車を9筋に打って王手をかけた局面。永瀬九段は1分ギリギリまで考えて歩で合い駒をしたが、すぐに藤井王座は銀を打って永瀬九段の玉を必至に追い込む。この瞬間藤井王座が勝勢になっていた。直前まで藤井王座の玉が詰めろだったが、9筋に歩を打ったため、詰めろではなくなってしまったのだ。歩で合い駒する手は、解説者も普通の手と言っていたんだけどなあ。桂馬を跳ねて合い駒するのが正しかったらしい。直後のインタビューで答えていたが、永瀬九段も桂馬を跳ねる手は見えていたらしい。ただ、その場合、桂馬が飛んで空いたスペースに駒を打つ王手が飛んでくるので、その後自分の玉に詰みがないことを読み切った上で指す必要がある。1分未満でそれを読み切るのはなあ・・・。

結局、藤井王座が勝って、3連勝で王座防衛。先に1分将棋になってるのに、ほぼ正確に指すところが強いよなあ。そして、今週末から竜王戦七番勝負か。こちらはどうなるかなあ。

 


王座戦第2局

2024-09-18 | 将棋

今日は王座戦第2局。本局は藤井王座の先手。戦型は角換わりになったが、お互い研究範囲なのか、ものすごいスピードで指し手が進んでいく。あっという間に、70手ちょっと指される。後手番の永瀬九段が9筋の歩をぶつけたところが新手で、藤井王座がかなり考えて、そこでガクッと指し手がスローペースになる。

その後、永瀬九段が銀取りに桂馬を打った手に対して、藤井王座が無視して香車を打って攻め合いに出てからは、今度は永瀬九段が時間を使う展開に。この後は、じわじわと藤井王座がリードを広げていく感じに。指し手にほぼ悪いところがなかった感じ。藤井王座の完勝で第2局が終わって、2連勝に。あとがなくなった永瀬九段、第3局はどんな対策してくるのだろうか。

 


王座戦第1局

2024-09-04 | 将棋

今日から王座戦五番勝負が始まった。今回、藤井王座(七冠)に挑戦するのは、永瀬九段。昨年と立場が逆になっての対決である。今日の第1局は振り駒の結果、永瀬九段の先手に。戦型は角換わりになったが、普通の角換わりとは違って、角交換の流れで後手の藤井王座の金が3三にくる珍しい形に。

将棋は、永瀬九段が馬を作って自陣に引きつけるのに対し、藤井王座が歩得をするという流れに。その後、藤井王座が端から手を作っていく。そのあと藤井王座がやや有利になると、かなり手堅い差し回しを見せる。永瀬王座も反撃したものの藤井王座の玉を仕留めるに至らず投了。第1局は藤井王座が勝利。後手番で勝利したのはかなり大きい気がする。


王位戦第5局

2024-08-28 | 将棋

昨日、今日と王位戦第5局。今日の2日目はじっくり観戦。

本局、雁木模様に構えた後手番の渡辺九段に対し、先手番の藤井王位は急戦を仕掛けてくる。角交換、銀交換になったあと、渡辺九段が先に角を打ち、そのあとびっくりするような銀打ちを繰り出してくる。その中で藤井王位の玉が何と7七に。見たことないような力戦型の将棋へ。

このあと中央での戦いを経て、藤井王位が飛車を切って攻めにかかる。それに対して渡辺九段も取った飛車を敵陣に打ち込んで攻め合いに出たのだが・・・。結局、藤井王位の攻めの方が一足早かった。本局藤井王位が勝利し、七番勝負は藤井王位が先に4勝して勝利。これで王位5連覇で永世王位の称号を獲得した。いやはや、強いなあ。

藤井王位の次は来週から永瀬九段を挑戦者に迎えての王座戦五番勝負ですか。これまた難敵登場である。どうなりますかねえ。