昨日、今日と竜王戦第5局。本局、後手番の佐々木勇気八段は、角道を止めて角換わりを拒否し、雁木模様の戦型を採用。居玉のままバランスを取った構えをしく。それに対して、先手番の藤井竜王は金銀3枚でしっかり囲い、先に攻撃を仕掛ける。その後、馬を作った佐々木八段、結構な歩得になった藤井竜王という流れになって2日目へ。
2日目に入って、佐々木八段が馬を中心に圧力をかけようとするのに対し、藤井竜王が遠見の角打ちで玉を睨む。すると、一気に流れが急になって攻め合いに。そして、この攻め合いで藤井竜王の方に流れが傾く。あとは的確な指し回しで佐々木八段を投了に追い込んだ。これで、藤井竜王が竜王防衛に王手。だが、次の第6局は佐々木八段の先手。これまですべて先手が勝っているだけに、最終第7局になだれ込む可能性もあるか。