昨日、今日と王将戦第5局。本局の先手番は挑戦者の永瀬九段。昨日、行きの電車の中で棋譜を見たときにびっくりした。後手番藤井王将の最初の手は、今まで一度も指してこなかった3四歩。これには、相手の永瀬九段はじめ、関係者みんなびっくり。そういうこともあってか、昨日の1日目は永瀬九段の方が考慮時間を多く使う展開に。
今日の2日目は盤面の右側で戦いが起きるが、永瀬九段の攻めが、藤井王将に押さえ込まれる展開に。じわじわと形勢は藤井王将の方へ傾いていく。終盤は永瀬九段の玉頭の方から攻めが始まる。すると、攻守とも見込みがなくなり、永瀬九段投了。これで4勝1敗で藤井王将がタイトル防衛。本局は、藤井王将が後手番にもかかわらず見事な指し回しで、相手に何もさせなかった感じ。
さて、来月から今度は名人戦七番勝負。今回のお二方が再び相まみえる。果たして今度はどうなりますか。