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森の旅人の日記

人生の折り返しを過ぎた某オリエンティアの毎日

王将戦第5局

2025-03-09 | 将棋

昨日、今日と王将戦第5局。本局の先手番は挑戦者の永瀬九段。昨日、行きの電車の中で棋譜を見たときにびっくりした。後手番藤井王将の最初の手は、今まで一度も指してこなかった3四歩。これには、相手の永瀬九段はじめ、関係者みんなびっくり。そういうこともあってか、昨日の1日目は永瀬九段の方が考慮時間を多く使う展開に。

今日の2日目は盤面の右側で戦いが起きるが、永瀬九段の攻めが、藤井王将に押さえ込まれる展開に。じわじわと形勢は藤井王将の方へ傾いていく。終盤は永瀬九段の玉頭の方から攻めが始まる。すると、攻守とも見込みがなくなり、永瀬九段投了。これで4勝1敗で藤井王将がタイトル防衛。本局は、藤井王将が後手番にもかかわらず見事な指し回しで、相手に何もさせなかった感じ。

さて、来月から今度は名人戦七番勝負。今回のお二方が再び相まみえる。果たして今度はどうなりますか。

 


棋王戦第3局

2025-03-02 | 将棋

今日は棋王戦第3局。本局は藤井棋王の先手番で始まり、角換わりの戦型に。増田八段は自分の研究範囲に誘導してほぼ五分五分の戦いに。膠着状態になった後、同じ角交換の手順が繰り返され、双方打開ができず千日手に。

先後入れ替えての指し直し局は、先手の増田八段が矢倉模様に構え、後手の藤井棋王は角道を止めて雁木模様に構える。難解な中盤を経た後、増田八段が攻めにかかる。一気に攻め立てたが、藤井棋王の粘りの対応に簡単には相手玉を捕らえるところまで至らず。その間に藤井棋王が攻めの仕掛けを入れ始める。すると、藤井棋王に攻めのターンが回ったとたんにあっという間に、相手玉を仕留めて藤井棋王勝利。3連勝で棋王位を防衛した。相変わらず強いなあ。

 


棋王戦第2局

2025-02-22 | 将棋

今日は棋王戦第2局。本局は増田八段の先手。出だしの指し手を見て戦型は角換わりになるのかと思いきや、後手番の藤井棋王が角道を止めたので角換わりにはならず、早々に過去に事例がない戦いに。

となると、双方が時間を使って考えて指すのでスローペースで進む。しかも中盤戦が長くて、難しい。戦いが始まっても、押したり引いたりの展開に。そのうちにやや藤井棋王有利の展開にはなったものの、増田八段がいろいろと手を尽くして粘り、時として勝負手をぶつける。だが、藤井棋王の対応がほぼ正確だった。最終的には、増田八段の方に攻防の見込みがなくなって投了。これで藤井棋王連勝で防衛に王手。第3局は先手番なので、一気に防衛しそうな感じが。

 


王将戦第4局

2025-02-17 | 将棋

この前の土日は王将戦第4局。終盤だけは家で観戦できた。後手番の永瀬九段が意地を見せて勝ち1つ返し、藤井王将のストレートでの防衛を阻止した。これで流れは変わるのか?次の第5局、永瀬九段が先手番でどうなるかというところか。


王将戦第3局

2025-02-06 | 将棋

昨日、今日と王将戦第3局を観戦。本局の戦型は角換わりへ。後手番の藤井王将は作戦通りなのか、いつもとは違って、割と早く指し進める。先手番の永瀬九段の方が序盤の内は時間を使う展開に。駒がぶつかって戦いが始まると、双方長考に入り、徐々に消費時間の差が詰まってくる。1日目終了時点ではほぼ互角。

2日目に入ってからも、じっくりとした戦いが続く。飛車角交換から、永瀬九段が攻めにかかるが、藤井王将は玉を中段にもっていき、なかなか相手に寄せを与えない。さらに永瀬九段が攻めにかかったが、決定的な寄せを見つけられず、逆に攻めが息切れ状態に。攻め手がほぼなくなったところで永瀬九段が投了。これで藤井王将が3連勝とし、王将防衛に王手をかけた。うーむ、これは一気に4連勝してしまうのか?


棋王戦第1局

2025-02-02 | 将棋

今日から棋王戦五番勝負が始まった。藤井棋王(七冠)に挑戦するのは、番勝負初登場の増田康宏八段。順位戦では一番上のA級に所属する強敵である。振り駒の結果、藤井棋王の先手番でスタート。

戦型は大方の予想通り角換わりへ。増田八段が用意していた対策があって、途中まで藤井棋王が一方的に時間を使う展開に。午後に入って互いに長考しスローペースに。難しい局面が続く。増田八段が踏み込んだ手順を指せば、流れをもっていけるかも、という場面があったようだが、そうはならず。逆に藤井棋王が、二枚換えに踏み込んでから、藤井棋王に流れが傾き始める。そのあと増田八段がいろいろと手を繰り出してきたが、藤井棋王の手堅い差し回しに屈して、増田八段投了。まずは藤井棋王が先手番で先勝。次は、増田八段の先手番でどうなるか。対策が見ものだ。

 


王将戦第2局

2025-01-26 | 将棋

昨日、今日と王将戦第2局。昨日はじっくり観戦。今日はレースが終わって帰宅してから大相撲を見つつ観戦。

本局、後手番の永瀬九段が横歩取りの戦型に誘導。途中までは永瀬九段の研究範囲だったためか、あっというまに考慮時間に大差がつく。だが、研究範囲から外れたのか、1日目の午後から超スローペースに。2日目、藤井王将の封じ手は8筋と2筋の両にらみの角打ち。AIはあまり予想していなかったような・・・。それでも、ちょっとずつ流れは藤井王将の方へ傾いていく。最後は2度の角打ちから一気に攻めのギアを上げて、あっという間に永瀬九段の玉を仕留めて勝利。これで藤井王将2連勝。今度の日曜から始まる棋王戦五番勝負にも弾みがつきそうだ。


棋士編入試験

2025-01-22 | 将棋

今日は西山女流の棋士編入試験の最終第5局を観戦。相手の柵木四段は過去奨励会で5回対戦して全敗と相性が悪い棋士らしい。規則にのっとって決まった相手とはいえ、神が選んだ試練みたいだ。これを乗り越えてこいといってるみたい。

戦型はやっぱり対抗形。やや先手の柵木四段が指しやすい状況で指し手が進んでいく。すると、玉頭での戦いに進んでいく。激しい戦いは最後は柵木四段が押し切る形に。これで試験の結果は不合格。あと一歩だったんだがなあ。


王将戦第1局

2025-01-13 | 将棋

昨日から王将戦七番勝負が始まった。今回藤井王将(七冠)に挑戦するのは永瀬拓矢九段。初めて二日制のタイトル戦で対戦する。第1局は振り駒の結果、永瀬九段の先手で始まる。

本局、永瀬九段が用意したのは相掛かりから、早めの1筋からの攻め。途中までは永瀬九段の方に流れがあったが、藤井王将が受けで粘って簡単には差を広げさせない。中盤、永瀬九段の攻めが一瞬緩んだすきに藤井王将が反撃。その反撃の差し回しが非常に正確。的確に急所を突き、あっという間に優勢を築き上げる。第1局は藤井王将が勝利。後手番で勝利したのはかなり大きそうだ。


竜王戦第6局

2024-12-12 | 将棋

昨日、今日と竜王戦第6局を観戦。本局、先手番の佐々木勇気八段が採用したのは相掛かり。ここまで6局、すべて違う戦型を藤井竜王にぶつけている。本局は双方の研究範囲なのか、かなり早いペースで進んでいく。1日目で終わるかも、という棋士もいたくらい。だが、1日目の午後に入ると一気にペースダウン。藤井竜王がかなり長考。やや、佐々木八段が押していたが、封じ手直前に流れが変わる。佐々木八段に誤算があったか。

佐々木八段の封じ手は大方の棋士が予想しなかった手。そこから佐々木八段の猛攻を藤井竜王が受け流す形に。最後は藤井竜王が相手の攻めを見切って、攻防の角を打って勝負あり。まだ先は長そうな場面だったが、見込みがないとみた佐々木八段が投了。これで藤井竜王が先に4勝目をあげて竜王位4連覇を達成。かなり苦戦はしたけど、防衛するところはやはり強い。