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森の旅人の日記

人生の折り返しを過ぎた某オリエンティアの毎日

棋聖戦第1局

2025-06-03 | 将棋

今日から棋聖戦五番勝負が始まった。今回、藤井聡太棋聖に挑戦するのは杉本和陽六段。番勝負初登場の、振り飛車党の棋士である。挑戦者決定戦で、名人戦の挑戦者・永瀬九段に勝ってこの場に上がってきた。

振り駒の結果、杉本六段の先手で第1局は始まった。杉本六段は三間飛車+ミレニアムの囲いに構えるのに対し、藤井棋聖は穴熊にしっかり囲って構える。中央で駒がぶつかったなあと思ったら、次第に戦いは盤面の右半分で激しくなり、玉頭戦の様相に。しかも双方の駒が入り乱れて難解な戦いに。すると、杉本六段が藤井棋聖の玉にかなり迫ったが、仕留めるまでは至らず、やむを得ず一手角を成る手を指した。が、この緩んだ一瞬をとらえて藤井棋聖反撃。あっという間に、杉本六段の玉を仕留めて勝利。藤井棋聖が後手番で先勝した。杉本六段も結構いい勝負してたんだがなあ。一瞬の緩みが命取りかぁ。

 


名人戦第5局

2025-05-30 | 将棋

木曜、金曜と名人戦第5局を観戦。それにしても・・・長かった。

まず木曜日、本局は永瀬九段の先手番で始まる。角換わりになって、永瀬九段が腰掛け銀の形に構えたのに対し、藤井名人は右玉に構え、あまりこれまでは見られない金の動きで、相手の攻撃を待ち構える。すると、両者ともなかなか打開に動けず、そうこうしているうちに永瀬九段が封じ手をして、木曜日は終了。翌日、封じ手は打開を狙ったと思われる手だったのだが、結局打開できず第4局に続いて千日手に。先手番だった永瀬九段にとっては悔しそう。

そして金曜の昼前に指し直し局開始。再び角換わりで、永瀬九段が再び3三金型を採用。しばらくするとまたもや、さあどちらが打開するんだという展開に。どうもまた千日手というのがちらついたらしいが、藤井名人の指し手が、永瀬九段の打開(4四歩)を誘ったような感じで戦いが始まる。そのあと戦いは互いの玉の間に移る。やや永瀬九段が押し気味だったようだが、さすがに互いに考慮時間が無くなってくる。すると形勢が逆転。藤井玉を詰めるにはあと一押し足りず、逆に永瀬玉が詰む状態に。23時過ぎに永瀬九段投了。これで藤井名人が4勝目をあげて名人のタイトルを防衛。大変な戦いになったけど最後はやっぱり強かった。


叡王戦第4局

2025-05-26 | 将棋

今日は叡王戦第4局を観戦。

これまでの3局はすべて相掛かりだったが、本局は先手番の斎藤八段が指向を変えて、角換わりに誘導。そのあと相早繰り銀になって、互いに矢倉囲いに構える。この後はしばらく我慢比べの様相になって、中盤が長くなる。互いに時間をかけて考えていると、まだ戦いが本格化する前に双方持ち時間を使い切り、1分将棋に突入。これは大変である。どちらの攻めが早いかという展開の終盤、先に相手の玉を捕らえたのは斎藤八段。攻守柔軟の指し回しを見せて勝利した。これで2勝2敗のタイになって、最終第5局での決着になった。どちらが勝つかみものだ。


名人戦第4局

2025-05-19 | 将棋

この前の土日は名人戦第4局。1日目はあまりチェックできず、2日目は帰宅後から観戦。

本局、1日目は藤井名人の先手で角換わりに。詳しくはよく見てないけど千日手になった。これはもしかして永瀬九段の策略か。藤井名人の考慮時間をかなり削って、2日目の指し直し局へ。

2日目は永瀬九段の先手で再び角換わりに。今度は1日目と違って相早繰り銀に。終盤に入る前くらいは、やや藤井名人有利だったが、ここから永瀬九段が粘る。しかも、考慮時間を1日目にかなり削ったこともあって、藤井名人の持ち時間が早い段階でなくなってしまう。考慮時間がないと正確に指し続けるのは、藤井名人といえどなかなか難しい。本局は、永瀬九段の粘りに藤井名人が折れた感じに。1勝を返して藤井名人のストレート防衛を阻止。次の第5局、永瀬九段の先手番でもう1局返せるか?

 


名人戦第3局

2025-05-10 | 将棋

昨日、今日と名人戦第3局。

後手番の藤井名人が、王将戦に続き2度目の2手目3四歩再び。そのあとすぐ角道を止めて、相居飛車の戦いに。しばらく進むと相矢倉戦に近い格好に。結構前にはかなり登場した戦型だが、最近ではあまり見られない。1日目の夕方に中央で戦いが始まって、千日手もあるのでは?という状況で藤井名人が封じ手をする。

封じ手は銀を引く手。これはもしかして千日手があるか?という指し手の流れになりかけたが、先手番の永瀬九段が指し手を変えて打開し、千日手にはならず。だが、しばらくすると、藤井名人が相手の攻めを押さえ込む感じの展開に。そして、敵陣にと金を作って、これが活躍する展開に。その後、藤井名人が相手陣の弱点を鋭く突いて勝負あり。これで3連勝。一気にストレートで防衛するのかなあ。


叡王戦第3局

2025-05-04 | 将棋

今日は叡王戦第3局。棋譜を見始めたのは、今日のレースが終わってから(14時くらいから)。

戦型は三度相掛かり。かなり遅い進行。この将棋、終盤がかなり長くて、両者1分将棋になってからも結構な手数を指していた。この長い攻防を制したのは伊藤叡王。手厚い差し回しで勝利し、これで2勝1敗に。次の第4局は斎藤八段の先手番。追いつけるか?


名人戦第2局

2025-04-30 | 将棋

昨日、今日と第2局。今日、昨日の手順も含めてじっくり観戦。

本局、後手番の永瀬九段が採用した作戦は角換わりの3三金型。普通3三には銀がくるので、一般的にはあまり指されない形。昨日は千日手含みでいつ仕掛けるかをタイミングをはかりながら指し進めている感じ。

今日、永瀬九段が打開して攻めに出る。それでも解説者も悩むかなり難しい展開。永瀬九段がちょっと有利になりかかった局面もあったが、藤井名人も簡単には流れを渡さない。すると、永瀬九段がもうちょっとじっくり指すかと思ったところで、攻めの手を指してくる。このときの折衝の後、流れが藤井名人の方へ。永瀬九段があと一歩まで追い詰めたが戦力不足で相手玉の詰みまで届かず。先に藤井名人が相手玉を仕留めて勝利。これで藤井名人2連勝になった。2日制の戦いで永瀬九段もかなりいい戦いをしてるんだけどなあ。

 


叡王戦第2局

2025-04-19 | 将棋

今日は叡王戦第2局を観戦。戦型は第1局と同じく相掛かり。序盤は割とある形かと思ったが、割と早く実戦例がなくなる。ともに中すまいに構えたが、戦いは中央で始まる。両者にとっても怖いところ。指し手が進むにつれて駒が中央に密集。駒の利きが錯綜していてややこしそう。そんな中、後手番の伊藤叡王が攻守柔軟な指し回しでじわじわと先行。そして飛車が敵陣に成りこんであっという間に勝負あり。伊藤叡王が勝利して1-1のタイに。2局とも後手番が勝つという展開に。ここから残り3局、どうなるか。

 


名人戦第1局

2025-04-10 | 将棋

昨日から、名人戦七番勝負が始まった。今回藤井聡太名人に挑戦するのは永瀬拓矢九段。最近も番勝負で対戦したような・・・。今回振り駒の結果、永瀬九段の先手で始まった。

戦型は角換わり。これがなんと先月行われた棋王戦第3局の千日手局と途中までほぼ同じ。この時は藤井名人が先手番を持っていたが(後手は増田八段)、本局は逆に後手番をもって指している。経験の差が出てるのか、永瀬九段が考慮時間を消費する展開に。封じ手時点では、2時間近い考慮時間の消費の差が。

2日目に入ると、かなり考慮時間を使って両者指し進める。終盤、藤井名人が7七の地点に駒を打ち込んで一気に殺到して攻め立てたが、一転して8一に飛車をかわして相手に手を渡す。何かないかと永瀬九段が、残っていた考慮時間をほぼ全部使ったが、有利に導く手は見いだせず。桂馬を打ち込む勝負手を放ったが、藤井名人に見切られる。最後は30手を超える超手数の詰め手順を指し切って藤井名人勝利。後手番で先勝したのは大きい。

 


叡王戦第1局

2025-04-03 | 将棋

今日から叡王戦五番勝負が開幕。今期、伊藤匠叡王に挑戦するのは斎藤慎太郎八段。絶対王者・藤井聡太竜王・名人が登場しない番勝負は超がつくくらいの久しぶり。新鮮な番勝負になりそうだ。振り駒の結果、伊藤匠叡王の先手で始まった。

本局の戦型は相掛かりに。中盤、1筋での小競り合いで開戦。伊藤叡王がかなり時間を使って考えたが、なかなか有利な展開にならず。するとまだ終盤の入り口という段階で、両者考慮時間を使い切って1分将棋に。互いに攻めあったが、攻めのスピードは齋藤八段の方が早かった。伊藤叡王も攻めたが、相手の玉を詰めるには戦力不足。攻防とも見込みがなくなって伊藤叡王投了。後手番で先勝した齋藤八段、これは大きいか。