最後の旅を始めよう

-黒の英雄譚・零-

『ゴジラ-1.0』と『ザ・クリエイター/創造者』の感想

2023年11月04日 | ツレズレ日記
『ゴジラ-1.0』と『ザ・クリエイター/創造者』を
走子して来ましたのでその感想を書いていこうと思います。

二本続けて観た感想としては、
「やっぱり戦争って嫌なものですよね」というところと
「現在のCG技術は本当に凄いな」という感じでした。
そして両映画とも、その技術と対照的に
ノスタルジー演出を強く押し出しており、なんだか不思議な感覚でした。

ストーリー等へのツッコミは、ネタバレ防止も兼ねて
今回はあまり深く言及するのを止めようと思います。


『ザ・クリエイター/創造者』

『GODZILLA ゴジラ』の監督、ギャレス・エドワーズ作品という事で
『ゴジラ-1.0』と一緒に見るにはもってこいの一本でした。

AIがテーマの作品という事で
技術の進歩とそれに追いつけない人類の感情との摩擦みたいなものが描かれるのかなと予想しておりましたが
むしろ、難しい学術的なものはあまり描かれず、魔法レベルまで進化した科学が生みだした
近未来ファンタジーの世界観をどれだけ描けるかという感じの作品でした。
どういう仕組みでそうなっているんだ?とか考えてはいけないタイプの科学ですね。
ドラえもんのひみつ道具と同じ原理です。

あと「ノマド」がカッコいいですね。
常に地面をスキャンしているところとか、こういう演出もあるのかと感心させられました。
その脅威のスケールもデカく作られており、ラスボスとしても怪獣としても満足させてくれます。


『ゴジラ-1.0』

山崎貴監督がゴジラを作るという事で、三丁目の夕日の中にゴジラが出たときから
ずっと「来るのでは?」といわれていた作品が満を持してやって来た感じですね。

全体的には『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』の世界にゴジラが迷い込んで来たという雰囲気でしたが、
第一作オマージュがそこかしこにあり、生粋のゴジラファンも満足して貰えると思います。
一番の発明は、時代を第一作よりも過去にする事で、初代サイズのゴジラでもちゃんと迫力のある画が撮れる上に
電車に噛みつくゴジラをやれたのには、心の中でスタンディングオベーションをしておりました。
山崎監督、ゴジラこんな好きだったんだ・・・と思わせてくれるゴジラ愛が詰っておりました。

あとは山崎監督特有のクサい感動ドラマも、すごく邦画っぽさが出ていて、
往年の怪獣映画や、シンゴジラ、モンスターバースシリーズとも全く違った
まさに、第一作を現代技術でリバイバルしたという感じでフルCGにもかかわらず
ゴジラらしさが全快に押し出された良作だと思います。
正に、誰が見ても楽しめる映画でした。

シンゴジラが記憶に残るゴジラなら、
ゴジラ-1.0は記録に残るゴジラに成るかも知れませんね。
コメント
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