最後の旅を始めよう

-黒の英雄譚・零-

最終回は、突然に…

2007年05月06日 | ツレズレ日記
前回までのあらすじ]
新宿警察に捕まったクロイキシは、
パトカーで警察所に連れて行かれ尋問されたあげく、指紋を採り、
ブラックリストに入ったのであった…orz
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 最終回
  『 新宿警察本部、大脱出!! 』



 部屋を出て、殺風景な廊下を歩く…私の前と後ろを行く警官が重苦しい。

だが、それも、あと数分で終わるのだ。


しばらく行くと、エレベーターホールに出る。
来た時とは、別のものだ。全部で6つの大きなエレベーターホール。

警官の一人がボタンを押してエレベーターを呼ぶ。
これまで、
こんなにもエレベータが来るのを待ち遠しいと思った事があるだろうか…
警察署で待つエレベータは、格別だ…

エレベーターは、以外にも早くついてその重々しい扉を開く。
ガラガラガラ…と聞きなれた音と共に扉が開き、
二人の警官と共にエレベーターに乗り込む。

ふと、私の目に、中に張られていたA1くらいの大きめポスターが飛び込んだ。
そのポスターはよくある指名手配のものの様だが…

その内容に、驚かざる得なかった…。


『通り魔、指名手配』

と、書かれた、そのポスターには犯人の特徴が…

・白と紺のラグラン長袖Tシャツにニット帽。
・凶器、小さめの包丁。
・凶器をウエストポーチの中に入れている。


・・・・・(・_・)



俺は…、コレに間違えられたのかーーーー!?!?!?

(;゜⊿゜)


皆さん!!
通り魔は、被害者の方だけでなく、様々な人々に多大な迷惑をかけます。
絶対にやめましょうっ!!!!(泣



エレベーターから降りると、
ホールにあるベンチに、強面のヤクザ見たいなおじさんが…
このヒトも、捕まっちゃたのカナ…
と、思いながら見ていたら、ふと目が合ってしまい、
気まずく、目をそらす…

怖すぎるぜ…警察署…


エレベーターが付いたのは二階らしく、吹き抜けの下に正面玄関が見えた。

正面玄関は、先ほどまでの殺風景な景色とはガラリと変わり、
吹き抜けはモチロン、二回までガラス張りの壁があったり、
大きな観葉植物が有ったりなど、大きな会社もビックリな玄関がそこにあった。

とても、廃工場を思わせる、裏口からは想像できません。


外に出ると、さっきまでの雨は、すっかり止んでいた。
どうやら、本当にただの通り雨だったようだ。

貰った傘を使わないのはなんだか悪い気もするが…

外まで見送りに来た警官の方が、
「この道を真っ直ぐ行けば駅まで行けるから」と教えてくれる。


一応、
「お世話になりました…」と言って、駅までの道を歩き出す。

時計を見ると既に、11時半近い…そりゃ、雨も止むわな…
今日は、もう家具屋をみて回る事は不可能だろう…


そうして、私は夜の街に消えてゆくのであった…。


                  第一部 『完』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする