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松尾留与被告(53)自宅にガソリンまき放火,甥2人殺害「妹夫婦に精神的苦痛を」

2024年02月07日 | ヒトゴロシ
放火殺人、同居伯父が経緯述べる
「あいつらの1番大事なものを奪って、なぜ俺がこういうことをやったのか分かってもらうため」
犠牲になったのは小学生兄弟 
被告人質問

小学生の兄弟が犠牲になった放火殺人事件。罪に問われた同居の男(被害者から見て伯父)の被告人質問が始まりました。

 なぜ子どもを狙ったのかと問われ、男は「あいつらの一番大切なものを奪って、なぜ俺がやったかをわかってもらうため」と、同居する妹夫婦への不満を述べました。  

起訴状によりますと、無職の松尾留与被告(53)は、2021年11月、兵庫県稲美町の民家にガソリンをまいて火をつけ、同居していた甥の松尾侑城くん(当時12)と眞輝くん(当時7)を死亡させた殺人などの罪に問われています。 

31日は被告人質問が行われています。  

松尾留与被告は、火をつけて子どもたちを殺害したことについて、「あいつらに俺の苦しみをわかってもらいたかった」と話しました。以下、弁護側との主なやりとりです。

 ――苦しみ、どういう苦しみですか。 

(松尾被告)人間として扱ってもらっていなかった。 

――その苦しみはどれほど。 

(松尾被告)今まで経験したことのないくらいの苦しみ、不満だった。

 ――それは誰に対して。 

(松尾被告)妹夫婦に。(被告と同居、子どもたちの親) 

――どうして子どもにやったのか。 

(松尾被告)あいつらの一番大事なものを奪って、なぜ俺がこういうことをやったのか分かってもらうため。 

――いま、自分の罪に対してどう思っているか。 

(松尾被告)罪深い事件だと思います。

今月の初公判で松尾被告は起訴内容を認めていて、弁護側は「妹家族に無視されたり、食事などで嫌がらせをされたりしているように感じ、自分の感情をコントロールできなくなっていた」と主張しています。 一方、検察側は「妹夫婦への恨みをはらすため、2人を最も苦しめる方法として兄弟を焼き殺すことを決意した」と、指摘しています。判決は2月15日に言い渡される予定です。

(2024.2.7.MBS NEWS)

甥2人殺害の罪で伯父に死刑求刑 
自宅にガソリンまき放火
「妹夫婦に精神的苦痛を」など供述

2021年、兵庫県稲美町で民家が全焼し、小学生の兄弟2人が死亡した事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われている伯父の裁判員裁判が7日行われ、検察は死刑を求刑しました。

 松尾留与被告(53)は2021年11月、兵庫県稲美町岡の自宅にガソリンをまいたうえで放火し、就寝中だった甥の松尾侑城くん(当時12)と眞輝くん(当時7)の兄弟を殺害した罪に問われています。  

7日、神戸地裁姫路支部で行われた裁判員裁判で、検察は「妹夫婦への不満を晴らすために、不満の対象ではない兄弟を殺害したのは、命を軽く見る度合いが著しい。動機は身勝手で残虐で非人道的。酌量の余地はない」と指摘しました。  

その上で、「『兄弟を無残な姿にすることで、妹夫婦を悲しませアルコール中毒にさせたい』と話したり、
『今でも妹夫婦には申し訳ないと思っていない。子を亡くした親の姿には見えないので、今でも苦しめたい。兄弟を間接的に殺したのはお前らだ』と発言するなど、被告の反省のなさや裁判での発言で遺族をさらに苦しめている」などとして死刑を求刑しました。  

これまでの裁判で松尾被告は「(間違い)ありません」と起訴内容を認め、「妹夫婦に精神的苦痛を与えるためにやった。あいつらがやってきたことを見たり聞いたりした時点で簡単には謝れない。直接的に殺したのは俺だが間接的にやったのはお前らだ。謝罪するのは今の精神状態では無理」などと述べ、「死刑になっても仕方ない」などと話していました。  

また、7日の裁判では兄弟の父親も法廷に立ち「罪への謝罪も反省も全くないどころか、兄弟の死を犬死に、無駄死にと言ったり、私たち夫婦が間接的に殺したと言ったりしたのはあまりに身勝手だ」として死刑を求めていました。

(2024.2.7.YTV)
 
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