仕事が忙しくて音楽がなかなか出来なくてちょとイライラしてた時期が2ヶ月半くらい続きました。
まぁ、仕事があっての音楽なので、、+家族は仕事で養っているのでしょうがないのですがw
リーマンショック以来の難シーズンは続いていますがなんとか通常営業できるところまで持ってきました。
なので少し休暇を取って出来る限りのこと(音楽)をしようと思います。
表題の件ですが、以前ヘッドフォンを新しくしようとしていて調べてる最中だったのですが、その途中で仕事が忙しくなりってことだったんですね。
そうこうしているうちに現在使っている【beyerdynamic社 DT770pro】というヘッドフォンの調子が悪くなってしまい仕事が忙しいながらも少し時間が
あるとヘッドフォンの視聴はやっていたんですよね。
モニター用ヘッドフォンといっても大きく分けて2種類に分れると思うんです。
(密閉とか開放とかってことではなくて)
1.それはレコーディング時にプレイヤーがオケを聴きながらプレイする為のヘッドフォン。
2.そしてもうひとつはミックスやマスタリングを行うエンジニアさんの為のヘッドフォン。
1.に要求されるこというのは自分がプレイしている楽器を気持ちよく演奏できるかどうかということだと思うんです。
レコーディング環境によるところも大きいと思いますが、ボーカルを聴きながら演奏をレコーディングしていくというのはあまりないように思うんですよね。
基本自分の演奏のボリュームはリリースされる音源より大きめの人が多いと思います。
更にいうと演奏といってもドラムもあればギター、ベース、シンセ、その他色々な楽器があります。
これらの要求を満たすヘッドフォンというのは極力フラットなチューニングがされていてどの楽器もある程度気持ちよく聴こえるもの+少々の粗い使用にも
耐えうる耐久性だ思います。日本ではこの代表格が【SONY MDR-CD900ST】になるんだと思います。
海外ではAKGやSENNHEISER製品も使われているようです。
かの有名なイギリス・アビーロードスタジオでは【beyerdynamic社 DT250】が使用されてたりしています。
2.は基本的にヘッドフォンだけでミックスやマスタリングを行うプロのエンジニアさんはいないんじゃないかと思うんです。(いたらごめんなさい。)
電源や外部からのノイズ、そしてスピーカーに接続される音の上流(オーディオインターフェイス等)更にはスピーカーに接続される配線まで気を遣い、
1本数万、数十万、時には100万単位のスピーカーを数セット用意してそれらを使い分けながら作業していることを忘れてはいけません。
最近ではiPhone等で聴かれるユーザーも多いので最終調整にヘッドフォンを使用したり、特殊な周波数や特殊素材加工の際にあえて使用するということは
あるかもしれません。ですがプロはあくまでもスピーカーメインと考えていいでしょう。
ただ僕みたいなアマチュアは家に高いスピーカーを購入したところできっとボリューム的に鳴らせないと思うんですよね。
そこで休日や昼間スピーカーで鳴らしつつヘッドフォンでの作業が出来る製品があればなぁと思う訳です。
求められていることというのはプロのエンジニアさんがスピーカーで聴く環境に近いもの!なのですが、そんなの無理なので
解像度が高くチューニング的には楽器や歌の素材の録音されたそのままの音を出来るだけ再現してくれるものとなります。
後、出来ればテンションを上げてくれる見た目w←これ僕は結構大事だったりするんですよねw
今回十種類程度のヘッドフォンの視聴をしました。同じヘッドフォンを違う店で、自分のiPhoneで、
そして環境が許す時はお店にあるヘッドフォンアンプを使用してと僕にしてはかなり慎重w
以前は雑誌の機材レビューやネットのレビュー等を参考にしていたのですが、今回のヘッドフォン選びではそういうのは
ほとんど参考にしませんでした。理由は簡単で人の耳と僕の耳は違う。ということです。例えばマイケルジャクソンの
プロデューサーでもあるQuincy Jones。彼がプロデュースしているモニターヘッドフォン【AKG社 Q701】というモデルがあります。
このヘッドフォンを買ってみんながQuincyみたいな音が出せるのならそうしてると思うんですよね。
ということで経験してきた音や信じるエンジニアさんの音を頼りにヘッドフォンを探しました。最終候補は3種類。(以下感想など)
1.ULTRASONE PRO 900
特に低域に特徴がある。現在のダンス系のバスドラやベースは特にかっこよく聴こえる。引き締まって強さのある低域に特徴があり
全体的にきらびやかな音でミックスやマスタリングの際はテンションを上げてくれそうに感じたのですが、中域が自分が求める音ではないことと
原音に忠実かという部分ではちょっと違うかなと思い断念。解像度は高い!
でもすごくかっこE音でした。リスニング用で欲しいかも!でもリスニング用にしては値段ry.....w
例えて言うなら六本木のそこそこ値段のするクラブ(おねぇさんがお酒つくってくれる店の感じw)
2. beyerdynamic DT250
上でも書きましたがアビーロードで使われてるスタジオヘッドフォン。
低音が心地よく出ていてなかなかのナチュラルさ。楽器ごとの音が捉えやすく各楽器の特徴を上手く聴かせてくれます。
明らかなPRO 900との低音の違いを感じるがこちらの方が原音に近い音なのかもと思ったりしました。
解像度も高く高域をすっきり聴かせてくれるように思いました。音圧もあり太い音はさらにもう1段上に聴こえます。
これにしよう!と思ったのですが装着感がいまいち。長時間のヘッドフォン作業なのでこれは厳しい。
例えて言うなら吉祥寺で一番良いクラブという感じw
3.SONY MDR7520
このMDR7520は海外仕様なんですよね。なので輸入品しか日本国内にはないんです。国内で売られているのはMDR-Z1000という
製品なんです。MDR-Z1000の後に改良版としてMDR7520が海外で発売された訳なんですが、ならばMDR-Z1000を視聴しよう!と
とある店へ。エージングされたMDR-Z1000からの音は集中力を高めざる得ない楽器本来の音も再現する素晴らしい音でした。
こういう音が鳴っているのか!と思わせる(少し耳障りな音もそのまま再生してくれる)しかも解像度、めちゃ高い!
リスニング前提のヘッドフォンでは聴こえない音が確実に聴こえてくる。ハイハットのザラツキやギターのワウを動作している
感じがとてもリアルにスタジオの空気感も伝わってきます。定位も体験したヘッドフォンの中では最高クラス。
分離も非常によく楽器の特性をうまく再生してくれます。僕はプロではないのでプロのミキシング云々は判りませんが、
少なくとも自分のミキシングやマスタリングの弱点やあら捜しは出来そうなヘッドフォンだと感じました。
この点だけでも今まで使っていたヘッドフォンより進歩があったんじゃないかと思います。
少し低音寄りのフラットと思わせるチューニングでこの音を自分の耳で聴きながら音作りをしたいと思いました。
MDR7520音は聴いていないけど、これの改良版だよね、、装着感もイイ! よし決定!
そして並行輸入の鬼・SUOUNDHOUSEでめでたく購入。
例えていうなら銀座のクラブ。(銀座のどのランクかは数件しか行ったことないので不明w)
これから数日エージング。そして本領発揮してくれたこのヘッドフォンを相棒にenjoy music!
今まで使ってたDT770Proとお別れですが、このヘッドフォンでも沢山音楽を作りました。
修理に出して大事に保管しておいて子供たちが音楽に興味を持ったときにでも譲りたいと思います。
番外編としてSONYから新しく出たヘッドフォンMDR-1Rも欲しい機種の1つです。これはiPhoneや自宅で
本当にリスニング用として透明感の高い綺麗な音が出てると感じたのでいつでも気持ち良く音楽が聴ける機種だなぁと思いました。
ヘッドフォンの感想は聴く音楽や環境によってぜんぜん違ってくると思います。あくまでも僕が感じたことなので
購入される際はご自身の耳を信じてください。ネット評価だけで購入するより視聴を重ねたほうが色々発見があると思います。
この他にも色々なヘッドフォンを視聴しましたが(今)を捉えた音やリスニングにはかなり良いと思えるヘッドフォンが
いくつかありました。はっきり言ってある程度のものならどれでも良いと思います。自分が気に入ったものを大切に
使って欲しいなぁと思います。
Taccs