２月８日は、「ホテルニュージャパン火災」

「ホテルニュージャパン火災」
　１９８２年、午前３時３０分頃、会社乗っ取りの異名で有名な、横井英樹社長経営のホテル
　・ニュー ジャパン（東京都千代田区永田町）の９階から出火。　異常乾燥注意報発令中の
　都心を真っ赤に染めたんだ。
　　この日の宿泊客は４４２人。　うち９階と１０階に宿泊していたのは１０３人で、熱と煙に巻
　　き込まれ部屋や廊下で死亡した者や猛煙に耐え切れなかった宿泊客が９階、１０階から
　　飛び降りるなど３３人が死亡、２４人が重軽傷を負ったんだよ。

　　　出火の原因は、９階に宿泊していた英国人の寝タバコが原因と言われているけど、
　　　被害をここまで大きくしたのは横井社長の徹底した合理化で、宿直従業員の少なさ
　　　や、消防庁から再三指導を受けていたスプリンクラー施設の不備が問題となったん
　　　だ。　さらに、非常ベルのスイッチを切っていたことも犠牲者を増やす結果となった ん
　　　だよ。

　　　当日の早朝、詰め掛けた記者に対して、トレードマークの蝶ネクタイで現れた
　　　横井社長が拡声器を持って「早朝よりご苦労様です」と言ったことなど、何か
　　　と物議を投げかけ世論の非難を浴びたんだ。

　　　いまでも、トレードマークの蝶ネクタイで拡声器を持って「早 チョウ（蝶←朝）
　　　よりご苦労様です」と言った馬鹿姿を思い出すね。
　　　拡声器を使ったのも、従業員に証拠を カクセイ（拡声←隠せ） と伝えたかっ
　　　たんだよ。
　　　スプリンクラー施設の不備についても、「今は冬なので スプリングクレ（春
　　　くれ←スプリンクラー） ば、設置する予定だったのです」とか言い逃れしたけど、
　　　警視庁は横井社長ら４人を「業務上過失致死傷容疑」で逮捕したんだ。