買ってしまう心理

うちの近所に、昭和のまま時代に取り残されたようなお店がある。

築８０年くらいの木造で、土間のようになっている店先に、破れかけた紙の箱がならんでいて、
その中に布の端切れや、手作りのきんちゃくやティッシュケースが放り込んである。

店の奥には、これまた築８０年くらいのおバアさんが店番をしているのだ。
おそらく、この手作り作品の作者と思われる。

お店というより、ほとんど家の前でフリーマーケットをやっているという感じなのである。

おバアさんには悪いけど、ここで買い物をする人なんているんだろうか、と常々思っていた。

いたのだ。(⊙◞౪◟⊙)

あたしだ！(☼Д☼)

地味な柄の端切れに埋もれていた、ステキ柄の端切れを発見してしまった！

買うしかない！
なにせ相手は築８０年。

明日にはこの店は無くなっているかもしれないのだ！


くちゃくちゃのビニール袋に入れてくれました。
もちろん、袋を開くときにおバアさんがぺろっと舐めた唾液付き。








かわいいシカちゃん柄やトリちゃん柄の端切れ。

全部繋げても、生地１メートル分にも全然満たない小さな端切れに1500円も使ってしまった。
案外このバアさん、やり手なのかもしれん。