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アローチャート≠Social work?

2015年11月19日 | ソーシャルワーク

にわか仕込みのアローチャートをアセスメントに使い始めて1ヶ月
今まで見えなかった部分が可視化されることは、自身にもチーム内でも情報、課題、目標の共有という点では非常にやり易くなった
特にプランに落とし込む過程が分かり易くなることで、プランそのものも変わってきた

ただ、これをカンファレンスで使おうと試しているが、いまいちしっくりこない
専門職の間では有効
でも、肝心なものを置いてきている感覚がある

それは「クライエント自身」

アセスメントが可視化されるほど、クライエントが抱える問題が鮮明に映る
問題が鮮明になること自体は必要だと思うが、そこから派生する「できないこと」、つまり課題が幾つも出てくることで、クライエントの力を削いでいる気分にもなる
つまり、クライエント、家族からすれば、聞いていて、見ていて楽しい図ではないし、愉快な話でもない

これは、アローチャートが、というより、これを使ったカンファレンスの進め方に問題があるのかもしれない。往々にして、カンファレンスでは、アローチャートの有無に関わらず、クライエントそっちのけで課題ばかりが語られる傾向にはある(退院カンファとかは特に)

要するに、「私はこれがしたい、こうしたい、こう生きたい」が抜けていることに気付く
これって、ある意味ではアローチャートの効果かも知れない
私たちは、クライエントの希望を聞いたつもりでいるけど、実際は聞いていない、ということ
私たちが目指すのは、本人主体の、本人参加のカンファレンス
なぜなら、生きていくのは私たちではなく、クライエント自身だから

アセスメントのあり方そのものを、もう一度考え直そう
クライエントの望む生活、語る生活
そう、私たちが語る世界ではなく、クライエント自身が語る世界
そこにナラティブの信念があるはず

クライエントのストレングスを刺激するようなチャートを描きたい

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