花の節句

大量に頂いた三色団子
高齢の奥さんが、朝から100本以上こしらえた
明日は、亡くなった兄の100回忌だからという
１年前、６つ上の夫は大病で入院し、退院後、長くないと言われた
しかし、病気は悪化することなく、今は私よりも体重が重い
食べ過ぎは程ほどにね、と言ってきたが、なるほど、こうして手料理が美味しいと、そりゃ食べ過ぎるね
食べさせてあげたいという相手がいて、美味しいと喜んでくれる相手がいる

ピアス

「ピアスが取れない～」と娘が騒いでいるので、癒着したのかと思い、出血を伴いながらも押したり、引いたり、回したり…
それでも抜けず、おかしいな、おかしいな、と言いながら、必死にスマホにSOSを求めること数時間…
黙っていた他の家族が、ちょっと見してみ、と覗き込むと、何のことはない、キャッチが穴に埋まって引っかかっている
キャッチを外せば、これまでの騒ぎが嘘のようにすんなり外れて、はい、解決

当の本人は外した、と思っていたし、周囲もまさか、と思って無駄に悪戦苦闘の数時間
問題解決とは、そういうものかも知れない。専門家がよってたかって、ああだ、こうだ、と論じても、意外に解決のきっかけは専門スキル外の世界にあることは往々にしてあるんだから

若かりし頃は、赤髪、髑髏ピアスの私が言うんだから間違いない

彼女の処世術

他者に嘘をつき、他者に自分を偽ることで、人生を歩む処世術としてきた女性がいる
約束のドタキャンは日常茶飯事
口では上手いこと言っているが、腹の底では支援者を全く信頼していない
周囲は彼女の認知機能の低下云々を言っているが、私はやはり彼女の処世術だと思っている
金銭問題等が尽きないようで、包括はじめ、いろいろ介入の算段を付けているが、どれも上手くいかないだろう
だって、ニーズがないから
少なくとも彼女はそう思ってる
個人的には、適度にほっておけばよいと思うが、周囲は介入を急いでいる様子
一応、それに歩調は合わせておくが、心の奥では「食えない婆さんだな」と感心はしてる

ジェノグラムから考える事例検討会（オンライン５）

ある家には、夫婦二人暮らしだけど歩み続ける家族風景があって、そこには子供が小さい頃にもらった算盤や習字の賞状が、当の本人たちは家を出てしまったのに、今もこの空間の中で誇らしげに掲げてある。

「そんな大したことない賞状だけど」と笑う夫婦は、いつでも外せたはずの賞状を、やはり誇らしげに見上げ、過去と現在の子供たちの姿を思い重ね、時の経過を実感すると共に、今、夫婦がおかれた事情を同じ時の流れの中で確認していく。

その家には、独立した子供たちが紡いだ新たな家族の歩みが持ち込まれ、例えば孫を含む子供たち家族の写真がカレンダーに製本され、月日をめくると共に、壁を彩る家族たちの風景が夫婦を見つめてくれるから、二人はこうして見ず知らずの私に自分たち家族のことを語ってくれている。

たとえ一人暮らしでも、夫婦、親子二人暮らしでも、三世代同居家族でも、そこに家族の片鱗は垣間見え、それを私たちは飾られた写真や賞状、背比べの傷やテーマパークのキーホルダー、間口の大きな仏壇や欄間の埃、手作りのぬいぐるみや読みかけの文庫本、チェーンの外れた通学自転車や庭先の南天などから匂いを感じ、家族の語る物語と共に理解の器に落としていく。
あまり語らない、語りたくない、という家族のナラティブもまた、家族の匂いなんだろうか。

2021.2.12　ジェノグラムから考える事例検討会に思う

ダウンハガー

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ステラリッジとダウンハガー
三種の神器最後はバックパック

さぁ、夏山テン泊へ近づいたぜ