9月22日に天元戦の予選Aが行われました。
前期の天元戦では比較的苦手とする山城九段に敗れた羽根碁聖。
はたして今期はどこまでいくことができるでしょうか?
黒番:羽根直樹碁聖
白番:今村善彰九段
結果:125手まで黒番羽根碁聖の中押し勝ち
白番の今村九段は名人リーグにもはいったことがある、中部総本部の実力者です。
昔の記事にも書いたことがあったかもしれませんが、私が初めて打っていただいたプロ棋士が今村九段です。
当時は8子局で打っていただいて、大石を殺しにいったら、ことごとくこちらの石が殺されました(笑)
今村九段の棋風はとにかく石が踊らない。地に辛く堅実。
羽根碁聖は地に辛いですがギリギリの崖っぷちを歩いている感じなので、両者の棋風はやや違う印象です。
それでは対局を振り返ってみたいと思います。
羽根碁聖は黒5が多いですね。私はC14にカカッて道策流を目指す碁が多いです。
白8が最近良く見る様子見。自分は打たれたことはあっても打ったことはないです。
昔は、
当然のごとくこんな感じで打たれていました。次はAやB、もしくはその周辺、Cや下辺3連星とか。
時代は変わりました^^;
どかんといきなり黒1に打ち込み。白2のハネに対してもさらに黒3と打ち込み。ここから激しい競り合いになりました。黒石が多いところとはいえここら辺ではやや羽根碁聖のほうが打ちやすい気がします。白48のノゾキに対して、
黒1から黒11まで決めれるだけ決め手から黒13に手を戻しました。当然かもしれませんが、利かしにきた瞬間というのが非常に重要で、ノータイムでつなぐようではまだまだということですね^^
黒17を1本打って、黒19が面白い手と思いました。あくまで白石を裂いていく手で、C14やF16をみているんですね。
両者我が道を行くという感じですね。
こうなってはもう止まりません。最後は白の大石が死んで終局となりました。
白石は死んでいます。
羽根碁聖の完勝といえる内容ではないでしょうか?
前期のリベンジに向けて幸先のよいスタートを切れたと思います。
次の相手は後藤俊午九段です。
勝てば本戦入りとなります。
頑張ってほしいですね。
それでは今日はこの辺で。