春烙

寒いなあ…

魔法の薬にかけられて

2008年10月31日 01時06分50秒 | 二次創作(少年&小説系)

 …ボンッ!!

「なんだ、この音は?」
 居間にいる泳地・アスカ・始の3人は、爆発音を聞いた。
「まさか……!!」
 何かに気づいた泳地は居間を飛び出し、二階へと向かった。
「どうしたんだ、泳地のやつ?」
「行こうよ、ハーちゃん」
「ハーちゃんって、言わないっ」
 アスカと始も二階へと向かい、泳地のあとを追いかけていった。
「屋根裏か」
「よくっちの部屋~」
「起こって欲しくない。何も起こらないで欲しい!」
 祈りながら、泳地は屋根裏部屋の扉を開けた。そして。
「けっ、煙!?」
「起こったあぁ――っ!!」
「わーい♪」
 始は驚き、泳地は叫び、アスカは喜んでいた。
「あー。もう、いや……」
「なんでまたやるんだ!」
「アハハハ~」
「目が痛いよ~~」
「……」
「あった!」
 誰かが窓を開いて、煙を外に追い払っていく。
「はあ!?」
「ア―ッ!」
 始とアスカは声をあげ(けどアスカは喜びながら)、泳地は呆れて手で顔を覆わせた。
「!?」
「えっ」
「なんだこりゃあ!?」
「言う気なし!」
「いばるな!!」
「アハハハ~」

「……なんだよ、これっ」
「うわおっ」
 裏庭にいたジュンと終が居間に入ると、何か思いたくても思いたくない光景があった。
「わ~い。また小さくなった~~」
 アスカは喜びながら、小さくなった壱鬼と余に抱きついた。
「抱きつくのはやめておけ、アスカ」
 またも大きくなった翼乃が、アスカに言った。
「そうですよ。壱鬼君がいつ何かしでかすか」
「それは、お前だろ」
 小さくなった水奈の頭を、泳地は指でつついた。
「楽しそうだな、お前」
 一見、何も変化していない佑希だが。
「眉間のしわがないなっ」
「20、ぐらいか?」
 ジュンと終が佑希の姿を眺めていた、その時。
「結城さまぁ~!」
 どこからか入ってきた玲花が、佑希に抱きついてきた。
「瞬間移動か?」
「いや。ないだろっ」
「あら、結城様。若くなりましたか?」
 佑希の顔をまじまじと見ながら、玲花が聞いていた。
「こいつに聞け」
「玲花姉ちゃん。若トラがそうなったのは、俺の薬のせいなんだよ」
「若トラいうな!」
 玲花は翼乃に近づくと、じぃっと見つめていた。
「翼乃ちゃん……18くらいわね」
「まあ、そうだと」
「……憎い」
「えっ」
「憎いわ! 18で胸がそんなに大きくなるなんて!!」
 玲花は翼乃の胸を指して、怒鳴った。
「そ、そんな事言われても……」
「スタイルがよく、顔つきもいいし、女らしくなって!」
「スタイルと顔つきはいいとして。女らしくはないだろっ」
 と、ジュンが言うと。
「あるわよ……だって、本編のヒロインは、私なのよ!」
 玲花が言った瞬間。約6人がそれぞれのソファーでずっこけていた。
「なんでだよ!? ヒロインは翼乃だろ!」
「男らしい女の子は、入らないの!!」
「んなわけあるかぁ――ッ!!」
「あるわよ!」
「あらへんっ!」
 ジュンと玲花の言い争いの最中。体制を戻した6人は、2人の声が聞こえないふりをして話をした。
「なんで、『四神伝』本編を出すんだ?」
「知るかっ」
 本編主人公である翼乃は、投げやりに言った。
「うーん……」
「? どうした、水奈」
「いえ。あの二人が、言わなければいいのですが」
 水奈が言うと、終以外の7人は顔を見合わせた。
「何をだ?」
「聞かない方がいいよ。あの人のためにもなるし……」
「は?」
「ない!」
「あるわ! 大体、男になった女っていうのは、あってはいけないのよ!!」

「………女になった男も、あってはいけませんか………?」
 部屋中にとてつもない吹雪が吹き出した。その時。
「おーい。遊びに来たぞ――」
「お邪魔しまーす。姉さんが来ていませんか?」
 襖の戸から入ってきた海斗と、玄関から入ってきた沓馬とスミレが居間に入ると。
「「なんだよ、この寒さは!!?」」
 沓馬と海斗が同時に怒鳴った。
「この寒さ……とてつもない悲しみが入っています」
 寒さを感じながら、スミレが言った。
「……なあ」
 終は寒さを押さえながら、寒さなんて知らないという顔をしている翼乃に問いつけた。
「あ?」
「居間(ここ)に入ってからさ。続兄貴の姿がどこにも見当たらないと思ってたんだけどよ……」
 二人は、縁側で吹雪を出している人物の方を見た。
「まさか、さ」
「できれば、余だけでよかったんだけど……ダメだった」
「ダメだろっ」
「おい。なんだよ、これ」
 しゃがみながら翼乃と終の所に行き、海斗が聞いてきた。
「どっかの誰かさんが俺の部屋で薬を取ろうとして、そこに来た誰かさん達と取り合いになって、部屋に戻った俺も入って、とある子供が薬を落として、その拍子にいろんな薬を落としてしまって、こんな事になった」
「誰かさんですみませんね」
「「誰かさんたちって、なんだよっ」」
「子供って、もしかして僕のこと?」
 水奈・壱鬼・佑希が翼乃を睨みつけ、余は今にでも泣きそうな雰囲気だった。
「なんで薬、部屋に置いてるんだよっ」
 海斗は、視線を気にせずに、続を見ている翼乃に言った。
「置き場がないからだ」
「家もあぶねえだろ」
「て、いうか。家で薬作ってるから。翼乃ちゃん」
「そういう沓馬兄ちゃんこそ。怪しい実験しているでしょ」
「翼乃ちゃんほどじゃないよ」
「「(やってるのかよっ!?)」」
 翼乃を見ずに、縁側を見ている沓馬を見て、終と海斗が思った。
「まあ。今回は副作用はでないし、心配ないな」
「副作用まであるのかよ!?」
「前にさ。元に戻った誰かさんが、二階の廊下を鼻血の川にさせたんだよ。渡るの大変だったし」
 翼乃はその人物を見ずに、話をした。
「壱鬼だろ。どうせ」
「うん、そうだよ。分かったね?」
「鼻血ブーって出すのは、壱鬼くらいしかいないしっ」
「どういう意味だ!?」
 鼻で笑った終に、壱鬼は怒鳴りつけた。
「どうせ。副作用にかかったアスカを見て、鼻血出したんだろ」
「終くん。大正解!」
「ロリショタにも、ほどがあるだろ」
「異常な反応ですね、壱鬼さん」
「引くぜ、かなり」
「……」
 沓馬・海斗・終にいろいろと言われた壱鬼は、アスカの服を掴んで丸くなってしまう。
「作った本人が言うのもなんだけど。薬にかかるなんて、バカだよ」
「おいおい。それはひどいだろ、沓馬」
「いや。本当のことだろ。バカなのは」
「あ、あの、3人とも」
 と、スミレが話しに入ってきた。
「どうしたんだよ、スミレ?」
「そのう……あまりそういう事は、言わない方がいいかと」
 スミレが視線を逸らしながら話しているので、3人はその方向を見た。
「本当ですよね……かかってしまうなんて………」
「まあ。たしかにね。俺も二度もかかったから、反省しないと」
「屈辱です。こんな姿になるなんて……」
「気を取り直しなよ、続さん。俺だって屈辱なんだから」
 そう言って、翼乃は抱きついてきた続の背中を軽く叩いた。
「……なあ、泳地」
 ずっと黙っていた始が口を開き、泳地に言った。
「なんだ」
「これから、どうするんだ?」
 始が言うと、泳地は黙り込んで、顔を逸らした。

    (ここからは、キャラ視点となります)
 泳地が顔を逸らしたのは、腹が立つ。が。それよりももっと、腹立たしい事が。
「なあ、海斗。今晩、お前んちに泊まりたいんだけどよ」
 突然。終が海斗君に信じられない事を言った。
「なんでだよっ」
「いやな。お前んちに泊まってみてえし……副作用にかかりたくないし」
 そこかっ。
「あー……別にいいけどよ。今日、親がどっかにいってるからよ。優斗と2人だけなんだ」
 拍摩兄弟の両親は、なぜか旅行に行くことが多いらしい。
「一人増えても、かまわねえで」
「お前が作るのか?」
「いや。優斗がいつも作ってる」
 作りたいんだろうな、きっと。
「――というわけで、始兄貴」
 何が『というわけ』だっ。
「今日は、海斗の所に泊まるんで」
「ああ、わかった。迷惑をかけないようにな」
 逃げた。あいつ逃げやがった!!
「スミレさん……今日、君の家に行ってもいいかな?」
「え!?」
 沓馬君の突然の告白に、スミレちゃんは赤くなって驚いていた。
「どどどどっ、どうしてでしょうか!!?」
 動揺しすぎだよ。
「トラがうちに来るから。邪魔しちゃ、まずいし」
 と、沓馬君は言ってはいるが。言い換えるとすれば。
「トラをうちに連れて行くから。邪魔になるの、まずいし」
 となるだろう。恐ろしい子だ。
「だめかな?」
「い、いえっ! そんなことありません!!」
 スミレちゃんは耳まで赤くさせて、叫んだ。嬉しいんだろうな、きっと。
「ということで、姉さん。俺、スミレさんの家に泊まるから。トラを家に連れて行っていいよ」
「あら。たまにはいい事するわね、沓馬」
 たまにはって、言うのか。
「という事なので、佑希様。今日は私の家に来てくださいねvv」
「なんでじゃ!!」
 と、いつもの反応が返ってくる。
「だってぇ~。もうそろそろ両親に紹介した方がいいし~~」
 そろそろなのか?
「絶対にいやだ!」
「いいから、行って来いっ!!」
 と、泳地がトラに向けて、銃を突きつけた。
「銃を人に向けるなっ!」
「行け! そして、決まるまで帰ってくるな!!」
「何を決めるんじゃ!」
 結婚だろっ。
「騒がしいですね~」
 泳地に片腕で抱き締めながら、水奈くんは笑いながら言った。そもそもの原因は君だろっ。
「俺も今日は、泊まりに行こうかな――」
 天井を見ながら、翼乃ちゃんが呆れて呟いた。
「あ。俺も俺も!」
 彼女の言葉に食らい付いたジュン君が、はしゃぎながら言う。
「けどよ。どこに泊まるんだ、翼乃?」
「そうだね……」
 顔を下ろすと、ゆっくりと俺のほうを向き。
 そして、とてもこの世のものとは思えない、笑みを目の当たりした――

 結局のところ。
 トラは玲花ちゃんの家に強制的に行かされ。沓馬君はスミレちゃんの家に。終は海斗君の家がある京都へ飛び。余はアスカ君に言われて神家に泊まる事に。そして。
「うわー。楽しみだな、翼乃!」
「そうだね」
 俺は、薬で変わってしまった二名と変わってない一名と一緒に、自宅へと帰ることになった(じゃなくて、なってしまった!)
「いや~。なんか集団お泊まり会、みたいだな」
 どうしてそんな事を言えるんだ。
「なあ、始」
「頼むから。呼び捨てはやめてくれないか、ジュン君」
「今日って、茉理は来るのか?」
「……」
 俺がジュン君の方を見ると、ジュン君はニッと笑っていた。
 忘れてた――!
「ええ!? 薬で変わった!!」
 茉理ちゃんに、神家で起きた事を話したら、思っていたとおり驚いていた。
「本当なの!?」
「じゃなきゃ。翼乃が大きくなったり、続がこんな胸になるかよ」
「そ、そうね……」
 そんな納得の仕方があっていいのかっと思う。
「まっ。もともとこんな風だったと思えば、いいんじゃねえ。今日は」
「そっ、そうよね。最初から、そうだったのよね」
 もしもし、お二人さん。それはないと思うが……
「あのね、二人とも。それはあんまりだと思うよ。特に、続さんには」
 ああ。やっぱり怒ってるよ、翼乃ちゃん。続は……膝を抱えて、顔を隠していた。
「けどよ。そうでも考えないと、もとはどっちなのかがわかんねえしっ」
「一日だけなんだよ。我慢して」
「翼乃は、大きくなったり小さくなったりするからいいけどよ……」
 と、ジュン君が続のほうを向いて、言葉をつづけた。
「続は、薬で女になってるんだぜ」
「だとしてもさ」
「ここに来るまで。道で見かけた男どもは、続をいやらしい目で見ていたんだぞ。この家の兄弟は美形だけど。続は竜堂家の中で、綺麗な方だと思うぜ。翼乃」
 それはそうだ………って。いかんいかんっ。
「まあ。水奈兄さんと違って、女しぐさはないけど」
 うん、うん。
「綺麗なのは、確かだよ」
「そうだろ?」
「けど。それとこれは、まったく別だ!」
 うわっ。すごい迫力だ。
「いいから、一日だけからね。ジュン、茉理さん」
「ああ、分かった」
「え、えぇ……」
 ジュン君と茉理ちゃんは、なんとか納得してくれた。
 と、その時。黙り込んでいた続が、ソファーから立ち上がった。
「……部屋に戻ります……」
 そう言って、続は居間を出て行った。ジュン君と茉理ちゃんも、続の後を追うように出て行った。
「かなり落ち込んでいるよ、続さん」
 翼乃ちゃんが俺のほうを向いて、言った。
「だろうな。あんなに落ち込んでいたのは初めてだ」
「でもさ……実のところ、どう思ってるわけ。始さん?」
「何のことだ?」
「女性になった続さんの事。一日、大丈夫なの??」
 それは、こちらが聞きたいくらいだよっ。
「大丈夫だよ。多分」
「怪しいなあー。泳地兄さんなら、やりそうだと思うけど」
「俺は、あいつと違うからね。そこのところは分かってくれよ」
「そうだね。でも、気をつけたほうがいいよ。いやな予感がするから」
 夕食の仕度しますねっと言って、翼乃ちゃんは台所へと向かった。一人になった俺は、深くため息をついて天井を見上げる。
 やな予感かあ……あの子の言ったことは、本当の事になるから。当たるだろう。
 それにしても。どうして翼乃ちゃんと沓馬君は、薬を作ろうと思ったんだ? 作らなければこんな事にならないのに。
「始さーん。悪いけど、お皿出してくれない――?」
「ああ」
 台所にいる翼乃ちゃんに呼ばれ、俺はソファーから立ち上がる。何もなければいいんだが――

 ……ん?
 俺はいつの間に眠ってしまったんだ??
 たしか。翼乃ちゃんの手伝いをして、二階に行った3人と一緒に夕食をし。風呂に入って、自分の部屋に戻ったら、急に甘い匂いが漂ってきて……そのあとは、記憶が霞んでいて思い出せない。いつ服を脱いだのか、ベッドに行ったこともわからない。
「……?」
 腕に何か、柔らかいものがあたっている……柔らかいもの?!
「(まさか!)」
 一瞬、隣を見たが。慌てて反対側を向いた。
 俺がしたのか。俺がやったのか!?
 ない……絶対にない!!
「んぅ……」
 腕に力が入ってくる。
「にい、さん……」
 呼ぶ声が聞こえるが、振り向けない。振り向いてはいけない。振り向いたら、おかしくなるようでやばい!
「兄さん?」
 身体を近づけるなっ。
「どうして、顔を逸らしているのですか?」
 目が合わせられないからだ。
「……いや、ですか…」
「?」
「僕が女になって、いやですか……」
 ゆっくりと振り返ると、涙を流している女性の姿があった。
「好きでこんな身体に、なったんじゃありませんっ」
 と言って、俺に抱きついてきた。
 たしかに。続は、水奈君とは性格もくせもない。綺麗なのは同じだが(と言ったら、あいつに射撃されてしまう)
 けど俺は――
「嫌いにならないで……!」
 と言って涙を流す弟の身体を、壊さないようにそっと抱き締める。
「嫌いにならないから、泣くな」
 あっ。女になっても柔らかい(て、おいっ)
「身体が男だろうが女だろうが。俺はお前が好きだ」
「……ほんと、ですか……」
 理性を保ちながら(もうそろそろ限界が……)、続の背中をゆっくりと撫でる。
「嘘をついたことが、あったか?」
「ありません」
 顔を上げて、まっすぐと俺の目を見つめている。その眼に引き寄せられるかのように顔が近づき、唇を重ね合わせた。
「……して……早く…」
「ああ」
 身体を重ね合わせている間。朝には効果なくなるんじゃないのかっと、誰かさんに問いかけた。

「……なあ、翼乃」
 朝食の準備をしている翼乃に、俺は声をかけた。
「なに」
 ちょうど野菜を切っていたらしく、振り向いた時に包丁を持っていた。
 うーん。朝になったら、元の姿に戻っちまったが。やっぱ、いつもの翼乃がいいぜ。エプロン姿に包丁、戦う主婦って見たいだ。
「(どういう意味よ、それっ)」
「あの2人、まだ降りてこないな」
 ニタニタ笑いながら言うと、翼乃は眼を細めて見つめていた。
「ねえ。ジュン」
「なんだ?」
「昨日さ……何したの?」
 包丁の刃をきらめかせて、聞いてきた。
「何のことだ」
「とぼけないでよ。あの人がお風呂に入っている間に、二階に行ってたでしょ?」
 ウっ……
「い、いや……ちょっと、二階はどうなっているのかな、と」
「ふーんっ……」
 ジィーッと睨まれ、翼乃は振り返って朝食を作り出した。
 はぁー、助かった。気づかれなくて。
 まさかあの晩。部屋に、洗脳草を入れた催眠薬をばらまいたんだ(少し媚薬が入っているが)。こうでもしねぇと、やらないと思うからよ。
「あ、そういえば」
 包丁の手を止めないまま、翼乃が話しかけてきた。
「家を出る前に、自分の部屋に散らかった薬品を片付けてたんだけどさ」
 なんか、妙に笑っているような気が。
「一つだけさ。俺が作った薬じゃないのが混ざっていたんだよ」
 たしか、昨日。沓馬が怪しい実験をしているっていってたっけな?
「その一つ以外は、一日だけ効果が発揮するんだけど……あのね、ジュン」
 包丁の手を止め、ゆっくりと俺のほうを振り向き、
「沓馬兄ちゃんが作った薬って、期限が分からないんだよ。いつ切れるのかは、お楽しみってやつ」
 翼乃は包丁を顔に近づけて、笑っていた。
「まさかさ、翼乃……その一つって」
「うん。女になる薬だよ」
 翼乃が言うと、俺は唖然としてしまった。
 今――俺の前に、赤い翼を持った悪魔がいる。
「さてと。早く作り終わろうっと」
 俺は思った……
 やっぱり翼乃は、美しい!
「何でそうなるのっ」



 31日はハロウィン! それにちなんで――
 前半三人称・後半キャラ視点(始→ジュン)で、(外伝でやったカップルを除いて)ジュン×翼乃+始×続、佑希×玲花+沓馬×スミレ+終×余+海斗+茉理でした!
 『外伝小説』の続きという設定で、更に犠牲者が!! 子供化が水奈・壱鬼・余。青年化が佑希(二十歳ぐらい)、大人化が翼乃(前回より大きい)、そして女体化が続(やばっ)です。
 翼乃ならまだしも。沓馬まで実験しているのですよ、これが。しかも、どのくらい掛かるのかは、なってからのお楽しみ!? この2人、野放しにしておくと大変な事を、仕出かしてしまうかもしれない――!!

沓馬「もし女性のままでいたら、子供できちゃうかもね(笑)」
 終「怖い事言うなよ!」
沓馬「あの2人の子供だから……可愛いかもしれない」
翼乃「ないないっ」



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