送り主は、北海道民がおなじみの地元球団の名前が入っており、「QUOカードpay500円分を送付しました」と表示されていた。
新手の詐欺かとも思ったが、500円という金額にひかれて、取り敢えず削除せずに取っておいた。でも、開けてフィッシング詐欺だったら怖いなあとも思った。
モヤモヤしながら過ごすうち、少し前に何かネット上でアンケートに答えた事をうっすらと思い出した。それは霧が徐々に晴れていくように、最後には確信に変わった。
記憶では、アンケートの最後にプレゼントの商品が選べるようになっていた。メインは野球の試合の観賞チケット。他に球団グッズ等もあったけれど、特に欲しいものがなかったのでQUOカードを選んだのだった。
期待はしていなかったのだが、当選した場合、その「QUOカード」は郵便で届くと思っていた。それがまさかの電子QUOカードだったと言うわけだ。
しかし、届いたEメールには「ご当選おめでとうございます」の文言も無く、モノだけがダイレクトに届いた形だ。
ここが不審メールと思ってしまった要因でもあり、分かりづらさでもあった。
この様な当選品の送り方は誤解が生じやすい。
私が最初に感じたように、詐欺メールだと思って、削除してしまった方もいたのではないだろうか。せっかく当たったのに。
「昭和世代はネット操作が苦手」などと言ってはいられない時代が、直ぐそこまで迫っているように強く感じられる。頑張らなくちゃ。
メールに保存していたQUOカードだったが、うっかり一度削除してしまった。
きっとやってしまうぞ、と思って実際やってしまう、いつもの私のパターン。
あわててゴミ箱の中の該当メールにフラグを立てた。
QUOカードpayを使える店を検索してみると、すぐ近くのコンビニが該当店だった。
忘れない内に使わなければ、今度こそ永久に忘れてしまう。そんな懸念から、慌ててコンビニへ行った。
一度削除してしまった物を使えるかどうか不安はあったが、その時は500円現金で払えば済む話だし…。
恐る恐るQUOカードpayのバーコードを提示してみたら、普通に決済出来てホッとした。そして、嬉しかった。タダだもの。
やはり高齢者は記憶が定着しないものだ。特に子供の時から忘れん坊の私だけれど、頑張れば忘れていた事もじわじわ思い出せて、まだ大丈夫だと少し安心した。
それにしても、最近ドリンクといい、QUOカードといい「当たり」が多い。やっぱり今年はツイているのだろうか。
本当にツイているのかどうか、試しに宝くじでも買ってみようかなー。