拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  ご挨拶

2011年12月11日 | 我が妻ニコル行状記
 久しぶりに レマン湖畔を 散歩に出かける。 9時半頃出かけて 少し寒い気がしたが、 12月の気温としては 暖かいといえる。

 我がアパートから 市内バスで10分ぐらい坂を下って レマン湖畔近くのバス停で下車 今日はそこから40分ぐらい 歩いてLutry まで行く。

 途中 ニコルと世間話(大半はニコルが話しているが・・・)。

 そのなかで 面白い話、 まぁ、そういうことを ニコルから聞くのは 初めてではないが 「え~っ よくやるね~・・・」という 称賛とも
 呆れ、ともいえる気持ち で聞いた話が あった。

 2週間ほど前に ニコルが今日と おなじ湖畔散歩道を一人で 歩いていると ニコルとほぼ同世代の 一見貴婦人が前からやって来たというのだ。
 狭い湖畔の道は 2人がすれ違うことができる ぎりぎりの幅で 普通こちらの習慣としては すれ違う際に 「ボンジュウ!」と眼があった場合は
 声をかけるものであるのに、 この一見貴婦人は 眼をキッチリ 合わせながらも 何の挨拶もしないで 通りすぎていったらしい。・・・・

 そこで カチン~ ときたニコルは 「ちょっと待て」と言わんばかりに その貴婦人の袖を掴んで 「 あんたな、 眼があったら ニッコリぐらい
 したら どうやねん・・・」というようなことを フランス語で 言ってしまった・・・というのだ。

 袖を掴むのは いくら何でも やり過ぎやで・・・とボクはそれを 聞いて恐れいった。 弱虫のくせに 気が強く 散歩道を禁止されている 自転車なんかが
 通ろうものなら 聞こえよしに 「あかんで~っ、 ここは自転車禁止やんか!」と 気丈に言いながらも その連中が怒って戻ってこないだろうか?と心配
 したりしている。
 以前などは 電車の中で隣りに座った女性が 携帯で部下を叱り飛ばしている会話を 聞かされていた ニコルは「そんな話聞きとうないから 他所でやってくださいな」
 とキッチリ 言い渡されて その女は眼を丸くしていたのが 印象に残った・・・ということもあった。

 Google辞書で見ると 挨拶は 禅宗で問答を交わして 相手の悟りの深浅を試みること 「一挨一拶」と言い それから由来している。
 二人の人間が相対した時 一人が押して それに対して 相手は適度な手応えで 答える・・・それが成り立った時 「挨拶」が成り立つ。

 スイスの人間も(フランス語圏) 結構 従順な人が多いように思う。 ニコルのように 勇気をもって 注意をする人は あまり見かけない。

             
                    2011年 12月11日の 朝のレマン湖 
 
 


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