有卯です。
コメントにキロンについてご質問がありました。
西洋占星術を勉強している他の方には異論があるかもと思うけど私の説はこうです。
個人にとっては出生時のキロンが先ず重要で、ちょうど定置網みたいなものです。
キロン網が仕掛けられているところに天体が天空を進みながらキロンとアスペクトを
作る。そのとき天体やサインの中で変化を生じさせるのがキロンの働きだと思います。
だからキロンは案外天王星に似たタイプといえるでしょう。
突然何かが降臨しますが天王星みたいに凶意は強くなく受け入れ可能な面を持ちます。
キロンというのは傷でもあり劣等感や抑圧感でもあると思うのです。
出生時にキロンのある場所に無意識にコンプレックスを持ってしまうのです。
例えば・・・
10室にキロンの人。社会的にも財産的にも学歴的にも不足が多く後ろ盾もない。
両親を始め人から恩恵を受けられない。自分が出世してそれらを築きあげたい。
8室キロンは性的なことへのコンプレックス。結婚生活はありきたりのものではなく
自他へ向けての幸福感の演出が必要。その努力が失われると破綻しそう。
7室にキロンの人。自分と配偶者の生まれや背景に違いが大きく、結婚に至らないか
結婚しても維持が困難。それを癒すため結婚をくり返す。
2室にキロンは金銭や物質に傷や劣等感を持つ。でも他の天体が良好な配置でトラン
ジットも活用すれば十分稼げます。
・・・こんな風に誰もが生まれた時に背負った、ちょっとイヤで迷惑なことなのです。
私達は成長するに連れてその蜘蛛の巣みたいな劣等感を、きれいに取り払って掃除し
ようと、意識下でも無意識下でも行動しているはずです。
では現在のキロンの座相が個人をピンポイントでどう変えてくるのか。
キロンは土星と天王星の間に軌道があり50.76年の公転周期で天空を一周します。
1つのサインに7~8年滞在しますが、そのたびに傷を作られたらたまったものじゃ
ないですよねえ。12サイン全部にトラウマ持ってる人なんてね〜。
それでも長期間滞在するので無視できません。
私は過去記事に4回キロンについて書いてます。こちらは案外いけると思うんですよ。
よかったらお読み下さい。
2012年11月23日 キロン覚醒
2013年3月6日 キロンは岐路n
2014年1月24日 トラウマの種
2014年1月26日 トラウマ予防法
最後の「トラウマ予防法」には現在のキロンが自分の何ハウスに入っているか、その
影響と対策はどういったものかを書いています。
4年も前なのでハウスがかわってますし、サインのキャラクターも違うのでご注意を。
各星座のハウス(何室)は下のようにかわります。
はい、手抜きですっ!
牡羊座=1室
牡牛座=12室
双子座=11室
蟹座=10室
獅子座=9室
乙女座=8室
天秤座=7室
蠍座=6室
射手座=5室
山羊座=4室
水瓶座=3室
魚座=2室
今回の牡羊座キロン期、紛争やイジメや虐待やネットの中の暴力が治まればいいけど。
今日も訪れてくださってありがとうございます。