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マグフォースVとチューニング法 【ルアー工学部・ブレーキ編】 4

2012-01-10 00:54:56 | 釣り文庫

ACT:4 マグフォースV(Z)の機能とチューニング法


■マグフォースV

並木のマグVのキャチフレーズで定着して以来、すっかり定番となったのが可変スライド式インダクトローターですね

以後中空スプールが遠投性に於いても必須になり、Vだけでなく様々な中空スプールに採用されています

遠心力によりインダクトローターの出方が変わります

低速回転時にはインダクトローターが格納されます

キャスト後半の延びを上げる為に開発された優れたブレーキシステムです


しかし先述の通りマグネットブレーキは元々、回転速度に比例してブレーキ力が増減します

その為先述の無接触ブレーキ調整にはかえって従来方式が良い場面も

ボクだけで無く昔の「マグサーボ」的な「効きの良さ」が、懐かしい方もいるかと思います


で、このチューニング法…


■マグフォースV(Z)のチューニング法

特別なパーツの付加無しに、リール内部構造変更のみでインダクトローターを「常時出っぱなし」にする方法です

昔のTD-Z辺りまではバネの入れ替えだけで出来ました


※TD-Z・常時出状態




通常インダクトローターを上から押さえているバネを、下側に移動するだけで常時出っぱなしに出来ました


しかし最近のスティーズ等では、シャフトの下側部分に余分な突起がありバネ入りません…(汗)



何余計な事してくれてんの…(汗)(笑)


でも問題ありません

スプリング外して、後は全てのパーツを元通り組み付けるだけでOK

バネさえ外せば上から押さえる物が無くなるので、遠心力により初速から終速迄「常時出っぱなし」になります

※可変ローターは、すり鉢状の作動部形状に沿った遠心力により出る仕組みの為


※スティーズ・ノーマル状態




※スティーズ・常時出状態





この部分の特性に限ってですが、パーツの加工では無くパーツの入れ替え及び取り外しだけなので、故障要因になることは無いと思います

事実TD-Z等は10年以上このチューンで耐久テストしてますが、破損はありません



先述のサミングの摩擦抵抗さえ廃する、メカニカル完全オフの無接触ブレーキ調整では、昔のマグサーボの様な効きの良さが最適

その為このチューン(ある意味デチューン?)は、より効果的に無接触調整を行う事が可能なのだと考えています……



※但し改造は保証対象外になる可能性があります。故にどの様な改造も個人の自己責任により行う必要があります。









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