シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

(55) 言い切ることは難しい

2006年03月02日 | ブログ
2月が逃げて、はや3月です。梅や桜が咲き、シリコンバレーは春らしくなってきました。これから秋まで過ごしやすい気候になります。

ところで、2月末をもって、人気ブログ「特許男」が終わりました。
今アクセスしても過去の投稿記事は読めないようですが、このブログでは特許実務についての本音の議論がほぼ毎日のように交わされていました。多様なネタのなかでも、特に特許事務所からの視点で捉えた実務ネタに私は共感でき、また勉強にもなりました。

そして特に感心させられたことが、物事をズバリ言い切る点です。
匿名ブログといえども、身近の方には素性が知れている可能性もあります。
にもかかわらず、自分の意見をズバリと言い切るのは素晴らしいことだと思います。しかも、断言するにあたっては、シッカリと理由を付けている。

物事を言い切ることは大切ですが、実際には、なかなか難しいことだと思います。人間誰しもが、周囲の反応が気になったり、自分の意見に確信が持てなかったりすることがありますから・・・。

もっとも、言い切ると言っても、あまり考えずに根拠無く発言するのでは、単なるハッタリになってしまいます。
これに対して、深い知識や経験に基づいてスパッと発せられた言葉は、聞き手にも安心感を与えます。

結局は日々インプット(知識の習得、経験の蓄積等)を心掛けていくことで、アウトプット(語り、文章)にも「雰囲気」が滲み出るのでしょうか。

思い切って何かにチャレンジすることも人を成長させると思いますが、やはり、日々の研鑽を忘れてはいけませんね。

March 1, 2006

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