食べることこそ生き甲斐ブログ 職業 農家

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生産コスト急上昇。政府、農水省はどう動く?

2022-06-17 18:06:14 | 日記
農産物の生産コストが急激に上昇しているが、なかなかそれを価格転嫁できないことに
なんとか対策をするというコメントを農水大臣が出したそうだ。
きゅうり、ナス、キャベツ、ブロッコリーとだいたいの生鮮野菜は鮮度が命、すぐに商品価値が
さがってしまうものは、他産業と違いその時の需給バランスで価格が決まる。
きゅうりが豊作だ!これは稼げるぞと思っても、
需要以上の生産があれば価格は落ち着くもの。さらに過剰な生産なら価格は暴落するもの。
そこに生産コストの論理は働かない。今までそうだったようにこれからもそれは変わらない
と思う。そこに対策するつて事自体が、無駄な予算を垂れ流すというイメージになって
しまう。諸外国はどうだろう。 農業が強い国は生産コストの大部分を常に補填
している。それはいかなる時も農業は国の礎。食べられなければ国民が飢えるという
ことを為政者が理解しているし、そういうことを、国民も当たり前と考えているから。
だから農民は安心して農業が出来るし、後継者も安心して家業を継げる。
さて日本はどうだろう。はっきりいって農業政策は外国の圧力にやられっぱなしの感は
否めない。日本人には例えば漬物やら加工品をつくる際、かなり事細かな決まりを
守らなければならないし、資格も必要。
しかしなぜか遺伝子組み換え作物を使っていませんという表記をすることは
これからほぼ出来なくなるそうです。なぜ?外国の圧力という噂。自国には細かく
決まりを示すが、外国の圧力があれば、それはしょうがないとばかりの対応。
このことを保健所になぜかと聞けば、政治家がと。こんなちぐはぐなことをしながら
国民の食と健康を守れるのか甚だ疑問です。
いま必要なことは生産コスト上昇分をなんとか補填すること。でないと
価格転嫁のできない野菜農家は秋冬作を作ることに二の足を踏むことになり、
仮に台風や異常気象で不作になれば、野菜は歴史上最高値となるだろう。
そうならない為には農家が、野菜づくりに二の足を踏むことをさせない政策が必要であり、
価格転嫁をすすめるという方向の政策は、効果は薄く食の不安定化を招くことになる。
農水省と政府の対応を、農家はしっかり見ています、
自国の食料はキチンと守れる国の対応を期待しています!
仮に価格転嫁を進めると、まぁどの国もやらない政策だと思いますが、
えげつない野菜の値段になると思います。