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ちょっとしたメモです。

2006Jリーグ ヤマザキナビスコカップ Aグループ 第1日 FC東京戦

2006年04月01日 | 試合
2006Jリーグ ヤマザキナビスコカップ Aグループ 第1日 FC東京戦
日時:2006年3月29日 19:01キックオフ 場所:さいたま市浦和駒場スタジアム
天候:曇りのち晴れ 気温:7℃ 観衆:16065人
審判:穴沢 努 副審:抱山 公彦 犬飼 一郎 第4の審判:牧野 明久


浦和レッズvsFC東京


2  0 

3-6-1 Formation 4-4-2

スターティングメンバー

GK (1)山岸 範宏
DF (20)堀之内 聖
DF (4)田中 マルクス闘莉王
DF (19)内舘 秀樹
MF (30)岡野 雅行
MF (13)鈴木 啓太
MF (7)酒井 友之
MF (16)相馬 崇人
MF (10)ポンテ
FW (34)エスクデロ
FW (21)ワシントン


サブメンバー

GK (28)加藤 順大
DF (3)細貝 萌
MF (14)平川 忠亮
MF (25)赤星 貴文
MF (31)中村 祐也
FW (12)黒部 光昭
FW (32)小池 純輝
試合データ
≪得点≫
浦和:62分/エスクデロ、89分/酒井友之
東京:なし
≪交代≫
浦和:66分/MFエスクデロ→MF赤星、73分/MF岡野→MF平川、84分/MF相馬→DF細貝

≪警告≫
浦和:なし
東京:なし

浦和レッズに所属する4名の日本代表選手が親善試合のため、チームを離れた。
また、山田暢久がケガ。都築龍太もベンチから外れた。
浦和レッズの選手層は厚い。
試合登録メンバー表からも、ギド・ブッフバルト監督の自信が感じられた。
これまで、他チームならばレギュラークラスの山岸範宏、内舘秀樹、酒井友之、相馬崇人、岡野雅行がベンチを温めてきた。
試合出場に飢えていた選手たちが先発としてピッチに立った。
また、し烈なポジション争いの中、ベンチ入りの機会も与えられなかったエスクデロや赤星貴文、細貝萌、中村祐也、そして新人の小池純輝が先発、ベンチに名を連ねた。
彼らは「絶対に勝つ。主力がいないから結果が出ないのではダメだ」と、非常に高いモチベーションで試合を迎えていた。

前半、試合を支配するもゴール前での動き出しが合わず、決定機が生まれなかった。
0対0のまま、ハーフタイムを迎える。
この時、先発に大抜擢されたエスクデロは何を思ったのか。
「出た試合は全て点に絡んでやる」そう目標立てた自分自身に結果を求めていただろう。
後半、彼の動きにキレが戻る。
本来の積極性が前面に出て、前線をかき回した。
FC東京も黙ってはいない。
後半13分には流れの中からセットプレーから、3度、立て続けにチャンスを作った。
このチャンスは内舘秀樹、山岸範宏、酒井友之のゴール前での集中力に阻まれ、ノーゴールに終わる。
経験豊富な選手が、若い力を支え、覚醒を期待した。
そして後半17分、試合が動く。
場面は、田中マルクス闘莉王のロングフィードから始まった。
闘莉王が出したボールはワシントンのもとへ。
大きな体で相手選手をブロックしながら、エスクデロへラストパス。
今シーズン初出場のエスクデロは、ゴールマウスをめがけて思いきり蹴った。
ズドン!と音がするような勢いのあるシュートはゴールネットを揺らした。
1対0とリードしたその後も浦和レッズは得点のチャンスを迎えた。


いずれも結果につながらず、カップ戦によくある戦い方で終了するのかと思いきや、後半ロスタイム、黒子となって中盤のバランスを保っていた酒井友之がゴール前へ顔を出し、こぼれ球を豪快に決めた。
2対0の完封勝利。
2006ヤマザキナビスコカップは白星でスタートを切った。

ナビスコ杯・予選リーグ FC東京戦を振り返って~戦評&コメント~ 

新布陣は、まだ怖さが足りない

ブッフバルト監督は常日頃から、「選手の誰か1人でも欠けたら、レッズのサッカーはできない」と話すという。
つまり、バックアップのメンバーも含めて1つのレッズなのだということだ。
それが証明されたのが今日の試合だった。
代表選手が抜け、ケガで主力3選手が抜けるという事態。
大幅にメンバーを代えて臨んだが、あらためて選手層の厚さを知らしめる結果を残すことができた。
しかし、残せたのは『結果』だけだったのではないだろうか。
内容に関しては、小野伸二や長谷部誠が抜けた穴を感じざるをえないものになってしまった。
ワシントンのポストプレーを起点として2得点を奪うことはできたが、それは中盤を割愛した放り込みサッカーでしかない。
これまでのようなパスで崩していくサッカーの姿は霞んでいた。
もちろんパーフェクトを求めるのは酷なことかもしれないが、もう少し中盤で落ち着かせる時間が欲しかった。
特に、ボランチの鈴木啓太と酒井友之は、どちらもバランサータイプの選手でボールをキープするには無理がある。
ポンテとエスクデロに、下がってパスを引き出す動きが欲しかった。
今日のようなメンバー構成で臨む試合は、これからも度々あるだろう。
そこで、いつものサッカーとの誤差をどれだけ減らせるか。
特にパスワークに重点を置いて修正してもらいたい。

ナビスコカップ・FC東京戦 ~選手コメント~

≪キャプテン内舘秀樹≫
メンバーが代わって負けたと言われるのが一番嫌だったので、結果として勝つことができてよかった。
ケガをして以来90分やるのは初めてだし、半年振りだったのでしんどかったが、90分出来たことはすごくよかった。
危ないシーンも作られてしまったし、ちょっとでも気を抜いたら点を取られるような試合だった。
とにかくいつも通り自分達のサッカーをすることを心がけた。
すぐにリーグ戦があるし、気持ちを切り換えて次の試合に臨みたい。

≪エスクデロ≫
夢見たいな感じ。
結果を出せたので、頑張った甲斐があった。
僕には1回だけのチャンスしかない。
チャンスで決められて良かった。
代表選手がいなくても日本一のチームであることを見せられた。
もう少し、自分らしいドリブルを見せたかった。
赤星や黒さん(黒部)といった素晴らしい選手のなか、僕を使ってくれたことが嬉しい。
出場する予感はあったが先発だとは思わなかった。
今日、着たユニフォームは観戦に来た父親にあげたい。

≪酒井友之≫
今日は、相馬が1対1の勝負に強いので、あいつに行かせてそのカバーをしっかりしようと思っていた。
前半の途中からバランスが悪くなってきて、(間延びして)ウチらのディフェンダー3人の前で、相手のフォワードにフリーで持たせる場面を作ってしまった。
前半に2回そのシーンがあったので、そこは自分がケアしなくてはいけないところだった。
後半は相手も攻めてきて3トップ気味にしてきたが、ウチもカウンターからチャンスは作れていたし、ディフェンスラインを中心に相手の攻撃もしっかりと抑えられていた。
(得点シーンは)ワシに入った時に、ロビーがゴール前で1対1になっていたので、あそこはシュートのタイミングだったけど、相手も(前に)上がっていてあの時間帯では(自分が)前に行ってもいいと思って飛び込んだ。
久しぶりに先発だったし、点を決められていい流れなので、この状態を練習でもアピールしてリーグ戦につなげていきたい。

≪山岸範宏≫
結果が出せてよかった。
チーム全体として戦えた。
自分としては最低限の仕事をしただけだと思う。
守備の選手のおかげであり、チームメイトに感謝したい。
準備の賜物というか、自分はまだまだだと思う。
長いシーズンのなかで、良いパフォーマンスを続けていきたい。

≪闘莉王≫
代表がいないからといって、勝てないとは言われたくなかった。
立ち上がりから相手を押しつぶそうとプレーした。
DFの連携にも自分にもミスがあった。
リーグ戦を考えても、今日の試合でのミスは良い準備になった。
皆、体はボロボロだが、その時こそ強い気持ちで戦いたい。

≪堀之内聖≫
相手(ルーカス)が闘莉王のところにチェックにいっていたので、僕のところが空いていて少し無理をしてでも前に行ってアクセントをつけようと思った。
前半のシュートブロックで足を痛めてそのままだったので、少し痛かった。
メンバーが代わって、たしかに違和感はあったけど、上手くいったと思う。
前半はほぼ完璧におさえられたと思っていたが、後半あれだけ攻められたのだから、(前半おさえたのは)たまたまだったのかも。
攻撃では、ボールのおさまりどころがなくて厳しかった。
たまたま2点をとって勝ったけど、後半のサッカーは反省しないといけない。

≪相馬崇人≫
今日は、勝ちにこだわってやっていたので、結果が出たことはよかった。
なかなか前でボールがおさまらなくて、もうちょっと前で勝負したかったけど、今日は守備に集中した。
(FC東京の徳永とのマッチアップは?)内臓が痛かったです(苦笑)
ひじが入ったし、2回目はしつこくて「またかよ」みたいな感じで、でもお客さんに「あいつ弱いな」と思われたくなかったから早く立ち上がりたかった。
いつも(前に)勝負ばかりできるわけではないので、まずまずだったと思う。
最初の(スタメンで出場する)試合だったので、入り方が難しかった。
でも、思ったよりはできていたと思う。

≪岡野雅行≫
楽しかったですね。
相手もガチガチ来ていて、「しつこいなあ」と思いながらやっていた(笑)
前半はいいペースできていて、結構前に上がることもできていたが、後半はなかなか押し込まれていたのであそこでセル(エスクデロ)が決めてくれてよかった。
代表とかで主力が出ていない時に勝てないと、「本当にレッズは選手層が厚いのか?」と思われてしまうので、勝ててよかった。
(アピールは?)対人で負けないとか、そういった部分だったと思う。
(足を気にしていた?)練習からふくらはぎを痛めていて、試合の最初からちょっと気になっていたけど、大丈夫だったので前を狙った。

≪鈴木啓太≫
相手もアグレッシブに来ていたが、前半から決定的なチャンスも作ることができた。
攻撃に関しては、自分達のやりたいことはできた。
あとは、相手がというより、自分たちがそれを続けることだけ。
特にいつも通りにやって、続けていれば必ず点は入ると思っていた。
コンビネーションとかが悪い部分はあったけど、皆能力が高いし、個人個人で話し合いながら修正できていたと思う。
個人的には、できるだけいいポジションをとって動かなくていいポジショニングを意識した。
(しかしいつも以上に動いていた?)前に対してはいけていたと思うけど、アプローチとか寄せの部分ではもっといいポジションをとって、中盤であまり走らないようにできた。

≪赤星貴文≫
闘莉王やワシントンなど高さのある選手はいたが、自分が入ったらちゃんと崩してボールをまわそうとしたかったし、しっかりタメを作ろうとした。
自分が出ようとした直後、セルがゴールを決め、一度自分がひっこんだが、あのゴールでチームに勢いがついた。

≪ポンテ≫
どの選手が入っても勝てることは我々の強さの証明。
コンビネーションはよくなかった。
相手から削られたし、ファールもあり、攻撃のリズムをつかめなかった。
そういったときにこそ、気合で勝つしかない。
後半に関しては少ないチャンスをモノにした結果。
(エクスデロについて)彼は若いし、将来性もある今日の試合がいい勉強になったと思う。
彼はもっとサポーターを喜ばせるだろう。







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