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ちょっとしたメモです。

初モノ3連発で勝利し、予選を1位で通過

2006年05月21日 | 試合
2006Jリーグヤマザキナビスコカップ Aグループ第6日 横浜F・マリノス戦

日時:2006年5月21日 15:02キックオフ 場所:埼玉スタジアム2002


天候:晴れ 気温:25℃ 観衆:43129人


審判:穴沢 努 副審:上荒 敬司 前島 和彦 第4の審判:牧野 明久


浦和レッズ Team 横浜F・マリノス


4 Score 2

3-5-2 Formation 4-4-2

スターティングメンバー

GK (28)加藤 順大 (21)榎本 哲也 GK

DF (19)内舘 秀樹 (7)田中 隼磨 DF

DF (20)堀之内 聖 (2)中西 永輔 DF

DF (3)細貝 萌 (30)栗原 勇蔵 DF

MF (14)平川 忠亮 (4)那須 大亮 DF

MF (13)鈴木 啓太 (6)上野 良治 MF

MF (17)長谷部 誠 (8)マグロン MF

MF (16)相馬 崇人 (29)狩野 健太 MF

MF (6)山田 暢久 (18)清水 範久 MF

FW (9)永井 雄一郎 (14)奥 大介 FW

FW (21)ワシントン (15)大島 秀夫 FW


サブメンバー

GK (1)山岸 範宏 (1)榎本 達也 GK

DF (26)南 祐三 (26)田中 裕介 DF

MF (7)酒井 友之 (28)天野 貴史 DF

MF (25)赤星 貴文 (24)塩川 岳人 MF

FW (12)黒部 光昭 (32)山瀬 幸宏 MF

FW (27)横山 拓也 (17)吉田 孝行 FW

FW (30)岡野 雅行 (20)ハーフナー マイク FW


≪得点≫
浦和:23分・43分・70分/ワシントン、32分/相馬
横浜:73分/塩川、81分/田中

≪交代≫
浦和:63分/平川→岡野、74分/山田→赤星、78分/ワシントン→横山
横浜:*45分/大島→ハーフナー、*45分/奥→吉田、58分/狩野→塩田
    *45分はハーフタイムでの交代

≪警告≫
浦和:80分/細貝
横浜:42分/大島、61分/マグロン、78分/田中









加藤に訪れたチャンス!

ナビスコカップ予選リーグもいよいよ最終節を迎えた。すでに予選突破が決定しているレッズにとって、1位通過が最大の目標となる。2位の横浜F・マリノスとの直接対決は、準々決勝にいい形で進むためにも、なんとしても勝利で飾りたい一戦となった。レッズは、警告累積で出場停止の闘莉王の代わりに、堀之内をリベロに配置。右のストッパーには、細貝を起用した。予選4試合目に早くも突破を決めた後、ブッフバルト監督は、若手選手やこれまで実戦経験の少なかった選手の起用をほのめかしてきた。それが、今日の試合でようやく実現した。GK加藤順大の起用だ。4年目ながら、都築と山岸の2大巨頭の壁に阻まれ、これまで公式戦の出場経験はゼロ。サテライトリーグなどで自信を深め、今回のチャンスを掴んだ。結果として、この積極的な采配が、今日の大きな要因となった。



ワシの初ハット・相馬の初ゴール・加藤の初出場

マリノスは、松田や河合、久保といった主力を欠く苦しい布陣となったが、前回の対戦同様、序盤からパスワークでじわじわと攻め込んできた。対してレッズは、素早くワシントンにつなげるカウンターで得点を狙う。4分と9分には、ワシントンがいい形で抜け出すが、ボールが落ち着かずゴール前には進出できず。決定機を最初に掴んだのはマリノスだった。16分、ペナルティエリア右寄りからのフリーキックを得ると、マグロンが直接狙う。回転がかかったボールは鋭く曲がりゴール右上スミに飛ぶが、加藤がこれを片手ではじき出すスーパーセーブで防いだ。拮抗した展開が動いたのは23分、ビルドアップしていたマリノスディフェンスラインのウラに永井がロングボールを放り込むと、ワシントンが2列目の位置から飛び込む。このままワシントンがドリブルからGKをかわし、レッズに先制点をもたらした。32分には、右サイドの平川からゴール前のワシントン、山田とつないで、最後は相馬が左足を振り抜き、豪快な移籍後初ゴールで追加点。43分には、平川が相手DFとGKの間を通る絶妙なクロスを供給し、これをワシントンがファーポストで合わせ3点目を挙げる。守備では、加藤が初出場とは思えない落ち着いたプレーでスタンドを盛り上げた。





後半に入っても、レッズの勢いは止まらない。前がかりに攻め込んでくるマリノスをあざ笑うかのような鮮やかなカウンターでチャンスを作る。迎えた70分には、永井のスルーパスに反応した岡野が、ステップワークで相手のタイミングを外しクロス。これをワシントンがヘディングで合わせハットトリックを達成し、リードを4点に広げた。ここから、試合は一進一退の攻防となる。一瞬の気の緩みか、「選手交代によって組織が乱れてしまった」(ブッフバルト監督)ところを突かれ、73分81分と立て続けに失点。その後も、ハーフナー・マイクの頭を使ったパワープレーで押し込まれるが、加藤が落ち着いて対処。消化試合ながら、相馬を象徴とする積極的にファイトする姿勢で、埼玉スタジアムを大いに沸かせ、予選全組中ダントツの成績で1位通過を決めた。





尚、6月3日、7日に行われる準々決勝では、中断前にリーグ首位に立ち絶好調の川崎フロンターレと対戦することが決まった。6月3日は、レッズのホーム駒場スタジアムで15時キックオフ。7日は、アウェー等々力競技場に乗り込み、19時からベスト4をかけて戦うことになった(Jリーグ事務局発表)。



第3の男が名乗りをあげた! ~加藤順大~

試合15分前、レッズのホームゲームでは、ほぼその時間に選手紹介が始まる。アウェーチームの紹介が終われば、我らが浦和レッズのスタメンの番だ。最初に呼ばれるのが、最後尾でチームを支えるGK。いつもならば、そこで『背番号23、都築龍太』か『背番号1、山岸範宏』がアナウンスされる。ところが、今日は違った。埼玉スタジアムに響く『背番号28、加藤順大』の声。4年目を迎えたレッズ生え抜きの若手GKが、満を持して初スタメン公式戦初出場のチャンスを掴んだ。





プロ契約以後、彼の目の前には、常に2枚の巨大な壁が立ちはだかってきた。都築と山岸だ。トップの公式戦はおろか、サテライトリーグにすらまともに出られない日々。それは、2年目まで続いた。それでも、「どこで何があるか分からないし、毎日の練習を腐って無駄にはしたくない」という生粋の前向きな性格で、偉大な先輩達と一緒に土田尚史GKコーチが蹴るボールをさばき続けてきた。GKとしては物足りない180センチ(選手登録)の上背ながら、土田コーチをして「3人の中でも、ノブ(加藤)が身体能力は一番」と言わしめるほど、ベースが整っている選手。昨季から好調を維持し続け、「いつでも試合に出られる準備ができている」と、出番を待つばかりの状況にあった。だが、都築が離脱しチームが早々に予選突破を決め、チャンスが来るかと思われた矢先に商売道具の指を負傷。後輩の大谷幸輝(ユース2年)にサブの座を明け渡した。





そこで腐らないのが、この男の最大の武器。「ドクターが丁寧に縫ってくれたし、治りも早いはず。野生児ですから」とジョーク交じりに話していた。そして、ギリギリのタイミングで負傷回復が間に合った。「出場できると思ってなかった」と本人も驚きの大抜擢だったが、16分のフリーキックで好セーブを見せるなど、非凡な才能を見せた。常に課題にしてきたフィードに関しても、冷静に対応し無難な出来。しかし、つけあがることはない。「弾くところをキャッチにいったりしたし、判断ミスがあった」とあくまで冷静にプレーを分析してみせた。4年目にしてのビッグチャンス。これをキッカケに、GKのポジション争いがより一層激化するはずだ。




お客さんのために ~ブッフバルト監督~

試合前に、レッズが予選突破を決めて準々決勝に進出することが決まっていた。ただ、どうしても勝って1位になりたかった。そして、これが一番大事なのだが、試合結果は突破に関係ないのに、あれだけたくさんのお客さんが来てくれて、どうしても素晴らしいサッカーを見せたかった。試合序盤はマリノスも攻勢をかけてきたが、それもウチのゴール20メートル手前で終わっていた。その後、いい形のカウンターから1点目を取れた。それから、素晴らしい展開で、2点目、3点目を取ることができた。3-0というのは、妥当な数字だと思う。後半も、同じような形で進んでいたが、マリノスも選手を代えてなんとか追いつこうとしてきたが、そこで4点目を取ることができた。その後、ウチが選手交代によって組織を乱してしまい、その中で相手に2点を奪われてしまった。昨年も、巻選手(ジェフ千葉)のハンドのゴールで予選突破を逃した経験をしたが、今日も私の目から見れば(マリノスの1点目は)ハンド。しかし、今日に関しては、その後はしっかりと結果を出すことができた。これで、いい形で準々決勝に進出することができる。






-相馬選手が初ゴールを決めたが?

今日は左サイドでいい仕事をしてくれた。守備も強く、1対1はほとんど勝っていた。スペースもしっかりと埋めてくれていたし、今日の彼のプレーを見ると、また1歩成長したなという感じがする。






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