あなたの番です。というドラマ
原田知世さんと田中圭さん、他にも多数の俳優さんが出ていて、半年間放送された。
もう3年前くらいかな？
私は、当時は見ていなくて、昨年の秋、週2〜３回午前中に再放送されているものを見ていた。
一棟のマンションで次々と殺人事件がおこる。
昔よく読んでいた赤川次郎の推理小説の様なテンポのドラマ。
私にはおもしろかった。
家に籠もっていた私の楽しみになった。
〜〜〜〜〜
ずっと籠もっていた私だが、12月に、どうしても一人で２時間かけて、出かけなくてはならなくなった。
電車を3回乗り換える。
そのうち、一回は30分乗りっぱなしの新快速。
停まるのは15分後に一駅だけ。
電車が怖い。
もっとたくさん停車する、快速で行こうかと思ったが、
苦痛な時間が増えるだけ。
新快速に乗る前、駅のトイレで呼吸を落ち着けた。
よし、行くぞ!
と思っても腸と脳が不安になる。
予定の電車を一本乗り過ごし、覚悟を決めてホームに並んだ。
ラッシュは避けたが、まぁまぁ車内は混んでいた。
私はボックス席の進行方向窓側
に座った。
前にも横にも斜め前にも、見知らぬ人が座っている。
10分くらい乗った時に、血の気が引く様な嫌な気持ち悪さに襲われた。
腸がギューっと引っ張られるように痛いしグルグルなる。
動悸が激しくなり、呼吸が苦しくなった。
不織布のマスクを引っ張って、空気を吸おうとしても、うまく吸えない。
次の停車駅で降りようかと思った。
でも、もう電車一本遅らせている。
その日は、
息子の下宿の引越し準備の為の
外出。
娘も行くと言うので、娘の大学から直接目的の駅へ行っているはず。
待ち合わせて、デパ地下で美味しい物を買って、
地下鉄に乗り、下宿へ行こう!
と言う計画。
行くにも引き返すにも電車に乗らなければならない。
このまま行くしかない。
気絶しそうに苦しい。
目が、落ち着きなく色んな人の動作を追う。
そんな時ふと、
今日「あなたの番です」録画出来てたかな？
と頭をよぎった。
それから、犯人の推理が始まり、あの江藤って人は何号室だったかな？
とか、部屋番号の整理に入った。
推理が終わらないうちに、目的の駅に着いた。
あなたの番です、神!
