TRONプロジェクトというものがありました。日本発のOSやマイクロチップなどを開発するプロジェクトでした。OSとしては、BTRON(主にPC用)、ITRON(組み込み用)、CTRON(通信機器用)などがありました。マイクロソフトに対抗するものとして、完成すれば学校などで使われる予定でしたが、それを聞いたマイクロソフトがアンフェアだと言いだして、当時の森政権が腰砕けて、学校で使われる計画が白紙に戻り、TRONプロジェクトが一気に下火になりました。でも組み込み用のITRONだけは残り、組み込み用OSではITRONのシェアはトップになりました。アンフェアな横やりに一矢を報いたわけです。
そのTRONプロジェクトが再開するようです。 "モノ"をインターネットにつなげるIoT(Internet of Things)という分野で再び挑戦するようです。どういう展開になるかはまだわかりませんが、インターネットをもっと有効に、生活の中に踏み込んだところで使われるためのプラットフォームができるのでしょう。マイクロソフトの牙城を崩して欲しいものです。