偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

平成最後の大晦日に樺沢紫苑vs茂木健一郎とな(笑)

2018年12月31日 11時17分18秒 | ◎ツッコミ思案neo

 


 

みなさまおひさぶりです
いえ、はじめましてでしょうか

まずはコメントくれた方々
レスできなくてすみませんでした

身内が亡くなったり
手術を要するような病気になったり
家をとられたり…と
いろいろとあって
ブログどこぢゃねーぞ…みたいなことになってました

自力人力引っ越しのせいでMacとディスクとスキャナーとプリンタが破損して
正気を失いそうになりながらもなんとかネットにつないで
その他いろいろと作業に追われ
一段落
いや二段落
いやいや十段落くらいしてから
ブログも見てみてたら
なんと今年、2018年7月にも未だコメントが寄せられているではありませんか!
2011年の11月から投稿していないこのブログにです

実はその存在すらすっかり意識の中か消えていたブログのことが脳裏をかすめたのには理由があります
蔦屋書店で『アウトプット大全』という本の特設ワゴンができていて
著者を見たらなんと“樺沢紫苑”とな(笑)

以前、樺沢氏のスパム攻勢にハマり、
まるで「被害者の会」のようになっていた当ブログのこの記事のコメント欄

「●樺沢紫苑という名のスパム」 https://blog.goo.ne.jp/superbowl/e/e6549b69a3eac256b48c88efea39ac4b

ひょっとしてあの被害者のみなさんはなんか反応しているかなぁ…などと思ったりもし、
みたらコメントです
ありがとうございます

以前はググるとこのブログで唯一、検索結果の上位に現れたこの記事
ネットの力を信じ切ってる樺沢氏は恐れをなしたのか
どうみても本人だろうという反論コメントが何軒か寄せられていましたね(笑)
(今、思えばコメント者のIPが表示がされるタイプのブログにしておけばよかったなぁなどと思ったりもします。)

280万部突破だそうです。
まぁ、世の中、そんなもんでしょう。
被害者のみなさまは「おれの価値観が間違っていたのか」などと思わなくていいのです。まぁ思わないでしょうが(笑)
アマゾンのレビューを見ると、ちゃんとというべきか氏のステマ体質について指摘しているコメントもありますし、事実誤認も多いというツッコミまであります。(ドーパミンについてとか)

本やCDなどのコンテンツというのは時にシステマティックに作られます。
たとえばヒットはともかくただデビューするだけなら音楽(作家デビューも含む)にしてもマンガにしてもある程度は力技でできたりもします。
 編集者と二人三脚、ディレクターと二人三脚みたいなやつで、それってほぼほぼ編集者の手柄や~んみたいなやつもあったりします。
 音楽なら「キミ自身のデビューはまだムリだけど●●さんのアルバムの曲書いてみる」みたいなケースもあり、実際に何曲かCDになった友人がいました。
 以前、「気まぐれコンセプト」というマンガに自分の曲をオリコンにチャートインさせる方法というのがありました。昨今はCD売り上げという分母自体が小さくなっているのでピンポイントで集計対象店舗を攻略すればいいという方法論でした。

 で、自己啓発本を含むビジネス本やダイエット本は「企画書」と「著者」という“額縁”と時流にのった「マーケティング」でヒットの確率をある程度あげることができます。
 樺沢氏はいちおう医者らしいですし、過去に著書もありますからスパムやステマの件さえ知られなければ額縁としてはとりあえず及第点です。
 医者と弁護士を無条件ですごいと思ってしまう世間の風潮はあいかわらずです。アメリカ帰りとか在住だったりするとさらに一枚のっかるようです。
 (ケント・ギルバートさんのとんでも本は大ヒットです。その参考文献のいくつかは男塾の民明書房ばりに架空だというハナシです(笑))
 「絶対」はありませんが、ギャンブルのようなものとは次元がちがうのです。考えてもみてください。ある程度のヒットを生み出さなければ出版社は存続できません。ここぞというときにはリソースをつぎ込こんでそこそこの確率で結果を出すでしょう。機関投資家と個人投資家の違いを思い浮かべみてください。
 だってですよ、過去に出版実績がある程度あったとしてもあの程度の作家が蔦屋に特設ワゴンができてるって不自然でしょう。
 営業マンなど現場のいろんな人々が頑張ったのでしょう。(上層部レベルのコネorバーター取引ということもあり得ますが)。どうやら浅井企画に所属しているようなのでそっちからのパワーかもしれません。あと、装丁もいいですね。全く好きではありませんが、雑誌の表紙のような下品な量の字数とポップなタイトルフォントはワゴン映え、平積み映えするデザインだとは思います。とてもカバーなしでは電車の中では読めません(笑)ブックオフに持っていくのもうっすら恥ずかしいです(笑)。
 まぁ、ビジネス本やダイエット本は基本的に使い捨てのコンテンツです。特にビジネス本なんて著者が有名人だったりする場合は本人が書いてなかったりするするケースも少なくありません。前に竹村健一のゴーストライターをやっていたというひとの本を区立図書館でフツーに借りたことがあるのですが、今はいくら探しても見つかりません。昔はいろいろな意味でゆるかったのかなぁ。(樺沢氏の本はちゃんと事実誤認が散見されているところを見るとゴーストではなさそうですね(笑))
 とにかくビジネス本を読んで社長になれたなんてやつがいたら連れてこいや…てなもんです。それにしてもまぁ280万部はないよなぁ…とは思ったりもしますが。
 クソつまんねー一発屋芸人が一時的に何千万も稼いだりするのが資本主義経済だったりするのです。
 芸人といえば最近のお笑いの賞レースはつまんねーなぁと思っていたら一昨日の「久保みねヒャダ」のゲスト、ハライチ岩井がまさに我が意を得たりなことを言っていました。今年M1に出なかった理由をきかれて「王道はつまらねぇ」…と。
 毎週金曜日の「全力!脱力タイムズ」から「ネタパレ」へと続く70分が今の自分にとってにお笑いプライムタイムです。リズムネタと一発ギャグは苦手ですが話芸の技術論なんてどうでもいい。王道なんてどうでもいいい。多様性が生むわくわく感がキーワードです。
 上沼某ではないけれど審査員にも原因があるかなぁ。松本なんて武田鉄矢と並んでそろそろ老害。むしろ今田耕司とか岡村隆史あたりにやってほしい。たけしとかなんでいまだにテレビ出てるんだろうなぁとか思ったりします。ひょんなことから朝日放送の若手社員と話す機会があったのですが、「最近は制約が多くて…」と聞いてきたような弱音を吐く彼らに言ってやりました。
「お笑いもバラエティもいまのほうが100倍面白いわ!」…と。松本人志がやってるとかいうネット配信番組はCMを見る限りあまり面白そうにみえません。なんでもありが面白いとか脱ぐと面白いとかは業界人の偏った感覚ぢゃないですかね。自分は飲み会で脱いだやつを一度も見たことはありませんし、そんなやつがいたら全力で止めます。「有吉反省会」や「アウトデラックス」は昔はなかったタイプのバラエティ番組です。いや、むしろ昔だったらできなかったかもしれません。そう、制約というのは増えてばかりではないのです。オールドスクールなフォーマットしか思い浮かばないで講釈をたれるやつはそいつ自体がオワコンです。

 久しぶりだから色々書こうと思ったけどなんだか力つきてきました(苦笑)

 とりあえずひとつだけ、今週の週刊新潮にのってたkazuyaとかいうyoutuberの連載について。ローラのことを「バカっぽい」と。これは目からうろこです。有名週刊誌の連載でそんなコトバ使っていいんだぁ…と。kazuyaさん、まんまそのコトバあんたに返します。つっこみどころが満載なのはあんたの連載のほうだろうって。どん引きしてローラからファンが離れるのは間違いないと断言までしちゃってます(苦笑)
 なんでこんなヤツが大手の新潮で連載持てるのかなぁと疑問ですが、小泉政権における杉村太蔵みたいなものかなぁと思ったりもします。
 こないだは他の執筆者が高輪ゲートウェイの反対署名についてクレームで一企業の決定がひっくりかえったらやべーわみたいなことを書いてましたがよくあるCMへのクレームとかと公共性のある駅名とを同レベルで扱う理屈のほうがやべーわ(苦笑)
 この手の人たちの特徴は一緒にしちゃいけないものをいっしょくたに論じてしまうことです。たちが悪いのは、知識の浅いひとたちをだまくらかそうとしているわけではなく本人もそう信じきっているのではないかということ。民主主義は多数決と信じ、議会制という概念がすっとんでいるので「信任した政府に文句を言うな」などと真顔で言ったりします。自分の頭のよさは知識をも凌駕すると信じて平気で調べもしないでいろんなところに首をつっこんできます。日本の主要なコメンテーターの方々はほとんど「心は壊れる」ということを理解していません。ようやく鬱という単語は覚えたようですが、精神疾患や依存症の多くを心の弱さや逃げや言い訳のように思いこんで疑いません。これでカジノを作ろうってんだからまったく日本の未来は明るいです。
 書きたいことを多く残したまま打ち切るかわりに今年読んだ本のなかでひっかかったものを列挙しておきます。

『はるか』宿野かほる
 ひっかかったと書きましたが、これはネガティブなほうのひっかかったです。くそつまんなかったというだけならまだいいのですが、あの中瀬ゆかりが推していたというのが腹立たしい。前は中瀬ゆかりの小粋な下ネタが好きだったのですが、「新潮45ヘイト問題」への擁護コメントから「なんかこいつヤベーぞ」と人間性を疑いはじめたものの、文芸の目利きはまだ信用できるだろうと思っていたらこのザマです。え?面白いかどうかは好み?いや、この作品、そもそも小説としての作りが稚拙なのです。AIの知識に関してもいまどきライトノベルでももっとちゃんとしてるわ…と。あ、これ新潮社ぢゃねーか!と。このヒトは確信犯的に自社のポンコツ作家の新刊を推し、確信犯的にヘイトと表現の自由を混同して論じてやがったわけです。

『決定版 邪馬台国の全解決』 孫栄健
 自分は日本史関係に全く疎く、マニアからみたら突っ込みどころもあるのかもしれませんが、非学者がこのような考察をめぐらせたことにロマンがあるなぁと。実際のところ昔のことなんて資料で知るしかなのだから解釈については想像力勝負。実はシロウト研究者の入り込む余地があるのではないかと思ってしまいました。336ページ「実地検証」のくだりなどはダ・ヴィンチ・コードを彷彿とさせます。ダ・ヴィンチ・コードは確信犯的に事実誤認をちりばめた作品でしたが…。
 あと、好感度を得る文体というものを考えたりしました。ところどころに“調子にのった”ような語り口があるのですが、レビューなどを見る限り反感は買ってないようで…。
 実は自分のブログに5年以上ぶりに戻ってきて、自分の文章を見て「なんだこいつ?」と思ってしまいました(笑)。たしか当時はDJのような軽妙な語り口と評してくれた方もいて、それでますます調子にのってしまったように記憶しています。うってかわって本文は「です・ます調」。どっちがいいのやら。

『このゴミは収集できません』滝沢秀一
 これはお笑いコンビ、マシンガンズの滝沢氏がバイトでやっているゴミ収集の仕事でのエピソードをつづったものですが、冒頭でいきなり1コマ漫画形式でページ稼ぎをしていたりして情報量的には1冊の本にするような内容ではないのですが、これも文体について考えさせられた本でした。芸人としての意地なのか比喩表現等ムリにでもうまいことを言おうとしてやろという個所が目立ちすぎて、エピソード自体も盛ったり作ったりしてんぢゃねーのと疑ってしまってあまり共感しながら読めませんでした。世間の評判はいいようですが、昨今の書評は芸人の著書に甘いような印象を受けます。南海キャンディーズ山里亮太の「天才はあきらめた」もジェーン・スーが絶賛するほどの感動はなかったかなと。そもそも山里は天才なのでタイトルからして嫌味だよなと思ってしまいました。

『日曜ポルノ作家のすすめ』 わかつきひかる
 言いきってしまうにはデータが足りないかもしれませんが、女性がエロを論じると自己の狭い、或いは特殊な嗜好を一般論のように語ってしまう傾向があるように思えます。以前、女性AV監督が男性向けでは女性のオナニービデオがあるのだからと女性用に男性がひたすらオナニーをしている作品を作ったら全く売れなかったとエピソードを語っているのを見て「でしょうね」と思わずテレビ画面につっこんだ記憶があるのですが、それを思い出してしまいました。著者が言うには女性作家が凌辱モノを書く動機は調子に乗ったリア充女への復讐だといい切るのですが、それだけかなぁとツッコミたくなります。友人の女性でAVを見るコがいましたが、どちらかというと女の子もカワイイ女の子好きなんだよねぇという次元でしたし、もっと低レベルな小中学生女子がなんかがエッチなオトナ番組を隠れ見てドキドキするという延長にあるような興味もあるのではないでしょうか。みんながみんな哲学的・文学的に解釈・自覚してるわけではないと思うのです。まあ、それでも、成功を収めているのですからある意味天才の部類なのでしょう。ただ、巻末に他のポルノ作家との対談が載っているのですが、対談後に作者が落ち込んでやしないかとちょっと心配になりました(笑)

『労働者のための漫画の描き方教室』川崎 昌平
 この本がきっかけで漫画家デビューできましたなどという人は多分ですが、現れないと思います。どちらかというと労働者としての在り方を哲学しているようにも思われます。でも結局のところ何を読まされているのだろう?とわけがわからなくなります。しかもすごく厚いです(450頁超え!)。出版不況の時代にこういう本が出版されてしまうのですから世の中、チャンスの埋まったスキマはそこら中にあるのかもしれないと思ってしまいました。そう、この本の存在自体が希望のエビデンスなのではないのでしょうか。

『ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術』及川 眠子
 エヴァンゲリオンの『残酷な天使のテーゼ』『魂のルフラン』やWinkの『愛が止まらない』『淋しい熱帯魚』でおなじみの作詞家の著書。
 書評に「こんなに手のうちをあかしていいのだろうか」とあったので期待したのですが、バカが賢くなれるほど世の中は甘くはありませんでした(笑)
 歌詞の傾向の変遷、作詞家は儲からないけど著者は大成功しているということだけはわかる本です(笑)。

『オブジェクタム』高山羽根子
 これは声優で歌手、エッセイストの池澤春菜さんがラヂヲで絶賛していたので読んでみたのですが、面白かったし、好きな雰囲気でもありましたが、幼少期は年間500冊以上読んでたとかラジオで聞いた池澤本人エピソードの印象が強烈だったせいか「感受性」の感度も質も動体視力も自分は池澤氏よりはるかに貧相なのだろうなと少し悲しい気持ちになってしまいました。
 読んだは読んだけど見落としてることがきっとたくさんあるのだろうな…と。
天は二物も三物も与えるし、芸能界に気をとられていると油断しがちだけど、実は才能も遺伝する(父はあの池澤夏樹)とさらに落ち込みます。

『歴史人名学序説』芝 紘子
 以前、元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマン氏が日本の名前はアメリカ人の名前よりも意味がちゃんとあって面白いと、いかにも日本好きの外国人が言いがちな根拠のない発言をしていましたが、私は個人的には西洋の名前のほうが、奥が深いのでは?と常々感じていました。
 で、この本です。やっぱり西洋の名前は大陸レンジレベルの歴史を内包していて出自に関するシレーサビリティも日本の名前よりよほど濃いと再確認。
 なんでもかんでも日本のものは西洋のものより奥が深いといいがちな昨今、西洋の文化にも敬意の目を向けてみましょうと言いたくなる1冊です。

『AKB48とニッポンのロック』
 エンタメ業界の歴史は日本そのもののダメなところの縮図ともいえるし、めんどくさいベクトルの延長線上にはほぼぼ未解決なことばかりともいえます。この本も厚いです。(700頁!)


 なんだか小説とかまんがとか作詞とか一発あててやろうとか安易に考えてる勘違い野郎だなと思われてしまうかもしれませんが、『オブジェクタム』以外は文春か新潮の書評に出てたやつばかりです。あとAKBは別に好きではありません。あ、でも好きでもないのに読んでるなどとというのはやっぱり安易に一発を狙って研究してるのではとか思われてしまう?
 食中毒以外ならなんでもいいから当たるにこしたことはないですが…

 力尽きたとかいってから、けっこう長かった?

あ、なんかアクセス解析なんてのがついてることにさっき気づきました
しかも本日終了日って…
それによるとアクセス1位記事は
「茂木健一郎のインチキを笑いとばしたさんま。」だって
https://blog.goo.ne.jp/superbowl/e/09d1f8f4edb8bcd4ab71749abf4d222c
…樺沢紫苑ぢゃなかった(2位ではありましたが)
そんなもんなんですね
あ、でもこれって12月30日だけだって。1日34人も茂木健一郎に集まって、11人も樺沢紫苑に集まったってすげぇな。この仮死ブログに。


 そんなわけで再開宣言も終止宣言もせずに今回はおわります。
すぐ次を書くかもしれないし、また5年後かもしれないし、もうないかもしれません。
インスタをはじめたのでその顛末を書くかもしれません(笑)

それではみなさまよいお年を!

 

 

クールジャパンは灼熱地獄。すべては地続き~五輪、広島、特攻隊、いじめ、ウォシュレット


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ | ボクが音大出の美人お嬢様に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

◎ツッコミ思案neo」カテゴリの最新記事