偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

ピアノでコード入門その10~移調は胃腸にもやさしい?

2020年05月10日 10時16分06秒 | ゼロからはじめるバンドデビュー
大学ものきなみオンライン授業だそうで
ある学生は教授の雑談がないのはメリットと言っていた
え~?
雑談が楽しいんぢゃんなどと思ってしまったが
今はちがうのか
そんなわけで今回はまた座学
雑談上等でいくんでそこんとこよろろしく
さて

「調」が何かと問われたなら
それは
「ドレミファソラシド」
が12通りあるってこと。
以前書いた、レコード屋でみつけて即買いして
目からウロコだった「コード早見下敷き」をヒントに
「ドレミファスライダー」なるものを作ってみた。
やっつけで作ったので多少の仕上がりのズレはご愛敬ってことで。


これ勝手に動いてるだけで
触れないんで。

「ド」の窓に出てるのが、そのままキー(調)名になる。
こないだのドレミのうたは「B♭(変ロ長調)」
そもそも「ドレミのうた」というタイトル自体が
世間でいうところの「移動ド(Moving DO)を宣言しているようなもん。
むしろCではなく、B♭なことで、
ドレミってこいうシステムなんですよ良い子のみなさーん
みたいなことになっている
だから
それに対していちいちいちとやかく言うオレイン酸は
お門違いもいいところだぜい。

12通りのドレミがあると知ることは
音楽の間口を広げることにもなる。
日本はヘンな権威主義がはびこっているので
クラシック音楽は一般庶民におりてこない
アーチストの置かれている環境が厳しいとか
日本は音楽文化のレベルが欧米とくらべて低いとか
騒ぐんだったら「上から目線」をまずやめろ…って。

「調」のはなしでついでに言うと
調にはそれぞれキャラクターがある
…みたいなこと言う方々が
クラシック方面にいらっしゃるけど
あれもほとんどオカルトぢゃないかと。
先人たちの作品の印象に引っ張られた
間違った統計学ぢゃないかと。
クラシックの曲って
「ヴィヴァルディ:ヴァイオリンコンチェルト イ短調」
みたいにいちいち調もセットな表記になってるので
そーいう印象付けもあるのかと。

オカルトといえば
高嶋ちさ子でお馴染みのストラディバリだけど
エリート・バイオリニトたちが目隠しテストしたら
聞き分けられなかったというステキな実験結果が


それどころか
むしろ現代楽器のほうがいいと…


まぁ、でも、これって、むしろいいことだよね
だってさ、いずれ朽ちていく権威に固執していたら
朽ちた時点でクラシック音楽自体がおわっちまうんだからさ
ヴァイオリンが今のクラシック音楽の編成の中で
もっとも重要な役割を担っていることは間違いないんだから
…って、最も重要だなんて優劣つけちゃってるとこが
権威主義にまんまとハマっちゃってる?(笑)

さて「12の調の存在」が間口を広げるといったのは
たとえば「移調」というアプローチ。
カラオケのキー変更も
移調。
カラオケがテープだった時代は
キーを上げ下げしたら
テンポまで変わっちゃってたけど
今はデジタルなのでそれこそ12キーOK。

ギターにつけるカポ(カポタスト)なんてのも
まさに移調で間口を広げるの典型

あいみょんの「マリーゴールド」はカポ2プレイ in Cだから、
ハ長調(C)で弾いてるのに出てくる音はニ長調(D)

「ハルノヒ」はカポ2プレイ in Gなので
ト長調(G)で弾いてるのに出てくる音はイ長調(A)

カポの位置を見ようとグリーンラベルCMを見たら
丁度ネックの上に飲酒に関する注意事項のテロップが重なってやんの
これはCMの作戦か?
…んなわきゃない。
ついでに
井上苑子の「キミマミレ」はこないだ
弾き語ってるの見たらカポ1だったので
オリジナルがFm でプレイEmってことなのだろう。

カポが優しいのはアコギにだけではない
かのロックの名曲「ホテルカリフォルニア」
ライブでは
ギブソンSGのダブルネックというジミー・ペイジばりのごっついスタイルで
かわいくカポ7だったりする。
きっと12弦のテンションの強さ&ダブルネックといういかつさだと
カポつけなきゃやってられんということなんだろう。

移調のもたらす優しさは
ある意味ユニバーサルデザイン的でもある。

当初は
コードなんて全部おぼえなくっても
とりあえずは
E(ホ長調)
A(イ長調)
D(ニ長調)
に出現するやつだけ覚えおけばいい
な~んてかますつもりでいた。
偶然にもあいみょんのCMの2曲もDとAだったので
間違った統計学を発動しそうになった。
でも
よくよく考えてみると自分がキーボードのコードを覚え始めたころは
ジャーニーなど
ギター中心のバンドが全盛だったので
必然的にそうったキーが多くなってただけだった。
なぜそうしたキーが流行るかといえば
ギターの太い方の弦と
ベースの弦のチューニングが
低い方からEADGだから。
特に開放弦まで使ったEコードは
ベースの重低音ともあいまって
ハードロック映えする。
ローポジションでEコード、ジャーン…みたいな
クラシックの調性キャラづけはオカルトぢゃね?といったけど
こーいう楽器による、物理的な制約みたいなことはえてしてある。

最近のキー事情
Official髭男dismの「Pretender」
聞こえてくるのはA♭のようだけどMV見ると
思いっきりイントロからオープンコード(開放弦を使うやつ)で
なんだろう?と思ったらどうも
チューニング半音下げてるようだ。
さっき言及したハードロックのEコードも
半音下げるというのが流行った
でも、当時うちのレコードプレイヤーは半音高かったので
ちょうどチャラ(笑)
雑誌で知るまで気づかなかった(笑)
(当時はだいたいプレイヤーの速さはどこも不正確だった)

いまギターのチューニングの話で思いついちゃったんだけど
クイズ王ってさ
日々、膨大な知識をインプットするのはデフォルトとしても
仮に未知の出題にぶち当たったときも
知ってる知識の組み合わせで
答えを導き出したりもするという
これは実は諜報活動よりも表立ったメディアの情報などから
真実を炙り出すというCIAの手法にも通じるし
ある意味、リテラシーを強化するためのキホンでもあるよるね、
で、クイズ王が次のような問題に遭遇したとする。

コントラバスのチューニングは
低いほうからE、A、D、G
となっていますが、
バイオリンの一番低い弦のチューニングは?
音名を答えなさい。

シロウトはコントラバスとバイオリンの間にはビオラやチェロがあるからぁ…と
結局、答えの出ない迷宮にはまるだろう。
でもクイズ王ならもっとシンプルに一点突破するだろう。
クイズ王は文学作品や名画、名曲の類は一通りインプットしているものだ。
そこからあっさりと「G」にたどりつく。
そのココロはといえば
「G線上のアリア」という曲がある。
一本の弦だけで演奏されているということについては、
クイズ王や雑学くんでなくとも、
知っている人も多いんぢゃないだろうか?
自分は音楽の授業で聞いた覚えがある。
で、
曲をきけばバイオリンのキンキンした音は微塵もしないので
低音弦だとは想像がつくし、あえて宣言するんだから
一番低い弦なんだろうと。
 ちなみに4弦の内訳は低い方から
G、D、A、E
とギターやコントラバスと丁度、逆。
雑学ということだと、もうひとつ
この「G線上のアリア」って
バッハがバイオリンが1本の弦で演奏するために作ったオモシロ曲みたいに思ってる人もいるけど、バッハの原曲はフツーに『管弦楽組曲』
 実はこれ、のちの19世紀のバイオリニストによるいわばカバーバージョン。
それこそ調もDからCに移調されている。
そんなわけで
『G線上のあなたと私』TBS系火曜ドラマの主題歌は
緑黄色社会の「sabotage」
キーはB♭
サビはほとんど「ドレミファソラシド」みたいなフレージングで分かりやすい。
緑黄色社会 『sabotage』(TBS系火曜ドラマ『G線上のあなたと私』主題歌)-奏でた音の行方


なんかボーカルの女子のギター
おしゃれだな
藤田恵名のエピフォンWildkat以来のおしゃれさだ

Blast Cult Maruis STD 1.P.U./ Swamp Cooler

ってアメリカの中古車の広告みたいな名前のギター
何?むかしルイジアナでホットロッドカー作ってたけど
今はオレンジ郡でギター作ってます?
ゴキゲンな経歴だね
なかなかpopだが高額だ
セミアコのフライングVって誰もが一度は考えてみるんだろうが
この会社のは素晴らしいな
ギターの彼のブルーなレスポールも負けず劣らずポップ
このブルーのポップさといったら
藤田恵名のEpiphone Wildkat のターコイズブルー以来だ(笑)
この緑黄色のpelhamブルーも(ややこしい)、
もしやEpiphone?と思ったが
そこはプロ
ちゃんとGibson、高いほうだった。
2015モデル?

本シリーズの初回、清塚信也氏が
人を元気づける音楽の要素のひとつは
シンコペーションといってたと言ったけど
このメジャースケール上昇パターンこそ
シンプルに「あがる」
Don't you ?

そこでドレミファソラシド・モチーフな曲をついでに
2曲ほど埋めとく



Mrs. GREEN APPLE - StaRt 平松愛理 「ネスカフェ」ソング「La La, Smile」  

mihoro* - 「コドモノママデ」Teaser go!go!vanillas - 「アメイジングレース」

ところでpelhamの発音はペルハムではなくペラム

そんなわけで本日の講義は以上。

【ばっくなんばぁ】

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