丸山暁の「僕の考えるブログ」

いろんな言葉、情報が世界を駆け巡っている今、僕の頭で、巷のこと、都会と田舎、世界のことを考えてみる。脱構築。

廃虚と化すドバイ

2009-11-28 21:33:46 | Weblog
 

ドバイの経済危機で、ヨーロッパの機関投資家も円を買い。円高が加速しているという。リーマンショック前は、世界中の建築家、建設業者がドバイ詣でをやっていたが、今、工事の止まった超高層群は、たんなる墓石でしかない。

現代とは、巨額な富が集積したところは崩壊していく。昔、ポルトガルやスペインが隆盛し、今は落ちぶれたように、現代の富の巡回はあっと言う間。

あんな、鉄とコンクリートの墓石を作るために、数兆円の投資がなされ、結局は著名な建築屋が少々稼ぎ、悦に浸っただけで、後数年すれば、ドバイの廃虚は朽ちていくだろう。

日本の高層建築、特に新宿の1970年代の古層建築は、そろそろ寿命が来つつあり、新宿の高層建築群とて、そう遠くない将来、構想スラムと化すでしょう。

歴史的には、風土的建築が生き残り、近代建築は廃虚と化す。建築家もそろそろそれに気づくべきだが、巨大なものを作りたいのも人情。

谷間の建築屋は、そんな事を考えながら今日をいきる。


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