娘と1年生の子が、習い事の体験に行くと言う。私の車で送って行く事になったが、4年生の孫も、一緒に行きたいと言う。
目的は、同じ施設の中にある、スマートフォンや、タブレットが、自由に使えるお店でゲームをしたいからだ。
孫は、宿題を持って一緒にでかけた。
娘たちは、習い事の会場へ、4年生の孫は、すぐに、目的のお店に行き、スマートフォンでなにやらゲームを始めた。
私は、建物内のお店をフラフラと見て回っていたが、暫くして、孫のところに行くと、まだ、夢中でスマートフォンを見つめて、指を動かしていた。
私は、その画面をのぞき込んで見たが、まったく速い動きの画面に、早々と目を離し、側のベンチに座って待っていた。
孫は、宿題のプリントと鉛筆を私に持たせたままだ。
きっと、母親の手前、仕方なしに持ってきたのかと思うが、「宿題もやる」と、約束したので、どうするのかなと思い、
「これは、どうするの?」と、聞いた。
孫は、慌てた様子で、それでもスマートフォンから目を離さず、「あっ、やるよ」と言って、一区切りついたのかようやく、宿題を広げていたが、2,3分で終わり、また、ゲームを始めた。
なぜ、こんなに夢中になれるのか、私は、理解に苦しむ。
しかし、子どもばかりではないことを知った。
三日前に、友人と食事をしながら、孫がゲームに夢中になっていると話すと、
友人は、「私もやっているけど、すごく楽しいよ。」と言って、スマートフォンを出して、「ほら、こうやって、簡単だよ。やってみない。」と言われた。
仲間の人達と、ゲームを通して、コミュニケーションもできるとの事。
また、昨日は、近所の方とウオーキングに行き、ベンチでちょっと一休みした時、以前、ツムツムというゲームを楽しんでいると言ってたので、
「今も、ツムツムをやっているの?」と聞くと、「やっているよ」と言って、ポケットからスマートフォンを出して、「ほら、こうやって」なんて言いながら、画面を見て、盛んに指を動かしていた。
二人共、もう六十代と七十代の方だ。
二人共、「ゲームは、面白いよ。」と言っていた。
ゲームって、子どもから、高齢の人達まで楽しむことができるんだと知った。
でも、私は今、俳句を考えたり、折り紙をしたり、歌を作ったりが楽しくて、ゲームをやってみようという気にはなれない。
今の私の頭の中は、友人からいただいた冬菊を、句に詠むことでいっぱいだ。