度々何かある事に書いている無線の事なのですが、免許が不要で国が一定の基準を満たしていると
認めた機器を使用しても構わないと言う通信機器の一つに特定小電力無線があります。
無線とは?と思う方もいると思いますので、本題に入る前に私が、わかる範囲で説明を書きたいと思います。
技術基準適合適合証明と言う、余り聴きなれない事柄が書かれた通信機器の種類となるのですが
日本ではこの基準をクリアーしていない機器の使用は法律上認められていませんのでご注意を!
このような感じで使用されている無線機1台1台に裏側に表示され番号と記号が記載されているものが、日本国内での使用が
認められている通信機器と言う事になりますが、特定小電力無線もこの基準の対象となります。
最近、インターネットなどで免許不要で扱える無線機があります。と言った海外仕様の無線機が販売されていますが
日本国内での仕様は認められていませんので、ご注意いただけたらと思います。
日本国内で認められた特定小電力無線の出力は10mW・・・これも聞きなれない言葉かと思われますが
たとえて、書くならば家庭で使われているコード・レス電話が値にあたります。
それだと、飛ぶ距離は短いのでは無いかと思われる方もいらっしゃるかと思います。
確かにコードレス電話だとよく飛んでも数100m行くか、行かないか?の距離しか飛ばないのですが
知人の中に、川の向かい500m以上の距離で家の固定電話にかかって来た相手と子機を使って通話が出来たと言うお話も
以前はありました。
これには一定の条件があって親機を窓際の見晴らしの良い場所に置き、受け取る側の子機も家が見える位
開けた場所からだった事から、見通しが良い場所が条件の一つになった例でもありますが
複信(2つの電波を使って同時に行う通信)で行うコードレス電話でこれだけの距離を飛んでいる訳ですから
単信(一つの電波を使って交互に行う通信) となる特定小電力無線機では使用条件にもよりますが、数倍の
距離が出て通信が可能となる場合があります。
コードレス電話と同じ出力で約200kmも離れた関西地区の山から西日本・第二の高峰 剣山との距離間で通信が
出来たと言う事もあるのですが、そんな事信じられるか!と言う方もいるかもわかりませんが
現在の技術を持って作られた無線機を使うと このような事もありますが、街中など建物が多い場所での使用は
すう100m以下の通信しか出来ない場合もありますので、あくまでも見晴らしが よく遠くまで見通せる場所での
通信を行う場合は通信が成り立つと言う事を書いておきます。
さて本題に入りますが、趣味として無線を楽しまれている方が、香川・徳島の県境にある大滝山に特定小電力無線の中継機を設置
され、色々な方が使用レポートを書かれたブログなどを拝見していますが、私もこの中継局を使って出来た通信範囲などを
書きたいと思います。
今回は小島峠の林道沿い周辺から剣山リピーターと新しく出来た大滝山リピーターのアクセス実証を行いましたが
大滝山リピーターへのアクセスは、かなわずでしたが・・・先日、メンテナンを行った剣山リピーターは
これまでかすりもしなかった場所からのアクセスも可能に・・・(S一つでぎりぎりで剣山は、直接見えない場所なのですが・・・)
また、岡山に来られていたヒロシマK79局との途切れ、途切れとなり完全な交信成立とは行きませんでしたが
リピーター(中継機)を通しての交信が出来ました。
高さを1m前後変えたり中継機の向きを変えただけなのですが、改善点も見られ何処まで交信が可能なのか?
各局さんのレーポートを楽しみしてゆきたいと思います。
さて、今回は大滝山リピーターですが、私は今回つるぎ町・貞光の道の駅 貞光ゆうゆう館周辺からと
剣山への国道438号線沿いを検証してみました。
ゆうゆう館周辺からのアクセス状況は、ちょっと信号レベルが弱いかな~と感じました。Sにして1つでノイズ混じり
厳しい状況ではあるのですが、確認ができました。
ちなみに、剣山リピーターはS2~3と場所にもよるのですが、ATMが設置されている場所周辺からこのくらいの強さで
信号が確認できました。
さて、大滝山リピーターですが国道438線沿いの剣山沿いに向う道路沿いでは今回 第5ヘアピンと呼ばれる場所から
第6ヘアピンとの間からアクセスが可能となりました。
この様子は、上記の地図にも書いて有りますが、持っていたGPS受信機を使い何処までアクセス可能か示して見ましたが
三好市・東祖谷とつるぎ町・一宇との市町村境までがアクセス可能範囲で、剣山・登山口のある見ノ越までは
丸笹山から延びる尾根が閊えるためNGですが・・・
ラ・フォーレ剣山までの間で樹林が多い場所ではアクセスが不可能な場所が有りましたが、ラ・フォーレ剣山からは
アクセスが可能でした。
又、この時 かがわ局とくしま局との交信も車での移動中に確認できました。
その後、剣山スキー場周辺で運用して見た所、とくしまSN125局(間違っていたらごめんなさい!)
との交信成立もありました。
この事からも、こくどう438号線の第5ヘアピンの上部から夫婦池周辺の三好市境までは安定した交信が望めました。
また、実証は行っていませんが、この事からも剣山周辺の高い山からのアクセスは可能な地点が
多々あるように思えます。
普段は趣味の無線として楽しみながら、非常時、緊急時などにおいては携帯電話が繋がりにくい場所が多い
山岳部の非常通信(登山などの緊急連絡など)今後、懸念させている大地震やそのほかの災害が発生し
携帯電話などの通信が途絶した場合なども考えると、一定の技術基準を満たした特定小電力無線機
を使った通信を考えるのも一つかもしれません。
和歌山県の自主防災会では独自に特定小電力無線の中継機を集落が見渡せる場所に設置して
携帯電話以外の第2第3の通信手段度して集落の各戸に無線機を設置して非常時に
備えていると言う記事もありました。(↓下記にリンク貼り付けておきます。)
http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=272314
(技術基準を満たしているものに限りますが免許は不要で中継局を立ち上げる事が可能・・・但し土地の所有者との
設置交渉を行って許可が出れば誰でも運用が可能・・・)
この事からも、趣味の運用記事は各局さんが、沢山書かれてありますので、そちらを検索して見て頂くとして
最後に非常時の活用法としての無線の事を書いて終わりたいとおもいます。