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業務外日報

大阪市中央区の菅俊晴税理士事務所のブログです。

総理にされた男

2019年05月06日 | 
新聞やニュースは別として、仕事以外ではできるだけ活字を避けている私ですが、ゴールデンウィークということもあり、久しぶりに小説を読みました。中山七里さんの「総理にされた男」です。
本屋をフラフラしていたときに見つけて買ってしまったのですが、なかなかに面白い本です。



総理そっくりの売れない舞台役者がいきなり拉致(?)されて、総理の「替え玉」を引き受けることになって・・・というところから始まります。
総理の替え玉というのは、ちょっと普通では考えられない話ですよね。ま、そこはフィクションなんで。

替え玉を引き受けた主人公に、総理として次から次へと降って沸いてくる難題の数々。その難題は、身内であるはずの党内や閣僚だったり、野党、官僚、テロ・・・と、さまざまです。さて、主人公はどう対処していくのか。

この作品は、2015年にNHK出版より単行本として刊行されたものを、加筆修正して文庫化されたものです。数年前の作品ではあるのですが、色あせた感じはまったくありません。総理大臣の替え玉というフィクションですが、実際には現実の問題ばかりだと感じます。

自分が主人公になったつもりで読んでみるのがいいかもしれませんね。

関西の寺

2014年10月02日 | 
先日、9月に出たばかりの「関西の寺」という書籍を買いました。これは雑誌の部類に入るのだろうか・・・。
今年の秋はどこに紅葉を見に行こうかな~と考えてたところに、本屋で平積みされていたのを見つけたのです。



じゃじゃ~ん!
ちいさくても見ごたえメジャー級。もっと隠れた名寺へ!
いいじゃないですか、このサブタイトルというか、キャッチというか(笑)。

だけど、最近、こういう系統の書籍が多いですねえ。仏像・寺・庭。
関西という場所柄、また、秋には非公開文化財の特別公開も控えているので、あちこちの出版社が狙って出してくるのかもしれません。そういえば、春になるとハイキング関係の本が増えるか・・・。なるほど。

まったく紅葉とは関係ない本を買ってしまったわけですが、誰でも知ってる寺ではなく、ちょっとディープな感じの寺がチョイスされています。
あれ?この本を読んでいくと「空前のイケメン仏像ブームといわれる昨今」と書いてあります。
え、そうなの? というか、どういうのがイケメンな仏像なんだろう?

でも、この本、よくできてます。庭園の基本に、建築様式まで、色々書いてますねえ。あ~、お坊さんの七つ道具なんてページもある。「月刊住職」なんて本もあるのか!へえ~。

せっかくなので、秋は、この本のチョイスに従ってディープな寺めぐりでもしてみようかな~っと。

超高速!参勤交代

2013年11月10日 | 
土橋章宏さんの「超高速!参勤交代」。おもしろい!
本屋で見かけて、何気なくパラパラと本をめくっていたのですが、おもしろそうだったので購入。

享保20年初夏、改革の嵐が吹き荒れる8代将軍徳川吉宗の時代。1万5千石の磐城湯長谷藩に隠し金山嫌疑がかかり、老中から「5日以内に参勤せねば藩を取り潰す」と無理難題をふっかけられるところから話が始まります。8日はかかる60里ほどを実質4日で走破しなければならない。しかも、参勤から戻ってきたばかりでカネがない。時間も人も足りない。参勤明けでなくても貧乏ではあるのだが・・・。貧乏小藩は、殿様以下7名で磐城街道と水戸街道、さらには山野を踏み越えて江戸城本丸へとひた走る。一行の前に立ちはだかるのは公儀隠密、御庭番、百人番所の精鋭部隊。湯長谷藩の運命は?!

読みました。活字を読むのが遅い私ですが、一気読みしました。
おもしろいし、感動です。泣けるぅ~。

銀二貫

2013年10月07日 | 
昨日、高田郁の「銀二貫」という本を読みました。池井戸潤の「民王」に続く一気読みです!私にしては珍しい・・・。

この「銀二貫」という本、1ヶ月程前にジュンク堂大阪本店の棚にズラッと並んでいるのを見て気になっていたのですが、本の帯に「大阪の本屋と問屋が選んだほんまに読んでほしい本」と書いてあり、収益の一部が大阪の子供たちに本を寄贈するプロジェクトに使われると知り、遅ればせながら買ってみました。

ネタバレにならない程度で本の内容をご紹介します。
時は安永7年-。江戸時代ですね。徳川10代将軍の頃だと思います。物語は、大坂天満の寒天問屋の主・和助が仇討ちで父を亡くした鶴之輔という10歳の子供の命を銀二貫で救うところから始まります。この銀二貫は、大火で焼失した天満宮再建のための大金でした。引き取られて松吉と名を改めたこの男の子は、和助の営む寒天問屋の丁稚となり、商人の厳しい躾と生活に耐えていくことになります。商人として成長していく松吉とそれを支える情深い人たちとの関わりを描いた本です。

本にも出てくるのですが、大坂は何度も何度も大きな火事が起こるんですね。本当に当時は「またか・・・」というくらいの災難に見舞われます。飢饉で米の値段が上がったりと、それは江戸でも同じだったでしょう。

銀二貫が、今にしてどれくらいの価値があるか想像もできないのですが、かなりの大金であることには違いありません。こんなふうな使い方ができたことにも驚きましたが、取り巻く人々の人情にも感動しました。また、変な感想かもしれませんが、今と比べて、この時代の人達は真剣に生きていたんだなと思いました。

本当にいい話です。久々に感動する本でした。

民王

2013年09月04日 | 
皆さん、こんにちは!
このたび、事務所ブログを移転しました。
以前の記事をこっちに持ってくるのもどうだかな~という気がしたので、gooで1からの出発です。
今後ともよろしくお願いいたします。

最近、池井戸潤原作のTBSドラマ「半沢直樹」が人気ですが、先日、私は同じく池井戸潤原作の「民王」を読みました。
政治の世界をテーマにした硬派な内容だろうと思って読み始めたのですが、意外や意外、どちらかというとコメディに分類されてもいいのではないかと思うくらいに楽しい作品でした。
政治家とその子供の体が入れ替わるという???なハプニングや、以前にどこかで聞いたことのあるスキャンダルや失態、それに陰謀。「この先どうなるの?」とハラハラしながら一気読みしてしまいました。
おすすめの一冊です。