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ガンダムバカ日記 ~UC系ガンダムなブログ~

合言葉は、「道理は、無理でこじ開ける!」
テーマは、UCガンダムや、MS、MIAです。
ガンダム00にもハマり気味。

制海権確保に向けて・・・。

2007年12月10日 | ギレンの野望ストーリー
ジャブロー上空を制圧したジオン軍は、その余勢をかりサイド6及び、ルナ・ツーとの
中間宙域に部隊を派遣した。
主力艦隊を失ったルナ・ツーの常備軍は、もはやジオンの敵ではなかった。
鎧袖一触、ルナ・ツーの残存勢力を殲滅したジオンは、ジャブロー上空戦で失った
ザクを補充し、宇宙での軍備の建て直しを進めていた。
そして、地上では新たな戦力を手にしようとしていた。

開発部による潜水艦開発が終了し、ユーコンの量産が可能となった。
麾下に地球方面軍をもつキシリアは、ギレンに対して制海権の掌握の必要性を説き、
潜水艦部隊の創設を進言した。ギレンに、潜水艦舞台の創設を認められると、
ハワイ侵攻作戦を進言した。
「ふんっ。大局を見ることが出来ぬくせに、小賢しい進言ばかりしてくることよ。」
ギレンは、したり顔で話すキシリアを苦々しく思ったが、好きにさせることにした。
「あの愚かな妹に如何ほどのことが出来るのというのか・・・。」

また、開発部にて水中型、砂漠戦強化型、支援型のザクの開発の目処が立ったという。
ニューヤークの制圧のためにも水中型MSの開発は急がねばならない。
宇宙での戦闘が落ち着いたこともあり、大幅な予算を開発部に割くことにした。

ジャブロー上空戦

2007年12月10日 | ギレンの野望ストーリー
ドズル率いる宇宙攻撃軍の主力部隊がジャブロー上空に展開し終えた頃、
ルナ・ツー艦隊も戦闘宙域に終結しつつあった。
やはり、ルナ・ツー艦隊が仕掛けてくるという情報は本当だったのだ。
しかも、サラミス級巡洋艦、マゼラン級戦艦が相当数展開している。

「がっはっはっはー。連邦の腰抜けどもが群れを為してやってきたわー。
 ザクの力を思い知らせてやれ。」ドズルが叫ぶ。
宇宙攻撃軍は、一人の例外を除いて、ドズルのカリスマ性のもと一致団結している。
ドズル自らも戦場に赴いていることにより、兵の士気は上がっていた。

しかし、ルナ・ツー艦隊の抵抗もすさまじかった。
連邦本部のあるジャブローの上空を制圧されることは、連邦にとって死活問題だ。
艦砲射撃を集中的に浴びせることで、MSの機動力を制限し各個撃破する作戦に出た。
南極条約により核兵器の使用が禁止されたことにより、ザクの攻撃力は
大きく削減されてしまっていた。ルウム戦役で大きな戦果を挙げた一撃離脱作戦も
ザクマシンガンや240mmバズーカでは、連邦の戦艦、巡洋艦に決定的な打撃を与えられずにいた。

歴戦の勇士であるザクI/RRを駆るランバ・ラルやカスタム機が間に合わずC型で
出撃したジョニー・ライデンもMSが大破し傷を負った。
そして、あろうことがドズル・ザビのMS-06S/DZも大破してしまった。
ドズルの親衛隊に所属していたシン・マツナガは、C型で出撃していたが、
いまや、攻撃力と機動力のバランスが崩れたC型ではドズルを守りきれなかった。

『くっ。ルナ・ツーの腰抜けどもが、今回に限ってどうしたことだ。
 ドズルは、助かったようだな。まぁ、やつの命を頂くのは私の役目だ。』
シャアは、沈み行くマゼラン級を眺めながら、赤く塗られたC型のコックピットで
戦況を概観した。ジオン軍には、戦端を開いた時の勢いは既になかった。
突出した司令官が負傷して戦場を後にしてしまったのだ。
『さて、戦況を立て直さねばならんな。』
シャアは、ムサイに帰艦しC/CA型の修理を命ずると艦橋に上がった。
戦況は圧倒的に不利な状況だった。このままでは、撤退を余儀なくされる。
その時、レーザー回線が開かれた。
「こちらパプワ補給艦。ソロモンから新型を2個小隊届けに来た。」
「こっちは、エース機を届けに来たぞ。」
1個中隊分のザクが届いた。しかも、新型とエース機だ。
と言っても、ジョニー・ライデンは、既に戦場を後にしている。
シャア用のS型は、間に合わなかったようだ。
「かまわん。私は、C型で出る。シン・マツナガは、FS/SM型に乗り換えろ。
 F型2個中隊は、直ちに戦場に出て連邦艦隊に当たれ。」

この補給で、戦局は一気に変わった。新型ザクの投入された戦場では、
連邦の艦隊が次々と沈められていった。

大量の負傷者と引き換えに、ジオンはジャブロー上空の制圧を果たした。
その頃、連邦は中立コロニーであるサイド6をその支配下におさめていた。
南極条約で中立を認められたサイド6の連邦に対する反感は高まったが、
連邦に抗うだけの力は、サイド6にはなかった。

ルナツー艦隊の侵攻

2007年12月10日 | ギレンの野望ストーリー
ガルマ・ザビの率いる地球方面軍が北米の中西部で連邦の地上部隊と戦闘を
続けている頃、宇宙でもジオン軍と連邦軍の戦闘が始まろうとしていた。

ルナツーとサイド4の中間宙域を制圧したシャアは、アメリカ上空に展開するドズルと合流した。
制圧した宙域は、ソロモンへの防衛線としてデニム小隊が確保している。

「シャア、遅いぞ。作戦は既に開始され、ガルマは北米へと降下してしまったわ。」
大声でドズルが叫ぶ。しかし、それにしてもいかつい。28歳とは思えない。orz
『知ったことか。貴様の命令で私は連邦の艦隊と無駄な戦闘をして来たのだ。』
シャアはそう思いながらも、平静を保ち謝罪の意を示した。
「まぁ、よいわ。ルナ・ツーから艦隊が発進したとの情報が入った。
 ただちに、ジャブロー上空を制圧し、ルナ・ツー艦隊を殲滅する。」
『ふん。あの腰抜けのルナ・ツー艦隊が仕掛けてくるだと?まさかな。』
俄かに信じがたい情報ではあったが、シャアは戦闘の準備を整えた。

今回の戦闘では、ルウム戦役で著しい戦果を挙げたシン・マツナガ、
ランバ・ラル中隊も参加することとなった。
また、カスタム機を受領するためにインド上空で待機していた
ジョニー・ライデンが増派されることとなった。
「ちぇっ。カスタム機が届くっていうからこんなところにいたってのに、
 宇宙攻撃軍に増派されるなんて、ついてないねー。」ライデンはひとりごちた。

そして、ドズル・ザビが率いる大部隊にジャブロー上空の制圧と
ルナ・ツー艦隊殲滅の命令が下された。

第二次降下作戦

2007年12月10日 | ギレンの野望ストーリー
オデッサ制圧の報を受け、ギレンはすぐさま第二次地球侵攻作戦の開始命令を出した。
これに先立ち、ジオンによる地球統治を堅固なものとするため、
地球方面軍を編成し、ガルマ・ザビ大佐を司令官に任じていた。
ただし、軍制上、地球方面軍はキシリア率いる突撃機動軍の麾下とされた。
さらに、既に制圧したオデッサ基地では、キシリア直属のマ・クベ(通称、壺大佐)が
基地司令に任ぜられていた。
そのため、地球方面軍ガルマ・ザビ司令官の権限が及ぶ範囲は、
地球上にはまだ存在しておらず、自然、ガルマは常にキシリアの存在を意識することとなる。

第二次降下作戦は、ガルマ・ザビ大佐率いる地球方面軍にドズル・ザビ中将率いる
宇宙攻撃軍からアナベル・ガトー、ケリィ・レズナー、カリウスが増派された。
ガルマ・ザビも、自らMS-06FS/GZに乗り込み、第二次地球進行部隊は、
北米中部の荒野に降り立った。
所詮、61式戦車を主力とする連邦の地上部隊は新型兵器であるMSの前には無力だ。
ガルマ・ザビ大佐は、上官であるキシリア少将に実力を示すため、
1個中隊を北米中部の制圧にあて、自らは、アナベル・ガトーらの増派部隊を率い、
キャリフォルニアベースを制圧するため、北米西部に侵攻を開始した。

キャリフォルニアでの戦闘では、地上での機動力でC型に優るFS型を駆る
ガルマ・ザビが突出する局面があったものの、大過なく北米の中西部を制圧した。
キャリフォルニアベースの制圧に伴い、連邦の潜水艦建造技術の入手に成功した。
ギレン・ザビは、開発部に潜水艦開発を命じた。
ガルマは、ニューヤークへの侵攻を開始するため、シミュレーションを重ねた。
その結果、すべての模擬戦闘で地上部隊の殲滅には成功するものの、
連邦の潜水艦部隊に対する決定打を欠き、戦線が膠着する結果となった。
連邦に国力で劣るジオンは、機動力を活かし殲滅戦による勝利を得る必要があった。
そこで、ガルマは本国に対し水中型MSの開発を要請した。

新型ザクIIとエースカスタム機の開発

2007年12月04日 | ギレンの野望ストーリー
C型の耐核装備の排除による軽量化と機体設計の見直しにより
更なる性能と汎用性の向上を達成したF型の開発が完了した。
今後、C型にかわりあらゆる戦場で主力としての活躍が期待される。

また、第一次降下作戦の完了により、地上での運用に特化した
陸戦型のモビルスーツの開発が急務となった。
F型の空間戦闘用装備を排除し、主動力炉の冷却まどの問題解消と
陸戦用の追加武装の開発を開始した。

ルウム戦役で戦艦3隻を撃沈し、大尉に昇進したジョニー・ライデンと
戦艦1隻と巡洋艦5隻を撃沈し、中尉に昇進したシン・マツナガのために、
F型をベースにカスタム機を開発することとした。
パーソナルカラーに塗装され、特別なチューニングを施したモビルスーツは、
ジオン公国国民の戦意高揚に役立てたい広報部の思惑もあり、
以後、エースパイロットの象徴となった。
同時に、指揮官や熟練パイロットの要望にこたえる形で、
F型にチューンナップを施した高性能機のS型の開発も開始された。
ジェネレータ出力を強化することで運動性能の向上を図る。
カスタム機が、エースの操縦の癖に合わせたチューンが施されているのに対し、
S型は、汎用的なチューナップを施している。
推力の向上に反し、プロペラントタンクの増設がなされていないため、
稼働時間が短くなっており、熟練の操縦技術が求められることになる。

第一次降下作戦・3

2007年12月03日 | ギレンの野望ストーリー
オデッサでは、壺中佐がようやくやる気を見せていた。
援軍の戦車部隊2個小隊をザクの1個中隊で撃破。
この男は、コックピットにも壺を持ち込んでいるという噂があるくらいなのだのが、
それでも、モビルスーツを操る腕は、そこそこあるのだから不思議だ。
残るフライマンタの1個中隊も、三連星、アカハナ中隊、シュタイナー中隊で
フルボッコにし、オデッサの制圧は完了した。

その頃、シャアはザクのコックピットでため息をついていた。
ドズルから援軍として派遣されたのは、補給艦パプワと
デニム、スレンダー、ジーンの中隊だった。
ランバ・ラルの部隊が派遣されなかったこと以上に、
今後、シャアを落胆させることが起きるような、いやな予感がしていた。
この時、既にシャアはニュータイプとしての片鱗を見せていたのかもしれない。

戦艦を守る戦闘機を一蹴し、ムサイの援護を受けながら、マゼラン級戦艦を撃破。
残るは、戦闘機と補給艦だけだ。
戦闘機部隊は連邦のエース揃いのようだが、モビルスーツの敵ではない。
しかし、数の多さには辟易する。

そうこうしているうちに、オデッサ制圧の報がドズルから届けられる。
サイド4に展開していたドズル部隊は、アメリカ上空でガルマ部隊と合流し、
第二次降下作戦に備えるようだ。
ア・バオア・クーから、アナベル・ガトーもアメリカ上空に向けて発進したという。
しかし、シャアは、中途半端な宙域で戦闘を継続しなければならない。
しかも、連邦を撃破した後もこの宙域を確保できるだけの戦力は手元になく、
この宙域を確保することに、戦略上の意味はまったくない。
そもそも、ドズル部隊進路を、連邦に妨げられないための偵察だったのだ。
その意味では、作戦は成功しているのだが、地球侵攻作戦に間に合わなくては、
本末転倒だ。

ところで、これまで宇宙攻撃軍と突撃機動軍との共同作戦などなかった。
弟思いのドズルがどうしてもガルマの手助けをしたいといったところだろうが、
当のガルマがそれを望んでいるのかどうか、甚だ疑問だ。

第一次降下作戦・2

2007年12月02日 | ギレンの野望ストーリー
オデッサへの連邦軍の展開は驚くほど手薄だった。
まともな戦力といえば、61式戦車の1中隊とフライマンタの1中隊のみ。
ヨーロッパ中部から61式戦車の1中隊が援軍で来たようだが、
ジオンのモビルスーツ部隊の敵ではない。

アカハナ中隊が61式戦車に発見され先制攻撃を受けた。
まったくモビルスーツは、地上ではその機動力が活かせないばかりか、
すぐに敵に発見されてしまう。いい的だ。
61式戦車中隊を黒い三連星に任せて、アカハナ中隊は敵中心部を目指す。
61式戦車中隊は、黒い三連星のジェットストリームアタックによって軽く粉砕された。

その頃、壺好きな大隊長殿は、大きく迂回して進んでいた。
おまけに、ガルシア、ミーシャが所属するシュタイナー中隊を引き連れてだ。
主力部隊を温存したいのか、自分の身の安全を確保したいのか、
まったくなにを考えているのやら・・・。

全軍が敵中心部に終結し、連邦のマチルダのミデアを、
壺中佐、シュタイナー、アカハナの3中隊でフルボッコにしていると、
黒い三連星に対して、敵のフライマンタが爆撃を敢行してきた。

敵援軍の戦車部隊をおびき寄せるため、フライマンタ部隊への攻撃を控え、
三連星と壺中佐で戦車部隊を迎え撃つ体制をとる。

その頃、シャアのムサイがルナ2とサイド4の中間宙域で、連邦軍と遭遇していた。
やはりドズル中将の勘は当たっていた。連邦の戦艦と戦闘機が展開していたのだ。
幸いミノフスキー粒子の濃度が薄かったため、シャアはドズルに援軍を頼む。
自身と、ロベルト、アポリーの2小隊でも撃破は可能であったろうが、
局地戦で、無理をして損失を出すことをシャアは好まなかった。
幸い、連邦の艦隊はオロカなAIのように近づいてきているようだ。
シャアは、デブリに身を潜めて援軍を待つことにした。

「ランバ・ラルの部隊が来てくれれば、消耗が少なくてすむが。さて、・・・。」
シャアがそんなことを考えていると、連邦の戦艦の主砲がムサイを掠めた。

「シャア少佐、連邦軍に発見されました」艦長のドレンが叫ぶ。
「ちぃっ。この男、ミノフスキー粒子の散布を忘れてやがったな。」
シャアは、垂れ目でデカ鼻の艦長の無能さを忘れていた。

軽巡洋艦のムサイの主砲では、敵戦艦に届かない。射程距離が雲泥の差だ。
おまけに、索敵能力が低く敵艦を識別することすら困難な状況だ。
「ドレン。ミノフスキー粒子を散布しろ。アポリー、ロベルト、出るぞ。」
シャアは、無能な部下のおかげで援軍を待たずして出撃することになった
我が身の不幸を嘆いた。

敵は、マゼラン級戦艦だった。
シャアは、パーソナルカラーに塗られたゼロロクC型で出る。
アポリー、ロベルトがそれに続く。
マゼラン級戦艦も弾幕を張って迎撃するが、シャアたちは巧みに戦艦を攻撃する。
しかし、南極条約で核兵器が禁止されたため、マゼランは直撃を受けても
なかなか堕ちない。
モビルスーツによる一撃離脱作戦は、核兵器の禁止によりその困難さを増していた。

第一次降下作戦・1

2007年12月02日 | ギレンの野望ストーリー
宇宙世紀0079年2月。

ギレン・ザビは、かねてから計画していた地球侵攻作戦の準備を開始した。
地球侵攻部隊は、続々と降下ポイントに終結し作戦開始の指示があり次第、
地球への降下が可能な状況にあった。
ドズル・ザビ率いる宇宙攻撃軍の降下部隊もソロモンを発進し、
降下ポイントに終結しつつあった。

一週間戦争、ルウム戦役で圧倒的な力を見せたMS-06C・ザクIIについて、
更なる性能と汎用性の向上を図るべく、南極条約での核兵器禁止により
不要となった耐核装備の排除による軽量化と機体設計の見直しが進められた。

また、地上用戦闘機と爆撃機のの開発も始まった。
宇宙戦闘機の開発技術であるバーニアにより反動推進を採用することで
高い運動性を実現する地上用戦闘機と、強力な熱核ジェットによる推進力により
大気圏内での運用を可能とする爆撃機の開発は、降下作戦後の、占領地域の
支配において大きな力となるに違いない。

そして、遂に全軍に戦闘開始命令が出された。地球侵攻作戦の開始だ。
目標は、カスピ海及び黒海の沿岸部オデッサ。
目的はこの地域一帯の地下資源の確保。

オデッサ上空から、壺好きのマ・クベ中佐率いる突撃機動軍第7師団第1MS大隊と
同司令部付特務小隊、通称、黒い三連星による地球侵攻が開始された。

その頃、サイド4宙域を降下ポイントへ進んでいたドズル・ザビは、
ルナ2周辺の地球連邦の支配宙域の偵察をシャアに命じていた。
第一次降下作戦のポイントがオデッサとなったことにより、
時間を持て余していたのか、生粋の軍人である勘が働いたのか・・・。

開戦、そして・・・。

2007年12月02日 | ギレンの野望ストーリー
宇宙世紀0079年1月3日。
スペースコロニー・サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対し戦線を布告。
後に一年戦争と呼ばれる戦いの始まりである。

ジオン公国は、巨大人型兵器モビルスーツを戦いに投入し、物量で勝る連邦を圧倒する。
開戦よりわずか40時間で、3つのサイドは壊滅し、28億もの命が失われた。
だが、この凄惨な殺戮劇も、ジオンの真の目的の前では、単なる序曲でしかなかったのである。

ジオンは空前絶後の計画を実行に移した。
スペースコロニーを強大な弾頭に見立て、地上に落下させようというのだ。
目標は南米、連邦軍本部ジャブロー。
落下するコロニーは連邦軍の必死の抵抗にあい、大気圏突入後に崩壊。
大きくコースを外れてしまう。

ジオンは、作戦の失敗を挽回すべく、サイド5・ルウムに進撃を開始。
一方、連邦はレビル将軍率いる宇宙艦隊をルナ2から発進させた。

両軍の戦力比は3対1。圧倒的に連邦軍が上回っていた。
しかし、この戦いはジオンの圧倒的勝利によって終結する。

モビルスーツの威力の前に、連邦艦隊は、只、なす術もなく撃破されていく。
連邦軍の旗艦アナンケもまた激しい戦闘により大破し、脱出を試みたレビル将軍もジオンの捕虜となってしまうのだ。

ジオン政府はルウムでの華々しい戦果を武器に、連邦政府に対し休戦条約の締結を申し入れる。
敗北を喫し、疲弊した連邦にとって、それを断る気力はもうなかったかに見えた。

宇宙都市サイド3は、ルウムでの勝利に色めき立っていた。
地球から遠く離れ過酷な生活を余儀なくされていたスペースノイド達にとって、
連邦に対する勝利は特別な意味を持っていた。

南極での休戦条約交渉を前に行われたギレン・ザビの演説で、ジオンの人々はこの戦争の勝利を確信していた。
しかし、その確信は最悪の形で裏切られることになる。

今まさに条約調印がなされようとした時、レビル奪還さるとの報がジオン本土を駆け巡った。
そして、ジオンの内情を見取ったレビルによって、ジオンが連邦以上に疲れていることが暴露されてしまう。
結局この日は、軍事条約の締結のみに留まり、戦いは継続していくことになるのである。

この事態に対しギレン・ザビは、かねてより進めていた地球侵攻作戦を実行に移す。
今、戦いは新たな局面を迎えようとしていた。