goo blog サービス終了のお知らせ 

アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

色んなものが見えてきた

2020-03-30 | Life
バッグの底からポケットティッシュが出てきたり

引き出しの奥から袋に入ったまま
クシャッとなったマスクを発見したり

今まで 買いに行けばすぐに手に入ったものが
一夜にして皆が群がり 限りあるものになった



あゝ 色んなものを
粗末に扱ってきていたなあと
こんな騒動の世の中になってはじめて
愚かにも気づくわけだ

この週末にはいろんなモノを捨てた
必要のないものや使わないもの

一つの引き出しを開けたら最後

終いには家中の引き出しや食器棚まで

捨てるための整理をしていたら
無駄にしてたいろんなモノも見つかった

思い切ってモノを捨てたら
大事なモノも見えてきた

自粛とともに見えてきた

僕にとっては このコロナ騒動

色んな反省とともに
生き方を見直すいい機会になりそうだ

譜面書きの合間に

2020-02-12 | Life
少し作業が立て込むとそれ以外のことが
どうも疎かになる

それはそれで仕方がない事だが
若い頃と違って 
それはそれでなんだか虚しく感じるようになった

仕事だけで終始してしまう一日が
物足りなくて仕方ない

年齢と時代には勝てないという
亡くなった野村克也監督の言葉のように
その戦いにおいて
正直に肉体的にも以前のようにはいかない

経験による作業の短縮化は多少はあっても
体力や集中力までも短縮してしまうのが
切ない

長続きしない集中力なら
いっそ頭を切り替えて 
楽しいことの間に仕事をしてやろう



そんな作業中にピンとメールが届く

発売中の「AERA(アエラ)」の『現代の肖像』というコーナーに
福本ヒデ特集6ページ掲載されています
こんなことは滅多にないので情報をお送りしました

2008年に曲を書いたニュースペーパーという
コントグループの福本ヒデからのメッセージだった

ヒデちゃんとは同郷

彼の広島から今に至るまでのこと
時折自分の上京の時のことと重なる

そしてその根底にある自分の役割の考え方
とても興味深く面白く読んだ

さて
丸まりそうな背筋をもう一度伸ばして
また譜面に向かおうか

カチンコ

2020-01-21 | Life

懐かしい人から電話があった

昔 作品に携わったことのある俳優

とても元気そうで
現在もドラマなどでご活躍
心より嬉しく思う

かつては役者さんの歌の発注も多く

そのほとんどが男性 

都志見くんの書く作品は
オトコメロだよね〜なんて
言う人も多かった



たまに女の子のアイドルの発注など来ると
言い方は悪いが いい気分転換になった

曲を与えられる立場に立てば
歌手だって誰と出会うかで
作品やその後に大きな違いもでるだろう

いつも自信満々でやってはいるが
心の裏側では
もっと他に突破口はないものだろうかと
自問自答を繰り返しながら
その人の人生の何ページかを
引き受ける勇気に変えてゆく


さて、暖かくなったら
久しぶりにゴルフでもやりましょうと
約束して電話を切った

律儀な男だ

彼と出会って25年

結婚して家庭を持ち
子供を授かり
男としても様々な人生の場面に
その都度カチンコを鳴らして
本番を生きてきたことを
インタビュー記事などでも
窺い知ることができる

大人になったというと失礼だが
そんな成熟した雰囲気が
また違う魅力となって

彼はきっとこの先も
ずっと役者をやってゆく



25年

2020-01-17 | Life
1月17日

阪神淡路大震災から25年

亡くなられた方々のご冥福を
改めて心よりお祈りいたします

2011年1月に書いたBlogのアーカイブです


『神戸』


朝起きてテレビをつけた時の衝撃は
今でも忘れる事ができない

高速道路が崩れ落ち
電車がひっくり返り
ビルが真横に倒れてた映像

一瞬 何がどうなったか
すぐには理解しがたいものだった



同じ年の三月の彼岸
そして夏の盆

広島へ帰省の途中の新神戸駅からみる風景は
まだまだ復興ままならず
青いビニールシートが多く目に入った

仕事では何度も行った事のある神戸だが
震災の後は二度ほど両親を連れて訪れた

神戸の観光を兼ねて
有馬温泉への旅をした

一度目はタクシーに一日観光をお願いして
色々と観て回った
運転手さんが震災当時の事を
ゆっくりと話しておられた

あの時ほど人のありがた味を味わった事はない

そう仰ってたのを思いだす

「仕事が終わって家に帰ったら
知らないおっさんがいっぱい居ましてな
女房に聞いたら、家が倒壊したご近所の方やらが
入れ替わりで風呂入りに(笑)。」

「みんな助け合って生きてましたわ」

当時の写真で見た悲惨な現場を
旅の折に半ば観光気分で
案内して頂いた事を思いだす



1995年といえば
現在の自宅への引っ越し
弟の結婚 
叔父の他界など

個人的にも色々とあった年であり
鮮明に覚えている事柄が多い

もう震災を知らない世代の人達が
どんどん増えて来ているが
犠牲になった人達の想いと共に
この事を決して風化させないようにしなくては


神戸ルミナリエ

もう一つ、「神戸」と言えば 
1998年に前川清さんに書いた曲

ご自身が神戸の事を書きたい 
神戸に何か恩返しをしたいと
作詞をされた楽曲

個人的にも
両親と旅した事等も思いだされ 
この曲を聴くと今でも胸がキューンとなってしまう



こういう歌も制作している時などは
歌詞の擦り合わせやレコーディング 
唄入れといった作業がメインの中
わりと淡々とリリースを迎えるが

こうやって時間が経った後
改めて聞くと 
やはりあの時期にしか生まれ得なかった
何かを感じる

久しぶりにまたゆっくりと訪れてみたいな

神戸



YouTubeよりお借りしています

殻やCOLORをぶち壊せ!

2020-01-14 | Life

今年はイメージチェンジにもいい年

そんな情報がちらほら

あくまで僕の生まれ年や星座や 
その他もろもろの事かららしいのですが


BIONDA-自由が丘-

というわけで
2019最後の日の最後の客として
お世話になってる美容室に飛び込んだ

何年ぶりかで思い切ってヘアカラー

昔「たかちゃん、茶髪も似合うねえ〜」などと
実家の母に昔言われたことがある

意外なところから意外な印象を伝えられて
正直少々戸惑った

第三者が持つ印象は
自分自身が自分に持つイメージとは
だいぶかけ離れた場所で
それも的確な意見な場合も多い

服装や装いなども含め 

観念の引き出しを一旦空っぽにして

自分の殻やColorを壊してみるか

なんて時々思うわけである


そしてそれを実行するのが

どうやら 2020

今年らしいのである



ハタチのころ

2020-01-13 | Life
成人の日 

19の頃 どこかの街の成人式会場にて
歌を唄った覚えがある

20(ハタチ)にはもう渡米をしていた

希望に満ち溢れ 進む道に迷いの破片もなく

有り余るほどの自由の中に生きていた


1978

将来のことを考える暇もなければ
今の自分を想像できたはずもない

よく頑張ったと言ってくれる人もいるが

違うと思う

シンプルにLuckyだった

せっかくのLuckを無駄にせぬよう

今一度
40年後の自分からハタチの僕に
発破をかける


そして今年

晴れて新成人のキミに

GOOD LUCK!


いい人たちに出会えてよかった

2020-01-12 | Life
居酒屋で呑んでいると
隣の席が6人くらいの予約席とある

賑やかな若者の軍団だけは遠慮したいなあと
ちびちび呑んでいたら
ガラガラと店の扉が開いた

年配のご婦人のグループで
「先生、奥の方へどうぞ」なんて
会話が聞こえてくる

それからは話に花が咲いて
とても楽しんでおられるようだった



帰り際にあるご婦人が
「お騒がせいたしました」と仰るので
今夜はどんな集まりなのかを尋ねたら
長唄のお師匠さんを囲んでの新年会ということだった

その生徒さんの中のひとりのご婦人

「あたし91歳なのよ 笑」

背筋がピンと伸びて
人間の美しさというのは
こういう事を言うのかもしれない

友人が
「皆さんお若くてびっくり
今度合コンでも!」

気の利いた挨拶を投げる

「あら、それならもっとお化粧を濃くしなきゃね! 笑」

粋な言葉で倍返しの大爆笑

僕らが歳を取ったと言うのも恥ずかしいほど
素敵な歳の取り方をしている方たちに出会えた

なんだか僕らの心まで清々しくなる


人生まだまだこれからですね



断写離

2020-01-07 | Life
5冊入りのフォトブックが15BOX
1BOXに270枚なので×15でざっと4000枚

煎餅が入っっていた大きな缶カンの箱に
無造作に詰められたバラ写真も合わせると
もっとになる

狭いスペースを有効活用するためにも
以前から写真仕舞いをしたいと思っていた

特に仲間や知人と写っている写真など
当時の思い出と一緒に一枚そしてまた一枚

一度引っ張り出しはじめたら
なかなか次に進めない


30Years ago with my brother in paris.FRANCE

この先も残しておきたい大事な写真と
そうでない写真の二択

結局4000枚のうち
ざっと3700枚ほどはゴミにした

今回はこれくらいにしといてやろう

また数年後

見直せば きっとその半分くらいになる

そして ほんのりと分かったこと

写真って 誰かと一緒に撮るのがいい

素敵な景色を背中に背負った
動きのない自分写真...


わりと残らない


ツンのわけ

2020-01-05 | Life
預かっている詞が10編ほどある

今年の仕事始めは
まずその10の物語を歌にする

今日はその中の一つに向かってみた


Studio 385 Work Room

歌詞のフレーズとメロディーが瞬時に合体して
細かな網目をいとも簡単に通りぬける瞬間がある

歌いながら突然鼻の奥がツンとして
熱いものが滲む

歳とともにただ単に
感涙にむせびやすくなったのか

それとも

それが素直に響いた正解だとしたら
そのまま信じて進むべきか...

おいオマエ どうする!?

この二択のどっちと決めて先へ行く?

もう40年もやってる

何年やってもそのツンのわけは不確かで


嗚呼 どちらにしろ

こんな一年が また始まる

年女

2020-01-04 | Life
年が明けて三日
初売りに出かける人でごった返す中

母親に靴を買って送った

買い物や病院に履いてゆく靴が
そろそろくたびれ始めていたのを思い出した


2020.1.3 二子玉川にて

もういつまで生きるかわからんから

母の口癖のひとつ

もうひとつは

お父ちゃんよりうちのが先に逝く思う

まだまだこれからどんどんオシャレをして
残りの人生を謳歌しなきゃなんて
周りは勝手なもんだ

いまは日々を静かに風邪をひかないように
なるべく息子たちに心配かけないように
父と2人でひっそりと生きている

横柄な態度のやぶ医者に
いらぬ薬ばかり処方されたり
よく診もせずに 疾患の原因を
後期高齢者であることで片付けられたりと
電話のこちらでは怒り心頭は毎度のこと

それでも自分の足でヨロヨロと立ち上がり
食事をまかない新聞を読んで 
掃除機をかける

そうした毎日が今の両親にとって
生きるという現実なんだ

母は子年生まれ 2020は年女

長生きしてくれてありがとう

そして今年も一年 

また一年

2020

2020-01-01 | Life
令和二年

明けましておめでとうございます

暖かい日差しを浴びながら
元旦を静かに過ごしてます



近くの神社に響く太鼓の音を枕に
毎年 静かにこの街で元旦を迎えられることに
心より感謝です

令和の時代にまたいい歌を

本年もよろしくお願いします 

都志見隆




泣いても笑っても

2019-12-31 | Life
いよいよ今日で2019の幕引き

ついに僕の仕事場のあるマンションでも
玄関ドアにしめ飾りをぶら下げてるお宅が
ゼロになった

思い出せば 僕が幼少の頃

シーソーのような大きな杵に乗った祖母が
全体重をかけて餅をついたものだ

母の兄弟全員が集まって
ヨイショーッ!と掛け声を揃える

まあそれは質素なりにも賑やかで
そんな昭和も大好きだった

年の瀬
街の顔は年々地味に静かに
デパ地下だけは年々賑やかに


東京湾にて タコ釣り 

地上波のテレビはネタが尽きたか
YouTubeやネットTVが
裏も表も曝け出す

店頭で買うより安いものを
東京に住みながら北九州から通販で取り寄せる

所有するより共有する方が
モノに対する接し方としてはいまどきで

今までの常識が
これからの時代への物差しとしては
どうも尺が合わないことになってきそうだ

さて

泣いても笑っても
あと数時間後には幕が開く2020

時の流れに歩幅を合わせて
ゆっくりでもとにかく足を止めずに歩いてゆこう

今年も色んな方に色んな事でお世話になった年でした

大変ありがとうございました

良いお年を


61

2019-12-27 | Life
本日

61歳を迎えることができました

母に聞いた話だと
明け方の3時くらいに生まれたそうです

メールやLINEにも
メッセージを寄せていただいて
恐縮の極みです

いろんな方々のお力添えあっての現在

誕生日には
僕の方からこれまでのお礼を言わなくては


at CentralPark N.Y.C 1979

今あるすべてに感謝の気持ちを込めて
これまでありがとうございます

迎える一瞬一瞬がそのまま過去に

日々を充実して生きること以外に
いい未来を呼び込む術はなさそうですね

これからもよろしくお願いします

5mm

2019-11-28 | Life

長年髪を切っていただいている美容師さんが
最近独立されて新しい店を持った

美容師を志す全ての人が
望む形でその世界に居れる訳ではない

かつて同じ店に勤めてた同僚の人達のその後を訊ねれば
実家に帰って家業を継いだ人
違う職業を探して就職した人
結局 その時の同僚でまだ美容師を続けている人は
6人の中で2人だけだということだった

誰しもがハサミ一本で生きていける訳ではないのだ



「今日はどうしましょうか?」

「だいぶ毛量が減ってきたし、少し伸ばしたいので
5ミリだけ切ってもらおうかなあ」

「わかりました。では重いところはザックリと
バランス取りながら5ミリ切りますね」

相性もあるが
その5ミリのニュアンスの違いをわかる人でないと
大事な身体と生活の一部を託せない

そういった意味では
僕らもその精度を目指す世界に住むのか

ちょっとしたニュアンスの違いで
曲の全体の印象が大きく変わってしまう
言葉の世界もその領域ををうまく操れないと
一流にはなれない

繊細と大胆をうまく共存させて
さりげなく強かに
いい歌がつくれたら

さて、おかげさまでで髪型も整った

髪を切ってきました!という感じが
昔からどうも苦手なのである



花手紙

2019-11-01 | Life
先日ひさしぶりにお世話になっている方より
手紙をいただいた

今年のバレンタインデーのお返しに
三月に送った小さな桜の木の鉢植え

小さな芽がやがて花を咲かせ 
それらの経過を5枚の写真に収めて
ちょっとした文章を添えたものが
手紙と一緒に送られてきた



蕾が花を咲かせるまでの5枚
本当に美しい

僕がまだ30代のころから
色んな方に書いた曲を探しては聴いてくださっていた
名古屋にお住いのご婦人だ

かつて一度だけお会いしたことがある
たしか前川清さんのディナショーだった
それ以来 毎年 年に数回手紙をいただく

前回いただいた手紙からは随分時間が経っていた
少し体調が良くなったのでペンを取りましたとあった
最近は少し記憶も遠くなってきていますとも

最近の竹島宏くんに書いた「夢の振り子」や
香西かおりさんに書いた「口紅模様」といった作品のこと

友達にチケットをもらって
コンサートに連れて行ってもらったことなど

CDを買いにいけないので友人に頼んだり
BSが見れないので ビデオに録画してもらって
観るのを楽しみにしているとも

5年前の2014年に このブログでも一度
この方のことを書いたことがあった


「花筏」
 
ありがたいね

またいい歌を届けなくては