海洋深層水の定義について

2005-11-08 15:32:35 | 海洋深層水の定義
□特願2002-322516より;井高英一
深層水とは、海面下200㍍以上の深海から取水した深層海水、湧昇海水、地下陸水で、古代に陸封された海水又は、深層海水が地下深層部に地層を通して侵入した海水をいう。化学的には、野崎義行(東京大学海洋研究所教授)の北太平洋における元素の鉛直分布(月刊海洋(8) 8-9 (1995))に示される深層部での分布に従う海水をいう。

□特公平10-150960より;井高英一
深層海水とは、海面下200m以上の深海から取水した海水又は、湧昇海水のことをいう。

□朝日新聞2003.12.13(土)第2神奈川(30)より;中島敏光

東海大学大学院海洋学研究科教授、海洋科学技術センター研究副主幹

海洋深層水とは、一言で表現すると『きれいな海水』のことをいう。しかし、定義は決まっておらず、一般的には水深200㍍前後よりも下にある海水を指すことが多い。科学的には、光が届いて植物が生活できるぎりぎりの深さ(補償深度)よりも下の「無機的な水」と説明することができる。

「21世紀の循環型資源海洋深層水の利用」中島敏光著より

海洋学での深層水とは異なり、明確な定義はありませんが、資源利用の観点から下記のように定義づけることができます。「われわれが必要としているエネルギーや有用な物質、あるいは有用な諸水質をもつ資源性の高い海洋水」であり、一般的には水深200m以深の海水が対象となっています。「高い資源性」とは具体的には「光合成による有機物生産よりも有機物分解が卓越し、かつ、鉛直混合や人為の影響が少ない、補償深度以深の資源性の高い海洋水」ということを意味しています。

□特公平5-2119921より;山崎祐三ら
海洋深層水とは、海面下200m以上の深海から取水した清浄な水である。