これまで執拗にギリシャ文字を使ってきました。ここではギリシャ文字について数学的な特徴と僕自身が思う感覚についてまとめておこうと思います。あくまで傾向であって必ずこうなるわけではありません。
デルタ
ガンマ
ベガ
セータ
他にも色々な傾向があるのかもしれませんが、僕が気付くのはこんな感じですね。今までのリスク管理の記事でギリシャ文字ごとにリスクを減らす方法を紹介してきましたが、実際にはこれらを総合してリスク管理をしなければいけません。
例えばネガティブガンマの場合、デルタ:0、ガンマ:-、ベガ:-、セータ:+が典型例でしょう。デルタとセータはいいとして、ガンマもベガもショートなので、大暴落が起きた時にはガンマでもベガでも損失が発生します。ガンマだけの最大許容幅を満たしていたとしても、想定以上に損失が発生する可能性が出てきます。いきなり全体を管理するのは難しいとは思いますが、徐々にポジション全体のギリシャ文字を総合的に管理することができるようになることが理想的だと思います。慣れるまではポジションを小さめにしておく方がいいのではないでしょうか。
デルタ
- OTMに行けば行くほどほど0に近づく
- ITMに行けば行くほど1に近づく
- ATMで概ね0.5前後
- OTMやITMの場合、時間の経過と共に絶対値は減少する
- OTMやITMの場合、IVが上昇すると絶対値も上昇する
ガンマ
- 概ねATMで最大
- ATMから離れれば離れるほど絶対値は小さくなる
- ATMの場合、時間の経過と共に絶対値は上昇する
ベガ
- 概ねATMで最大
- ATMから離れれば離れるほど絶対値は小さくなる
- 時間の経過と共に絶対値は小さくなる
セータ
- 概ねATMで最大
- ATMから離れれば離れるほど絶対値は小さくなる
- ATMの場合、時間の経過と共に絶対値は上昇する
- ATMの場合、残存期間が50%減少すると約33%の時間価値が失われる
他にも色々な傾向があるのかもしれませんが、僕が気付くのはこんな感じですね。今までのリスク管理の記事でギリシャ文字ごとにリスクを減らす方法を紹介してきましたが、実際にはこれらを総合してリスク管理をしなければいけません。
例えばネガティブガンマの場合、デルタ:0、ガンマ:-、ベガ:-、セータ:+が典型例でしょう。デルタとセータはいいとして、ガンマもベガもショートなので、大暴落が起きた時にはガンマでもベガでも損失が発生します。ガンマだけの最大許容幅を満たしていたとしても、想定以上に損失が発生する可能性が出てきます。いきなり全体を管理するのは難しいとは思いますが、徐々にポジション全体のギリシャ文字を総合的に管理することができるようになることが理想的だと思います。慣れるまではポジションを小さめにしておく方がいいのではないでしょうか。