自宅で酒を飲みながらリョーさんとの初心者沢登りレコを書いてたら,塾長から「深夜移動での沢行きを提案する」との連絡があった。
願ってもないことだ。
これ幸いと2時発で暑寒別岳に行くことになった。
塾長をピックアップして,増毛へ。
車も動物も少なくて快適な深夜移動だった。
暑寒荘駐車場で準備をして出発。
入渓。
ガイド本によると河原歩きが2時間半くらいとのこと。
正直ちょっと憂鬱だった(笑)
でも,いろいろ変化があって結局は楽しかった。
デカい岩。
河原歩きが終わると,小滝の連続だった。
小滝の登りはおもしろい。
登る塾長。
デカい沢もある。
いや~デカいなぁって見てたら,塾長登っちゃった(笑)
本人曰く,気合の直登だそうです。
僕は怖いから高巻き。
でも,実際は高巻きも怖かったりする。
雪渓もまだ残ってた。
どんどん水量は少なくなっていく。
休憩の一コマ。
僕はパンよりも米が好きだから,おにぎりを食っている。
でも,塾長はランチパックを食っていて,それがやたらとうまそうに見えた。
次回は僕もランチパックにしよう。
源頭の風景。
この時はまだ平和に歩いていた。
行く先に待っているのはヤブ漕ぎ。
特濃の激藪だった。
笹→灌木→ハイマツとバリエーションがあり,タチが悪い。
しかも,途中で雨が降ってきた。
まぁ,そもそも沢を登ってきてるから今更雨に当たろうと服が濡れているということになんら変化はないんだけど,雨に当たるのはあまりいい気はしない(笑)
それでも,頑張って漕いでいると急に視界が開けて激藪から解放された。
今日のバリエーションヤブ漕ぎではかな疲弊したけど,僕は男だ。
ヤブ漕ぎ上等だぜっ!
頑張った甲斐あって雨もやみ,青空がちらっと見えてきた。
そして,山頂に到着。
暑寒別岳は,僕が登山を始めた2年目に登りに来たことがあった。
その時は,登山道に落ちている熊の糞にびびって8合目位で撤退した。
なんで,今日初めて暑寒別岳のピークを踏むことができた!
でも,今日1番うれしかったのは暑寒別岳のピークを踏んだ時じゃなくて,ヤブ漕ぎが終わった時だった(笑)
僕のザックの中には常にカロリーメイトが入っている。
入ってはいるけどなかなか食う機会がなくて,今日久しぶりに食ってみた。
以外とうまかった。
沢塾には基本的なルールがある。
それは,下りも沢ということだ(と塾長が言っていた。先輩塾生は聞いていたかもしれないが,僕は初めて聞いたような・・・。)
でも,今日は違った。
塾長は沢を下りたかったみたいだけど,雨も降ったし,今日は夏道を下ることになった。
しかし,この夏道が悪かった。
退屈で長い上にどろどろ。
とうとう塾長が言い出した。
「やはり安易に夏道を下るという選択をするべきではなかった。今後は,体調不良以外での夏道の使用は禁止する。」
こうして,基本的ルールは,鉄の掟へと変わったのだった。
沢塾はオソロシイ。
下山中,スコールに当たった。
昨日に引き続き,大粒の雨が強く降っている。
僕は,雨予報の日には山に行かないから,山でこんな強い雨に当たったことは初めてだった。
よく「登山道が川のように」なんて話を聞くが,そんな状態を見るのも初めてだった。
自然の力はすごいなぁ。
下山後は,飯を食って風呂に入ってっていうお決まりのパターンで。
僕の夏休みは残すところあと2日となった。
寂しいな・・・。