to the mountain

いつもハイボールを飲みながら書いています。ただの酔いどれ日記です。

十勝大雪2020

2020年07月19日 | ハイキング

2020年7月11日
十勝岳温泉→旭岳温泉 20時間25分
(美瑛岳、美瑛富士、トムラウシ、化雲、白雲はスルー)

金曜はシロに迎えに来てもらい、途中でパクを拾って旭岳温泉でコンさんと合流した。宿にチェックインしたら早速前夜祭。セブンの限定ビールが美味かった。16時には床に着いたが予想どおり眠れず、結局10分か20分しか寝れなかった。
スタートは22時。長い1日の始まりだ。今回のペースメーカーはシロ。富良野岳分岐までは快適だったが、分岐を過ぎるとガスで先が思いやられる。十勝岳を過ぎるといつもどおり迷子に。この辺りでガスると道が分かんなくなるから勘弁してほしい。いやーマジクソっすわーなんて歩いてると、美瑛岳分岐の辺りでガスが抜けて救われた。オプからはトムがバッチリ見えたが遠くて萎える。


昨年とは違い、眼下に特濃ガスはなく、愛おしい笹の海が見えた。これからあの中に飛び込むのかと思うと武者震いが止まらない。双子池でカッパを着込んだらパクを先頭に笹海へダイブ。笹どもは毎年順調に育ってるらしくマジでウザい。でももっと長く続くものと記憶していたが、歩いてみるとあっさりと終わった。嬉しい記憶違いだ。とは言っても、三川台に上がる手前では、背が低いものの笹どもが復活してイラッとした。
三川台まで上がればあとは快適ミンタラ。今日はマジで花のタイミングがよかった。シロは初めてウルップソウを見たとのことだが全然喜んでなかった。花を愛でる気持ちがない男ってやーよね。


五色から見た忠別は相変わらずの存在感だった。3年前は灼熱無風で殺されかけたが、今日は涼しくてよかった。登りももっと長いと思っていたが、これまたそうでもなかった。双子池の笹海の時といい、人の記憶なんていい加減なもんだ。高根が原ではコマクサが狂い咲きしていた。こんな群生見たことないが、コマクサはあまり好きじゃないから全然嬉しくない。よって、高根が原は記憶どおり退屈でした。


白雲小屋は既に解体されていて、あの赤い小屋を見ることはできなかった。寒くなってきたから長袖を着る。すげえ暖かい。北海岳の辺りでは時折青空が見えた。旭岳に着いたらガスが抜けて富良野岳が見えたりしないかななんてちょっと期待したが、そうはならなかった。特濃ガスで何も見えん。少し下るとガスが抜けて右には地獄谷の噴煙が、左には広大な森が見える。旭岳ってホントたまにしか来ないけど、久しぶりに来るといい山だなと思う。近い将来、家族で来たい。だけど姿見からの道はひどい。蚊は多いしヌタヌタだし。あまりにも退屈だから下山後の飯を何にするか考えた。それでだいぶお疲れのコンさんに「今晩は焼き鳥でどっすか?」と聞いてみた。すると、今までヘロヘロのゾンビモードだったコンさんの目に一瞬で力が漲り、今日一番の力強い声で「いいっすね!」と返ってきた。焼き鳥の力は偉大だ。もっと早く、忠別くらいで焼き鳥の話をしていれば、コンさんもパクみたいに走って白雲小屋に行けたかもしれない。呪文を唱えるタイミングを間違えた。


道が林道っぽくなってきたからもうすぐゴールだと思ったが全然終わらない。歩いても歩いてもビジターセンターは見えない。もう腹が立っちゃって怒りの一吠え。後ろのみんなは、これがゴールした歓喜の叫びだと勘違いしたらしい。残念でした。やっとのことで駐車場に着いたが、足を止めようものなら蚊が大集合。瓢箪沼かよ。夕方の駐車場は要注意だ。
風呂は花神楽。服を脱ごうとしたらマジで臭くてびびった。体重計ったら2㎏痩せてた。飯は旭川串鳥で。1時間1本勝負だからピッチ上げめで飲む。ビールとハイボールが五臓六腑に染み渡る。旨すぎる。無限に飲めそうな勢いだった。
今回は寝不足な上にカフェインを忘れちゃったからすげえ眠かった。辛かったし疲れたけど、それよりもとにかく眠かったというのが感想。