スタッフ”S”ブログ

姫路市内某モータースの整備士
スタッフ”S”の気ままなブログです

FE82 キャンター ホーン不良

2011年02月28日 11時19分15秒 | 整備
FE8系のキャンター、いわゆるジェネレーションキャンターです。

ホーンを鳴らすと

「ンヘッ」

と何とも気の抜けた音がしたり、鳴らなかったり。
でもふとした拍子にちゃんと鳴ったり。

最初はホーン自体が悪いのかと思ったけど、
症状からスイッチの接触不良と診断して、
ハンドルのところをバラします。

最近はトラックでもエアバッグがついてますね。
キャンターのエアバッグは外すの簡単。
ハンドル横にあるトルクスのボルト2本を外すだけで、
あとはエアバッグのコネクターを抜けば取り外せます。



エアバッグユニット裏にスイッチがついてます。
スイッチというほど大したもんじゃありませんが(笑)

ホーンボタン(というかエアバッグユニット)を押すと、
その裏にある鉄板が押されて銅板と接触してアースが落ちるだけです。
写真の赤丸の部分同士ですね。

今回は鉄板側のポッチが少し錆びていました。
キレイに磨いて接点復活剤的なものをスプレーして完了。

ちゃんと

「ビーッ!」

と気合の入った音がなるようになりました。

バラして磨いただけという簡単な作業だったので、
どうにも代金をもらいにくいという修理の一例でした(笑)

TC24セレナ ベルト交換

2011年02月25日 11時24分54秒 | 整備
前回からの流れでオートテンショナーネタです。

日産や三菱のオートテンショナーは、
ベルト交換時に緩めた状態を保持するための穴が開いてます。
緩めた状態にちょうどその2つの穴が合うようになっているんです。

そこへ何かを入れて保持する訳ですが、
ウチではそこにこういう物を入れてます。



何だかお分かりでしょうか?

そうです。
車載工具によくあるプラスとマイナスを入れかえれるドライバーの、
ドライバー部分だけ抜いたものです。
これがちょうど穴にジャストフィットなんですよね。

おそらくドライバーの径にあうように穴が作ってあるんだとは思いますが、
普段使ってるようなドライバーを入れるのは何かもったいない(笑)

なので廃車の車載工具を置いておいて使っています。
これだと狭いところに入れるのに切ってもいいし、
なかなか使い勝手がいいのです。

で、ベルトはこんな状態。



いい感じでヒビがいってます。

最近の車は太くて長いベルト1本での駆動が多く、
オートテンショナーだったりして傷みも遅くなっていますが、
年数や走行距離が多くなるとどうしてもヒビ割れしてきますので、
車検の時にでも点検しておくのがオススメです。

しかし、ベルトが長くなると各プーリーへの掛け方が複雑で…
ちゃんと覚えておくか写真でも撮っておかなければ、
「あれ?どこからどう回して掛けるんだっけ?」
と、パニックに陥る可能性大です。

え?私だけですか?

年取ると記憶力がどうも…(笑)

オートベルトテンショナー

2011年02月24日 15時52分00秒 | 整備
という事でボチボチと仕事の様子なんかを書いていこうと思います。
不定期の更新になると思いますが、よろしくお願いします。

過去にやった作業などもアップしようかなと。
まぁ単にネタがそんなに無いだけなんですけど…



これは三菱ekワゴンH81Wのベルトテンショナーです。
オートテンショナーなんですが、
年数走行が多くなると写真のように偏心してしまい、
ベルトを交換しても異音が止まりません。

というかベルト交換できなかった!

テンショナーの下のあたりにテンショナーをゆるめるための
四角の穴?がありますよね?
それがつぶれてしまってたんです…
だ、誰だ!?
(私ではありません…ホントです…)

中古車で買った車なので、前に整備した人だとは思いますが、
そんなの含めての中古車ですからねぇ…

で、テンショナーAssyを外したん訳ですが、
逆にそれがよかったですね。
テンショナーAssyがもうダメだって確認できましたから。

最近はオートテンショナーの車が多いですが、
この車種に限らずオートテンショナーが傷むことはよくあります。

結構高いものですから交換躊躇しますよね…


あ、ウチのエスティマも最近発進時にベルトあたりから異音が…

TC24セレナ パワーウィンドウ設定

2011年02月24日 14時43分00秒 | 整備
オートのパワーウィンドウには挟み込み防止機構がついているので、
バッテリーを外したりした時には上死点と下死点の設定をしなければなりません。

普通は窓の上死点と下死点でスイッチを数秒保持すればOKなんだけど、
このC24系のセレナはそれではセットできないんです…
そういう時はディーラー様に平身低頭お問合せします(笑)

フムフム…

ちょっと面倒ですが運転席ドアの内張りを外さなければなりません。

スイッチ後ろのハンドル部分に1本、
スイッチ前方の内張りの端にカバーのついたネジがあります。
その2本を外して、スイッチ本体とその辺の化粧カバーを外します。
あとはクリップで止まってるだけなので慎重に内張りを外します。

するとパワーウィンドウのモーターが見えます。
そこに黒いリセットスイッチがあるのがすぐ分かります。
C24系セレナの場合はこのリセットスイッチを使います。

手順は下の行程を「オート機構を使わずに」行います。
つまりカチッと引いたり押したりしてしまわずにという事です。

1.まず窓を上死点まで上げる
2.リセットスイッチを押したまま
3.窓を下死点まで下げる
4.リセットスイッチを離して
5.窓を上死点まで上げる

おお!一発で大成功!

C25からはスイッチで操作できるそうですし、
C24でもサンルーフはスイッチで操作できるみたいです。
じゃあ運転席もそうしといてくれたら…

10分くらいでできましたけど、
何かやっぱめんどくさいです(笑)