風のいろ・・・

どんな色?

小説 「羊の群」

2016年04月01日 | 小説

☆小説 「羊の群」  







※表紙:画像おかりしましたm(__)m







「人は恋に恋し、虚しい芝居を繰り返すだけさ。
強欲の人間に自分よりいとおしいものがあるものか。恋など自己満足の押し売りさ。偽善にすぎない」



「可哀想なお兄さん。
人が人を愛するということは本当に素晴らしいことよ。誰も愛せないお兄さんには所詮わかりっこないわ」





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「愛が、相手の過ちを許し何の報いも求めないで与え続けることができるというなら、俺は信じるよ。
だがそれが本当に可能ならな」





「人間はそりゃ失敗もするけど、人を好きになるときはそうやって頭で計算し理屈でするものではないわ。
考えるのではなく心で感じるものよ。だから自然と相手にも優しくなれる。
残念なことに、この家には全く存在しないものだわ」





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「俺は当てにもならない人間を信じたりしない。ましてや移り変わりやすい心などにすがるのはごめんだ。
人間なんて、自分以外誰も愛せやしないさ。自分の感情でさえ支配できやしないんだからな。
いつか必ず自分が、愚かなピエロであることに気付く時がくる」












※近所のモクレン♪







☆小説の一部をご紹介させていただきましたm(__)m