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いちばんだいじ

日々の暮らしの中で、人生で。一番大事なこと、大事なモノを見つけるために

頭の中をグルグルと…

2006-03-19 03:56:26 | だいじなひと
次の日、明らかに2日酔いだった。
頭の中がグルグル回っている。
でも、朝から起きて、予定通り外出もした。
頭の中をよぎるのはあの夜のことばかり。
エレベーターの場面を何度もリピートする。
電話での会話・声を思い出しては苦しくなっている。
大丈夫か、私

アルコールが抜けたら、この気持ちも消えちゃうだろう、と高をくくっていた。
ひとまず、飲みに行ったメンバーにお礼のをしておこう。
もちろん彼にも。

でも、全然返事が来ない。
まるでチャットしてるようにどんどん返事が来ることもある人なのに。
ま、出張中なんだからもちろん仕事があるだろうし、
会社にいるときみたくはメールチェックもできてないのかもしれない。
でも、気になる。
何か返事したくない理由があるのかも、と勘ぐってしまう。
放っておこうと思いつつ、アルコールが抜けた次の日もその次の日も、
相変わらず、頭の中には同じ場面・同じ言葉が回っている。

思い切って、もう一度した。
「あの日の記憶はありますか?私はあります!今度は二人で高級イタリアンですよ」
意外なほど、あっさりと返事がきた。
「ちゃんと覚えてます」
何をどこまで覚えているのか、それは定かではないけれど、
こので何だかとても救われた気分になった。

…ん?こうして、これからもの返事に一喜一憂するんだろうか。
いったい、どうしちゃったんだろう?

お酒の勢い?

2006-03-18 12:01:40 | だいじなひと
一人になった帰り道、電車を乗り継いでいる途中で、ケータイが鳴った。
彼からだった。
どうも私がかなり酔っているんじゃないかと、みんなで心配していた様子。
「大丈夫じゃなかったら、そっちへ行こうと思って」
「大丈夫ですよ~」
「そっか、じゃ気をつけてな」
ちょっとうれしかった

無事に最寄り駅に到着したことを彼に報告しようと電話した。
「シャワー浴びてテレビ見てたとこ」
出張中の彼は、すでにホテルの部屋に戻っていたようだ。
「また来て下さいね」
「そりゃ、すぐにでも来たいと思ってるけどさぁ」
本気?んなわけないか。
「ところで、おまえ変わんないね」
「服を着てるからわからないんですよ」
「じゃ、今度は中、見せてくれる?」
「電気消して下さいね」
笑ってた。

「なぁ。ちょっと『chu』って言ってみ」
ただのエロおやじか~!
が、不思議と素直に聞き入れてしまった。
あたりに人はいないとはいえ、一人でケータイに向かってそんなことするのは
すんごく恥ずかしかったけど。
「chu
「おぉ、聞こえた聞こえた」
も~、ただの酔っぱらいじゃん。
ま、お酒も入ってるし、その場のノリでの会話だからと思いながらも、
でも、楽しかった。
すごく幸せな気持ちになった。
この程度の、ちょっときわどい会話も、
他の人とはどうってことなくさらっとやってのけてきたのに。
ほんの1時間前までは、何とも思っていなかったハズなのに。
魔法をかけられたような気分だった。

でも、相手はずっとずっとオトナで、
他にもそんなことはいっぱい経験してきているんだろうな。
今日のことだって、きっといわゆる「お酒の勢い」
「悪い、覚えてないんだ」とか、そうでなくても
「あのときのことは忘れて」とか言われかねない。
だから、明日になったら、もう少し冷静になったら、きっと元の自分に戻るだろう。
そんな程度に思っていた。
私だって、今までそれなりに経験は積んでいるつもり。
たかがKISSの一つや二つくらいでどうこう騒ぐような子どもじゃない。
そのはずなのに…

あまりにも突然に、それはやってきた…

2006-03-17 13:05:22 | だいじなひと
今までは「恋愛」が始まるまえに、予感みたいなモノがあった。
相手の自分に対する気持ちだとか、自分の相手に対する気持ちだとか、
そういうのが言葉にはしなくても何となく伝わりあって
「そうなるべくしてなる」というか。
でも、今回は、まったく違うものだった。

そもそも、飲み会をセッティングしたのは彼。
きっとそのときには、深い意味なんてこれっぽっちもなかったんだろう。
今までにも何度かそんな機会はあったし、そして何も起きなかったし。

最初、店にいたのは彼だけだった。
顔を見るのは久しぶりだったけれど、変わらない。
そのとき、私の中でも特にいつもと違う感情なんてなかった。
二人きりで先に飲み始めても緊張するわけでもなく、
冗談をまじえながら談笑する、ごく普通の元上司と元部下。
誰から見てもそんな感じだっただろう。

メンバーが揃いお酒も進んで、盛り上がって別の店へ。
そこでは隣に座ったけれど、それでも別にいつも通りだった。
アルコールが進むとともに、場はさらに盛り上がり、
ついにはまるで学生のようにみんなで肩を組むまでに。
と、なぜか私はとても切ない気持ちになって、
彼の体に触れた方の手に力を込めた。
ぎゅっ、て。
私に触れていた彼の手もそれに応えてくれたような…
でも、記憶は定かではない。

その帰りのエレベーターで、なぜか二人きりになってしまった。
他のメンバーが来ないまま、ドアが閉まってそのまま階下へ。
「KISSしよ」!?
いきなりだった。
そういう雰囲気ではなかった。
想定外だ。
いつも話すような感じで、いかにも普通のことのように、そんなこと言うなんて。
返事をするどころか考えることすらできないうちに、
気づくと、まるで何年もそうしてきた恋人同士のように自然に受け入れていた。
とてもやさしい、私の好きな感じのKISSだった。

あっという間に到着、ドアが開いた。
お酒と雰囲気に酔っていたのかもしれない。
いつの間にか手までつないでいた。
外に出ながら「好きです」とか何とか言っちゃった気もする。
(何言ってるんだ?私)
それを聞いたのかどうかはわからないけれど、彼が言った
「おまえとKISSするの初めてだっけ?」
ガガーン、である。

冗談でしょ?こういう人だったの??
もしかして、お酒が入るとKISS魔に豹変するくせが???
動揺しながらも肯く私。
さらに続けて「じゃあ、もう1回、さっきの階まで上がって(着くまでにKISS)しよう」
え~っ!?×△○☆◎…
相変わらず、ごく当たり前のことのように普通の調子でそんなことを言う彼。
そして促されるがまま、もう一度エレベーターへ。
そして2度目…着くまでの時間は、さっきよりひどく短い気がした。
ドアが開いて、何ごともなかったかのように他のメンバーが乗ってくる。
ひとりドキドキしていたけれど、お酒が入っているので、
さほど不思議な行動とも思われていないみたい(たぶん)。

みんなと別れて、私一人、違う方向に帰った。
別れ際、彼に「今度は二人で高級イタリアンに行きましょうねっ」と、
冗談めかして言ったら「おぉ、わかった」。
果たして、明日まで覚えているんだろうか…?

だいじなひと

2006-03-16 11:54:11 | だいじなひと
だいじなひと、いますか?
家族、友だち、恋人、上司、先輩、後輩…
今までの人生で、たくさんの人に出会って、大切に思える人が増えていって。
知り合ってからの期間が長い人とは、その間に関係も変わってきたり。

しばらく、そんな「関係の変化」とは無縁で過ごしてきたけれど、
ふとした出来事があって、これから大きく変化しそうな予感…。
毎日、気がつけばドキドキして、胸が苦しいような、
そんな日々が始まってしまった。
10年くらい遠ざかっていた、こんな気持ち。自分で自分に驚くばかり。

たとえば、メールが来るのを待っていたり。
たとえば、その人が言ってくれた言葉を何百回というくらい、
頭の中でリピートしてたり。
そんな「中毒症状」に近いモノがあります。

これが「始まり」なのか、「何も始まらない」のか。
次に逢えるときまでわからないけれど。
私にとって「恋愛」は、人生の中でかなりの部分を占めている。
それだけは確かみたい。