
↑ごらんの有様だよ!!!
この前予告したとおり、コチラの記事
パラレルIDE-SSDで旧式ノートPCはどれだけアップグレードできるか?(前編)――AKIBA PC Hotline!
を参考に、古いノートパソコン(SONY VAIO PCG-Z1/P)のハードディスクをSSDに交換してみた。
この機種のドライブはIDE(PATA)接続なので、当然SSDもIDE対応のものを選んだ。
今回入手したSSDは「OCZSSDPATA1-128G」というSSD。もちろんIDE仕様だ。
カタログ上のスペックでは、READ:80MB/s、WRITE:42MB/sとなっている。
なんでまたZ1(type Zではない)への換装を思い至ったかというと、上の記事ではIBM ThinkPad T40をSSD仕様にしているので、発売当時に似たようなセグメントでライバル機と目されていたVAIO Z1(しつこいが、type Zではない)のHDDをSSDに換装しようというわけだ。この方もZ1かT40かで迷ってたし。
注意:分解・換装をしちゃうと、メーカー保証は受けられなくなるし、万一換装作業に失敗しても自己責任(←正しい意味で)になるのであしからずですだよ。
で、結論から言って、SSDへの換装作業自体はとくに手こずる箇所も無くすんなり終わった。
上記の記事を参考に当初からOSは再インストールしたため、ベンチの結果はほぼスペックどおりに出てはいるのだが、やはり最新のS-ATAモデルと比較してしまうと、かなりがっかりな数値である。
実は、このZ1に搭載されていたハードディスクはデフォルトの4200回転/キャッシュ2MBのものではなく、120GB/5400回転/キャッシュ8MBのものに換装してある。ゆえに、高性能かつ値下がりした最近のHDDから、さらに高価なSSDに換装することに価格に見合った価値があるかと問われれば、確かに性能だけ見た場合にはリードタイム、ランダムアクセスについては大幅に向上するものの、ライトについては大した差が無く、結論として「かなり微妙」ということになる。
とくに現在7200回転のハードディスクを使っているのなら、いまのところSSDへ換装することによる速度面でのメリットはほとんど無いとさえ言える。
とはいえ、この機種にもともとデフォルトで搭載されていたHDDはかなり遅く、ボトルネックになっていた部分であり、もしもデフォルトのディスクからいきなりSSDに換装するのなら、その無音っぷりともあいまってかなりの感動を味わえるだろう。
もっとも、いまだにIDEのセントリーノノートパソコン(現在のセントリーノとは意味が違うので注意)をデフォルトのHDDで使っている人が居るのか?という気もするが…。
気を取り直して、HDDからSSDに換装して良かった点を挙げると、以下の通り。
・起動(OS・アプリとも)が爆速
・静かというか無音(当たり前)
・発熱が少ない
特にその静粛っぷりは特筆もの。換装前についていたHDDもかなり静かなモデルだったのだが、SSDに換装後はほぼ無音となった。
この機種はもともと発熱の少ないPentium M搭載な上に、ファンもほとんど回らない(壊れているわけではない)し、コンデンサのチリチリ音もしないため、ほんとに「無音PC」になっている。また、文字入力をしていたり、しばらく放置した後に操作しようとすると、HDDではアームがレストポジションから移動するときの一瞬の間(カラン、キュイイーン)があって待たされるが、SSDにはそうしたタイムラグはないため立ち上がりにも強い。
気になるのはプチフリーズ(プチフリ)だが、確かに複数の書き込みと読み出しが集中した場合にアクセスランプが点きっ放しになり操作が出来なくなるという現象がしばしば発生した。
よくよく考えれば古い機種なのでHDD搭載時でもアクセス集中時は操作不能に陥っていたが、HDDの場合は激しくゴリゴリ音がするため、いかにも仕事してますよーという感じでフリーズとはみなされないが、SSDは完全に「無音」なため、不意に操作不能状態に陥ると、それがアクセス集中なのかプチフリなのかよくわからないという問題がある。これ、普段涼しい顔で仕事をこなす人がごくたま~にボケーっとしていると、普段からサボリっ放しのヤツよりも目立ってしまうという現象と似ている。
反対に、純粋に読み出しの動作では、HDDの約2倍というベンチ結果が示すとおり、恐ろしく速い。また、ランダム書き込みもHDDよりかなり速いという、SSDの特性どおりの結果になっている。
逆に、現時点でのIDE SSDの欠点は以下の通り。
・容量あたりの単価が高い
・S-ATAモデルより割高で機種も少ない
・大容量モデルが少ない
・最新のHDDとは性能差(特に書き込み速度)が少ない
・発展途上のメディアであり耐久性、長期間使用後の問題が未知数。
最大容量の問題については、このZ1も含め、いわゆる「137GBの壁」にひっかかる機種が多そうなのであまり問題ではないかもしれない。
それよりも、今後高性能モデルが登場して価格も下がっていくのか、あるいは市場からIDE機が消えIDEモデルが生産されなくなるのが先かというのが問題だろう。俺もこのチキンレースに悩んだ末、「あのとき買っておけば…」と後悔するよりはと、このタイミングで買ってしまったのだが、いきなりこんな記事が…。
IDE-SSDの高速/大容量モデルが発売に ライト70MB/s、最大256GBモデルも――AKIBA PC Hotline!
ごらんの有様だよ!!!
でもまあ、起動は爆速いし発熱少ないしHDD特有の文字入力時の「キュイーン…カラカラン!」で待たされることも無いので無音PCおいしいです。(^o^)
細かい換装方法や換装時の注意点などの解説はこちら。
また、長期間の使用後に問題が判明したらまた追記していこうかと思う。

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を参考に、古いノートパソコン(SONY VAIO PCG-Z1/P)のハードディスクをSSDに交換してみた。
この機種のドライブはIDE(PATA)接続なので、当然SSDもIDE対応のものを選んだ。
今回入手したSSDは「OCZSSDPATA1-128G」というSSD。もちろんIDE仕様だ。
カタログ上のスペックでは、READ:80MB/s、WRITE:42MB/sとなっている。
なんでまたZ1(type Zではない)への換装を思い至ったかというと、上の記事ではIBM ThinkPad T40をSSD仕様にしているので、発売当時に似たようなセグメントでライバル機と目されていたVAIO Z1(しつこいが、type Zではない)のHDDをSSDに換装しようというわけだ。この方もZ1かT40かで迷ってたし。
注意:分解・換装をしちゃうと、メーカー保証は受けられなくなるし、万一換装作業に失敗しても自己責任(←正しい意味で)になるのであしからずですだよ。
で、結論から言って、SSDへの換装作業自体はとくに手こずる箇所も無くすんなり終わった。
上記の記事を参考に当初からOSは再インストールしたため、ベンチの結果はほぼスペックどおりに出てはいるのだが、やはり最新のS-ATAモデルと比較してしまうと、かなりがっかりな数値である。
実は、このZ1に搭載されていたハードディスクはデフォルトの4200回転/キャッシュ2MBのものではなく、120GB/5400回転/キャッシュ8MBのものに換装してある。ゆえに、高性能かつ値下がりした最近のHDDから、さらに高価なSSDに換装することに価格に見合った価値があるかと問われれば、確かに性能だけ見た場合にはリードタイム、ランダムアクセスについては大幅に向上するものの、ライトについては大した差が無く、結論として「かなり微妙」ということになる。
とくに現在7200回転のハードディスクを使っているのなら、いまのところSSDへ換装することによる速度面でのメリットはほとんど無いとさえ言える。
とはいえ、この機種にもともとデフォルトで搭載されていたHDDはかなり遅く、ボトルネックになっていた部分であり、もしもデフォルトのディスクからいきなりSSDに換装するのなら、その無音っぷりともあいまってかなりの感動を味わえるだろう。
もっとも、いまだにIDEのセントリーノノートパソコン(現在のセントリーノとは意味が違うので注意)をデフォルトのHDDで使っている人が居るのか?という気もするが…。
気を取り直して、HDDからSSDに換装して良かった点を挙げると、以下の通り。
・起動(OS・アプリとも)が爆速
・静かというか無音(当たり前)
・発熱が少ない
特にその静粛っぷりは特筆もの。換装前についていたHDDもかなり静かなモデルだったのだが、SSDに換装後はほぼ無音となった。
この機種はもともと発熱の少ないPentium M搭載な上に、ファンもほとんど回らない(壊れているわけではない)し、コンデンサのチリチリ音もしないため、ほんとに「無音PC」になっている。また、文字入力をしていたり、しばらく放置した後に操作しようとすると、HDDではアームがレストポジションから移動するときの一瞬の間(カラン、キュイイーン)があって待たされるが、SSDにはそうしたタイムラグはないため立ち上がりにも強い。
気になるのはプチフリーズ(プチフリ)だが、確かに複数の書き込みと読み出しが集中した場合にアクセスランプが点きっ放しになり操作が出来なくなるという現象がしばしば発生した。
よくよく考えれば古い機種なのでHDD搭載時でもアクセス集中時は操作不能に陥っていたが、HDDの場合は激しくゴリゴリ音がするため、いかにも仕事してますよーという感じでフリーズとはみなされないが、SSDは完全に「無音」なため、不意に操作不能状態に陥ると、それがアクセス集中なのかプチフリなのかよくわからないという問題がある。これ、普段涼しい顔で仕事をこなす人がごくたま~にボケーっとしていると、普段からサボリっ放しのヤツよりも目立ってしまうという現象と似ている。
反対に、純粋に読み出しの動作では、HDDの約2倍というベンチ結果が示すとおり、恐ろしく速い。また、ランダム書き込みもHDDよりかなり速いという、SSDの特性どおりの結果になっている。
逆に、現時点でのIDE SSDの欠点は以下の通り。
・容量あたりの単価が高い
・S-ATAモデルより割高で機種も少ない
・大容量モデルが少ない
・最新のHDDとは性能差(特に書き込み速度)が少ない
・発展途上のメディアであり耐久性、長期間使用後の問題が未知数。
最大容量の問題については、このZ1も含め、いわゆる「137GBの壁」にひっかかる機種が多そうなのであまり問題ではないかもしれない。
それよりも、今後高性能モデルが登場して価格も下がっていくのか、あるいは市場からIDE機が消えIDEモデルが生産されなくなるのが先かというのが問題だろう。俺もこのチキンレースに悩んだ末、「あのとき買っておけば…」と後悔するよりはと、このタイミングで買ってしまったのだが、いきなりこんな記事が…。
IDE-SSDの高速/大容量モデルが発売に ライト70MB/s、最大256GBモデルも――AKIBA PC Hotline!
ごらんの有様だよ!!!
でもまあ、起動は爆速いし発熱少ないしHDD特有の文字入力時の「キュイーン…カラカラン!」で待たされることも無いので無音PCおいしいです。(^o^)
細かい換装方法や換装時の注意点などの解説はこちら。
また、長期間の使用後に問題が判明したらまた追記していこうかと思う。


私もZ1を現役で使用していくためSSDへの換装を考えております。
そこで、今回の記事を読ませていただいて気になった点が、『いわゆる「137GBの壁」』と書かれていますが、H/Wの制約で、たとえば256GのSSDやHDDが使用できないという事でしょうか?
よろしければ詳しく記載していただければ幸いです。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
さて、Z1に137GBを超える容量のSSDは使用可能かとのことですが、
私が換装をした時には、128GBのSSDが市販品の最大容量でしたので、「137GBの壁」についてはとりあえず気にする必要が無かったためにああいった表現になりました。
発売時期から見て最初期のZ1/P、Z1/TP以外はbigdriveに対応している…はず、ですが、
ネット上ではbigdriveを認識しなかった、あるいは137GBまでしか認識しなかった、等の報告もチラホラ見かけますし、
私自身もZ1/Pを使用していますのでこれまでbigdriveは使用せず、120GBのHDDを交換しながら使ってきました。
また、bigdriveを認識できなかった場合も、HDDの場合は回避法がネット等で紹介されていますが、HDDと同じ方法をSSDでも適用できるかは分かりませんし、最悪の場合データ消失等のリスクもあります。
いずれにせよ、私自身でbigdriveの対応を検証したわけではありませんし、換装とその結果は自己責任ということでお願いします。
SSDは発展途上であり、日々進化しているメディアですので、販売店に相談する等、できるだけ最新の情報にあたることをお勧めします。
こちらでもSSD長期使用後のレポなどやりたいと考えていますが、
少しだけ書いておきますと、SSDは確かに見かけ上はHDDと同じ要領で扱えますが、若干クセのあるメディアだということが言えます。
Z1シリーズは良い機種だと思いますので、RAMと内蔵ドライブさえ強化すればまだまだ現役で使えると思います。
大変丁寧にご回答いただきありがとうございました。
ご返信の内容を読ませていただきました。
bigdriveへの対応とHDD・SSDでの違い等、よくよく調べたのちZ1に搭載するSSDを決定したいと思います。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
現在は、私は来るWindows7をZ1に載せるべく、改修計画を立てています。
これからも記事を楽しみにしています。
ありがとうございました。
参考にしていただけたとのことで何よりです。
SSDはその後も新しい製品が発表されており、
S-ATAモデルはキャッシュを搭載したものが標準になりつつあるようです。
IDE版も、今後待てば待つほど良いモデルが出て来そうで悩ましいところです。
読み込み速度については、IDEのI/Oの制約からこれ以上の性能向上は難しそうですが、
プチフリ解消や耐久性向上とともに低価格化が実現すれば、HDDに対して大きなアドバンテージになるでしょう。
Windows7も導入予定とのことで楽しみですね。
ではでは。
しかし、この度、システムが不安定となり、どうもHDDの動作も安定していないので、知識がないのですが、いっそのことHDDとメモリを増設して改造しようと思っております。
HDD増設は、10年以上前に当時使っていたNECのノートパソコンのHDDを換装した経験があるのですが、その当時は、知識があまりなくても、まだどんなHDDを選べばいいかとか、あんまり悩まずにできていました。
で、今回は何を選べばいいのかというところで、この規格なんだ?とかいうレベルで分からなくなっている状況です(笑)。
無謀と思われるとは思いますが、愛着がある機種なんで、こちらの記事を参考にさせてもらって頑張ります。
ちなみに、こんな古い記事にコメントして申し訳ないです。機種までバッチリ一致した記事だったので嬉しくて。
コメントありがとうございます。
Z1/Pの換装の記事、参考にしていただいて恐縮です。
この機種はユーザーが自分で内蔵ハードディスクを換装することを
想定して作られていないので分解は非常にめんどくさいですが、
手順を踏まえて作業すれば難しくはないと思います。頑張ってください。
メモリもストレージも旧規格のものになりますので、
最新機種と比べるとどうしても効果の割に高くついてしまいますが、
愛着のある機種を強化して延命したいというお気持ちは
自分も同じなのでよく分かります。
おせっかいかも知れませんが、
換装する内蔵ストレージには容量137GB以下の物を選ぶことと、
もしSSDを選択するのであれば、
プチフリ問題が解消されているものを選ぶことを強くお勧めします。
>もしSSDを選択するのであれば、
>プチフリ問題が解消されているものを選ぶことを強くお勧めします。
今日ここを覗きましたので、プチフリ問題が解消されているかどうかが全然分かりません。
でもとりあえず、今週末頑張ってみます。
先のコメントは、spoichi様のコメントを今日覗いたという意味でした。
そうだった。本文読んだけど、パーツを選ぶ時にプチフリ問題が解消されているかどうか分からないんで考えるのを諦めたんでした。
ということで解消しているかどうか分かりませんが、頑張ります。
ちなみに 結局は安さで選び、SUPER TALENTのFHM28GW25H というものを購入しました。成功すればかなり快適になるはずです。
来週には何があってもやりますので(バックアップ不可の際に備えてIDE-USBケーブル買ってきました)、いずれにせよご報告いたします。
後編で注意があったように、ムリな力が必要なところは無いって本当でした。私も見落としていたネジの性でパームレストが外れずに困っていました。
換装して今のところ快適ですが、まだOSクリーンインストール、ドライバのインストール、マイクロソフトアップデート→SP3へというところまでしかやっていません。
本当に助かりました。ありがとうございます。愛着のあった古い化石マシンが生き返って感激です。