スポイチ編集長日誌

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バイオノートZ(PCG-Z1/P)のHDDをSSDに換装してみた(後編)

2009年02月15日 | ネット・PC
↑Z1/Pには非対応のはずの1GB RAMが増設してあるのはナイショだ。

前編に引き続いて、今回はSONY VAIO Z1のHDD換装のための分解・交換の手順を具体的に説明する。
前編で行なったようなSSDへの換装でなくとも、もし現在使用しているハードディスクがデフォルトの4200回転の40~60GBモデルならば、最近の5400回転程度のHDDに交換するだけでも体感速度は大きく変わるだろう。

なお、分解・換装の手順については、こちらのサイト

VAIO PCG-Z1/P HDD換装記録――bearpaw:

が写真入りで非常に詳しく解説されているので参考にさせていただいた。多謝。

Z1の分解についてはアイオーデータのHDD換装ページにも手順が掲載されているのだが、外すべきネジの指定が足りなかったりと、そのまま信じると本体を壊すおそれがあるので注意。

では、もう何回分解したか分からない私が、分解時のコツと注意点について織り交ぜながら文章だけで解説しよう。(手抜き)

なお、しつこいようだが、分解・換装はメーカーの保障対象外の自己責任となり、その失敗や発生する問題についても私は責を負えないのであしからず。


では、まずは分解作業に必要なものの準備から。

・作業に必要なもの
まず必要なものはプラスドライバー。
使用されているネジ頭の大きさはほぼ等しいので一本で足りる。ドライバーはシャフトの長いものが便利。

次に、布またはクイックルワイパーの織布。
液晶に傷をつけないためと、外したネジの位置を把握しておくのに便利。

そして、実際の分解作業に入る。
言うまでもないが、特にこの時期は静電気対策をお忘れなく。

・まず、本体の電源を落とす。
・すべての周辺機器を外す。
・裏返して、バッテリーを外す。

・本体裏面のネジ11本、および隠しネジ3本を外す。
隠しネジは銀色の四角いシールで隠してあるのでマイナスドライバーかカッターの背でこじって外す。シールはまた使うのでなくさないように。
とにかく見えているネジを全部外せばOK。ネジはそれぞれ場所が決まっているので注意。

・ネジを外したら本体を反対向きにして、液晶パネルをいっぱいに開く。
液晶パネルの上には布などを敷いてカバーしておくと、不意の傷防止に役立つ。

・キーボードを外す。
キーボードの右側上部のツメ2箇所を解除して、上側から手前にめくり上げるようにキーボードを持ち上げる。ここでキーボードケーブルを傷つけないように注意。本体側にあるキーボードコネクタのストッパー(茶色)を持ち上げて解除し、慎重にキーボードコネクタを抜いてキーボードを完全に取り外す。

ちなみに、メモリ(RAM)の増設・交換までならキーボードをめくり上げる手順まででコネクタを外さずに可能。マニュアルに書いてあるけどね。

・ディスプレイ・光学ドライブのコネクタを外す。
キーボードを外したあとに見えている二本のコネクタケーブルを外す。ディスプレイのコネクタには青いプラスチックのストッパーが付いているので、これを先に外す。外した後はなくさないように。このコネクタはただ引き抜くだけで外れるので決して無理な力を加えないように。

全工程に言える事だが、この機種の分解では力任せに部品に負担をかけて行なうような部分は全く無い。よって、少し力を入れてもなかなか部品が外れない、あるいは歪んでしまうようなら、外すべきネジを外していないなど手順が間違っているということ。

・キーボードを外したあとに見える、パームレスト部を固定している二本のネジを外す。
ネジは下部に一本、左側に一本ある。

・パームレストを取り外す。
これでようやくパームレストを外すことができる。パームレストは手前のツメから外す。外す順は手前→右→左の順。手前は指で上下に開くだけで外れるはず。手前が外れたら次は右側上部をやや右に引き出し、少し上に持ち上げ、手前にずらすようにして外す。これで右側が外れる。少し厄介なのは左側で、USB等のコネクタ類が引っかかるはずなので、曲げたり破損しないように、一旦外側(左)に引き出すようにして外す。

ここでようやくパームレストが外れるが、くれぐれもそのまま思い切り持ち上げたりしてはいけない。
なぜなら、タッチパッドのケーブルがまだカバーにつながったままになっているからだ。このケーブル、非常に薄くて脆いため、無理な力を加えると簡単に破損します。この機種の分解における最大のトラップポイントがここ。

・タッチパッドケーブルの本体側コネクタを外す
コネクタを外す際は、先のディスプレイケーブルと同様に、先にプラスチックのストッパーを抜き取り、次いでコネクタを抜く。
このコネクターケーブル、中途半端に短い上に非常に外しにくい場所にあるので、苦戦ポイントの一つだ。外したパームレストを浮かせたまま右手と左手で上下から挟み込むように持ち、コネクタケーブルを右手の人差し指と左手の親指で挟みながら抜くようにするのが自分ではやりやすい方法。差し込む際も同じ方法が使える。
この時、コネクタを抜く作業に夢中になってパームレスト部を液晶画面にぶつけて傷つけないように注意。あらかじめ布などを液晶面に敷いておくと不意に傷つけてしまうことをある程度防止できる。

これでパームレスト部を完全に取り外せる。

・次にハードディクスを本体に固定している二本の金属シャーシと本体とを止めているネジ3本を外す。
うち一本は絶縁テープに隠されている。

・HDDのIDEコネクタを外す。
IDE(PATA)のコネクタはかなりガッチリはまっているはずなので外す際は慎重に。
これでHDDがシャーシと一緒に本体から取り外せる。

・HDDとシャーシ(二個)を固定しているネジ(計4本)を外す。
これでHDDが完全にフリーになるので、新しいHDDまたはSSDをシャーシに組み付ける。SSDの場合は「マスター/スレイブ」の設定を忘れずに。あとは上記と逆の手順で組み立てれば終了。オツカレー\(^o^)/


以下は補足。
・パームレストの組みつけは、まず左側のUSBなどコネクタ類をパームレスト部の穴に合わせるように挿しこみ、ついで手前側、右側の順に位置を合わせ、右側をはめ、最後に手前のツメをはめるとやりやすい。


どうだろうか?
さすがに最近の「ネジを外してフタを開ければすぐにメモリやHDDにアクセスOK」のような親切設計ではないものの、分解自体にそれほど難しい工程はなく、またポリカ時代のiMacやiBookなどのように、びびりながら部品をバキバキめくる必要も無い。
既述のように、デフォルトのHDDはこの時期のノートパソコンのボトルネックになっていることが多く、ここは交換するだけで手軽にスピードアップが図れるポイントである。
現在の新モデルがVistaばっかりになってしまった昨今、速度面では太刀打ちできない旧モデルでも、HDDを最新のものに換装し、メモリ1GB程度もあればキビキビ動いてくれるXP搭載モデルの延命というのも十分選択肢になりうるのではないだろうか。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
SSD化+Win7化してみました (菊地)
2012-04-12 18:24:34
こんにちは

参考にさせていただいてSUPER TALENT FHM64GW25H という64GbのIDE SSDに変えてWin7Pro32ビットを入れてみました。Memは同じく1.25GBです。すべてのドライバーが当たってXp時より快適に動いています。

ありがとうございました
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こんにちは (spoichi)
2012-04-15 17:43:12
こんにちは。
コメントありがとうございます。

参考にしていただけて何よりです。
Z1でWin7動きますか!
当方ではアプリケーションの関係でXPのままですが、7が動くならまだまだ現役で行けそうですね。
返信する
メモリ1.25 (しげ)
2012-08-10 17:16:26
メモリ1GBで諦めていましたが、1.25GBもいけるのですか?
7が快適に動くなら、まだ延命できるなと考え中です。
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>メモリ1.25 (spoichi)
2012-08-11 20:08:12
こんにちは。
Z1/Pでは1GBのメモリは動作保証の対象外ですが、
自分の環境では普通に認識して動作してます。
あくまで自己責任ということになってしまいますが、
ご参考までに。
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参考になりました (honma)
2014-01-31 21:44:27
こんにちは

HDDをSSDに換装しました(CSSD-PMM64WJ2)
HDDのカタカタする音がなく快適です。
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Re;参考になりました (spoichi)
2014-02-01 00:30:22
こんにちは。換装おめでとうございます。
最近のSSDはPATA接続でも性能が上がっているようでうらやましいです。

XPのサポート期限が迫っていますが、自分の初期型のSSDはプチフリが激しくなってきたため、再度の換装を考えているところです。
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