スポイチ編集長日誌

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速読術って早食いに近いのかも

2009年02月11日 | その他
二、三日前に速読術のネタが話題になってたんですけどね。

10分のトレーニングで3倍速以上に読めるteruyastar速読法――teruyastarはかく語りき

なかなか興味深いです。

で、コメントとかにもあったように、速読するときの一般的な前提条件としてはまず、
「頭の中で声に出して読まない」
ってのがあって、私は今まで速読法ってよく知らなかったんですが、ああ、なるほどなあと思った。

やっぱり改めて指摘されない限り、頭の中で声に出してるかどうかなんてことは実際読んでるときはあんまり意識しないし、わざわざ書いてあるってことは黙読するときも頭の中で音読しちゃうって人は多いんですかね。

確かに文章を読むときに頭の中でいちいち「音声化」してたら読む速度のスピードアップにも限界がありますよね。
そういえば、小学校低学年ぐらいだと、「黙読」が出来ない(勝手に声に出ちゃう)子って居たよなあ。


だけど、この手の速読術って、たとえて言うなら食べ物をほとんど噛まずに飲み込む早食いみたいなもので、へたすると消化不良や下痢を引き起こすかもしれない気もするんだけど。

というのは、文章細部の一言一句よりも大まかな内容や主張の要点を把握することが大事な本(ハウツーものとか)だったら、「冊数をこなす」にはこういう速読法でもいいんでしょうけど、長編小説とか数値データの多い論文みたいな内容だとどうなんだろ?
あとで重要な部分や印象的な一節を引用しようとしても、思い出せないなんてことになるんじゃないだろうか。
文章の性格や内容によっては、読むときによく咀嚼しないと、結局理解出来ていなくて、自分の栄養にならない気がするんだが。
つまり活字にも、食べ物にたとえて言うなら文章に慣れていない人でも咀嚼しないで飲み込める流動食とか、あるいは蕎麦みたいにツルツルいける系の速読に向いたものと、よく咀嚼したほうが吸収が良く、より理解が深まる玄米やスルメ系の本があるんではないかと。
昔の小林秀雄とかは玄米もいいところなんだろうな。


まあ、自分の場合は決して読むスピードは遅くはないはずなんだが、ある本を読んでいて気の利いた表現に出会ったり、新しい発見や重要な示唆を得ると、ぱたっと本を閉じて「おぉ、そうか!ということは…」とか「これはっ!?使えるぞ」とか、そこから勝手にいろいろ思考が広がって自分のケースに当てはめて考えてみたりと、その本を読むという行為から自分の関心が離れてしまうので困る。あとでどこまで読んでたか探すのも手間だ。
おかげで内容が示唆に富んだ本であるほどなかなか先に進まへん。
単に集中力が落ちてるだけかもしれんが。


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