池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(フランス語に訳してます)

江戸川区平井五丁目

2006-02-26 | 作曲・ピアノ/学生時代まで

江戸川区平井五丁目―芸大の学生のころ住んでいました。和気藹々とした、人情味あふれる街です。東京はどこもそうですが、とりわけこの地域は低層住宅街で、人口密度が高いです。
僕が住んでいた木造集合住宅には「お隣さん」が一体いくつあったか…アパートの中にワンルームが全6部屋、そのどこかで音楽をかければ聞こえる。何しろ、隣の部屋なら照明の、ひもで引っ張るスイッチの音さえ夜は聞こえるのです。

そしてアパートの四方を囲んで隣宅が5軒。どこかが音楽をかけると、そこで僕の作曲は中断してしまうので、その度に「自分はこういう者で、作曲をしているが、ご家族でのカラオケパーティーそれ自体をとやかく言うつもりは無いが、こちらに音がまる聞こえで困っている…」と、手紙を書いてドアに挟んだり、時には石鹸を添えたり、時には現行犯?で直接言いに行ったり、また時にはわざわざ葉書に書いて郵送したり…。
そうこうするうちに、「住人調査をしているのですが」と、お巡りさんがやってきました。もっともらしい調書を持って。「最近、近所で困っていることは無いですか?」と聞かれ、僕は正直に答えました…「困ったことがあったらいつでも言って下さい」とか何とか言われたかな?警察沙汰になるほどの人口密度でした。
今もそのアパートは当時の姿のまま残っています。借りる時、新宿の不動産会社で大家さんと電話で話し、「出窓、モルタル、飛石、欧風レンガ…」との外観説明に胸をときめかせ、行って見たら、これ。「このアパートの6部屋全部借りられたら、うるさい部屋から逃げられるのに…」と幾度も思いました。
―その名も「メゾン・ドール」即ち「黄金の家」(写真:僕が住んでいたのは2階)。

そこから駅に行く途中、ちょっと路地裏に入ると、小柄な店主が営む昔ながらの駄菓子屋さん「ぼうや商店」があり、今でも子供たちで繁盛しています。
ちなみに卒業以来勤務している会社は本社が6丁目にあり、近所の楽器店にふらりと…という風なセーターにジーンズ姿で社長との面接・実技試験を受け、採用されたのです。


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