１９９４、何をどうやっていいかも分からず２年近く路上で同じ事を繰り返して２年が過ぎた・・・街角にはいつしかストーリートミュージシャンと呼ばれる仲間が増えていった、いつしか顔見知りになり俺自身も何をどうすればいいのか少しずつ見えてきた頃、市内の五橋ハイツという不思議な所を寝床に唄っていたのだけれど、同じ階に慶ちゃんがいた。あの日は仕事で遅くなり街には行かず部屋でギターを弾いていた、午前０時か１時共同トイレから出てくるとギターの音が、酔っていた勢いもあってとりあえずノックした・・・まさかそれから１２年以上付き合うとはお互い思いもしなかった。とりあえず音楽の話をして、長○剛が好きな事も共通で、慶ちゃんも建築の勉強していたりと共通点があって、いつしかお互いの部屋に入り浸り状態で、よく街に繰り出し唄うようになった。この頃からかな自分も適当にやっていたけど、聞かれる事が多くなり音楽をもう少しちゃんとやらないといけないなんて思い始めたのは・・・それで慶ちゃんはホント声が通るんだよね、国分町、一番町と路上で歌っているとトイレはビルの間とか陰のほうでするんだけど、ちょっと離れても声が馬鹿でかくて、こいつは俺も負けられないなあなんてよく思ったっけ、そんで馬鹿者２人の大合唱がその頃の街角によく響いていた・・・俺がいまだに納得できないのは、なぜか女受けは慶ちゃんなんだよね・・・全く岩手の実家に帰っちまいやがってよ～たまに来いよ、いつでも唄いに行くぞ！！
<3>Road fallen angels～路上の堕天使達 次回へ続く
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