前回のつづきです。
新築で周辺の立地条件を
詳細に検討して対応すればかなりの確率で
床下の問題は解決できると思いますが、
既存の建物では厄介な問題です。
床下換気扇や換気ガラリ、
はたまた木炭や竹炭の使用など
いろいろな方法がありますが、
賛否両論といったところのようです。
古来から日本の住宅は床を高くして
床下に十分な通風を確保したものでした。
よく時代劇で忍者や浪人が床下で聞き耳を立てたり、
寝起きしている場面がありますが、
お寺のように大きな建物でなくても
戦前の家屋は十分な床下通気を取っていたものです。
戦後、最近までは耐震上の理由で
コンクリート基礎でないとダメになっていました。
コンクリートは気密性が高くなりますし、
打設してから2年から10年は初期水分が発生すると言われています。
コンクリートの外部には防水性が高い塗料や塗り物をしますから、
どうしても水分は床下に発散してしまいます。
・・・・・つづく。