石丸幹二さん主演の舞台を観に行ってきました。
出演は戸田恵子さん・諏訪マリーさん・山路和弘さん達です。演出は宮本亜門さんです。
点描主義で有名なG・スーラの『グランジャット島の日曜の午後』の絵を題材にしたストーリーでした。絵を通してスーラの考え方をたどっていく感じです。
一言で言えば、とても上質な大人の舞台。でも、堅苦しくはなくて笑いも散りばめられており、休憩ありの約2時間半ですが、充分に楽しむ事ができました。
戸田さんが歌が難しい~~~~と何度もブログで書かれていたのですが、すごい納得。専門的な事はわからないけれど、語りのような歌なのです。生演奏が入っているものの、演奏にうまくのせて歌うというか、語る感じ。これは、よほどしっかり歌える人でないと・・・・・と思いました。皆さん、さすがっですわ。
舞台は19世紀。1幕は画家ジョージ(石丸さん)の絵を描くことは・・・・をテーマに進行していきます。恋人(戸田さん)との気持ちのすれ違いから別れまで。
別れるのですが、ジョージの恋人(戸田さん)は、子どもを宿しており産みます。そして全てを受け入れてくれた別な彼と共に、アメリカに渡ります。でも、ジョージことスーラは恋人と別れたあと、31歳という若さで亡くなってしまうのです。
2幕では、その赤ちゃんがおばあちゃんとなっており、孫のジョージ(石丸さん)がいる設定。つまり、ひ孫のジョージです。
この1幕と2幕の切り替えが、とってもはっきりしていて面白かった。1幕で演じていた役とガラリと違った役で登場するのです。
2幕では、若々しい現代の石丸さんで、戸田さんは車椅子に乗ったおばあちゃん。このおばあちゃんがなんとも、かわいらしかったです。
映像の使い方も、とても斬新で・・・・・どこが斬新なのか・・・・うまく説明できず、もどかしいのですが、石丸さんが描いている絵を映像でうまく表現したりして面白かったです。
舞台を観たのですが、1枚の絵画を鑑賞してきた気分になりました。
石丸さん・・・・いつみても好青年。本当にこの方は正統派の二枚目であります。某劇団を退団されてから、いろいろな役を演じられるので、とっても楽しみです。
終演後、ロビーで光枝明彦さんにばったりお会いしました。あまりに突然で「あっ!光枝さん、お疲れ様でした」しか言えず・・・・残念。シラノでお会いした時も、同じだったのです。せめて、握手してくださいまで、言いたかった。突然でも、言えるようになりたいわ。
石丸さんとは某劇団の先輩・後輩だから、楽屋に行かれるのかな~~~と思いました。