運転中のラジオから激しいビートの音楽が流れていて
ジリジリの陽射しが片頬に容赦ない。
信号待ち、
ふと、思い出した人がいる。
三越の1階の帽子売り場コーナーにいつもいる彼女。
帽子が好きなのでシーズンごとに訪れるわたし。
帽子に限っては絶対的に彼女を信頼しているので買うときは
選んでもらう。
わたしの頭に被せて
彼女がちょちょっと帽子を整えると、あら、不思議、
とてもステキにみえる。
この前、お客さんの足も途絶えた夕方遅く、
お互いにリラックスして少しお喋りした。
そのときの会話........
彼女:先日日帰りで東京にライブ見にいったんですよ
私 :どなたの?
彼女:知らないと思うんですが、黒夢とかマイナーなバンドの....
私 :ええっ?バンド?
彼女: はい(笑)、息子にライブのチケット代を貸してと
言われたから、お金の集金がてら息子と一緒にそのライブに
行ったんです、そしたらハマリマシタ(笑)
私: うちの息子もメジャーでないバンドのライブによく行きますが、
会場は狭くて酸欠になりそうな時があるって聞きますよ~
彼女: そうなんですう(笑)
その人は私より少し年下のもうすぐ60years old.
髪をひっつめアップにして楚々とした雰囲気が素敵な人。
普段の容姿から受けるイメージとは別のアクテイブな面を知り、
そのギャップに驚いたものです。
人は外見でははかれない、納得。