潟東減農薬米生産者の会日記 URL http://yamagara-club.com

昭和63年設立の個人経営生産者組織
会の別名称 「やまがら倶楽部」
会員数14名
業務提携先 丸山光一商店

商系アドバイスの記事を紹介

2010-05-17 16:08:52 | 日記
 新潟市西蒲区のコメ生産者グループ「潟東減農薬米生産者の会」(吉崎良咲会長)は、米穀集荷の丸山光一商店(丸山祐一郎代表、新潟市西蒲区曽根)との業務提携の下、特別栽培による収穫米の大半を新潟県総合生活共同組合(総合生協)向けに出荷している。22年産では、栽培・出荷品質レベルのさらなる向上に取組むとともに、生産者・圃場特定システムも構築。差別化を強化しつつ、県外などへも販路を拡大していきたい方針。

 潟東減農薬米生産者の会は、環境保全型稲作を実践する個人経営生産者のグループだ。設立は昭和63年。総合生協との取引のスタートをきっかけに組織化した。現在の会員生産者は、西蒲区三方地区在住者を中心に12人。平成19年からは、農業資材・米穀商の丸山光一商店との業務提携に踏み切り、同社が新設した低温倉庫や精米施設を活用してコメを供給している。

 会の活動などは、ブログ(潟東減農薬米生産者の会日記、アドレス=http://blog.goo.ne.jp/sone311-1)を通じて、情報発信してきた。経営規模や生産調整対応などは会員により異なるが、会としては今年、約32ヘクタールを作付けする。品種構成はコシヒカリ(従来種)9割、こしいぶき1割。総合生協への出荷米は、コシ玄米5kg、コシ白米5kg、同2kg、こしいぶき白米5kgの4アイテム。グループ購入・個人宅配向けのPB「クルコのエコ米」袋に詰め、出荷する形だ。

 栽培体系なども総合生協PB米の基準に沿い、設計されている。総合生協の産直活動は、安全性や環境を重視しつつ、生産者と交流のできる地産池消を通して、農業への理解や田園を守るのが目的だ。稲作の栽培基準も、▽圃場周辺の農道・畦畔への除草剤の散布禁止▽調整網目1.85ミリ以上▽玄米の農産物検査受検▽栽培計画・実績の報告▽2者での栽培確認▽食味向上に努める▽収穫後の稲ワラ焼却禁止 などが基本。

 更に「エコ米」(特別栽培米)では毎年種子更新することや完熟堆肥などの投入による土づくり実施を奨励。化学合成農薬の使用は「4成分(本田移殖時の殺虫剤1成分と移殖後の除草剤3成分)」、化学肥料は「反当り3キロ以下」と定めている。

 会はこれに基づき、育苗用土や元肥・穂肥・登熟肥、農薬の使用資材を指定。22年産では、農薬は「3成分」、化学肥料の使用は「反当り1.65キロ以下」に抑える。県の特別栽培米の基準よりさらに厳しい栽培レベルを追及していく。出荷米品質(粒揃い)のグレードを高めるために、調整網目も1.9ミリに変更するほか、良食味対策も強化する。

 西蒲区は、コシでも反収9俵半程度の収量が可能な地域だが、会としては適正な施肥に留意しつつ、平均8.5俵程度に抑えてきた。今年はJAS有機でも使用可能で、根張りや登熟促進に有効な光合成細菌資材を出穂前に施用する。昨年、試験的に使用した圃場でも効果が認められた。「多少コストがかかっても、おいしいコメを作り、お客さんに喜んでもらいたい」と会の総意の下、今年は会全体で活用していくことになった。

 袋詰め出荷精米などから、生産者や圃場が特定できる態勢も構築していく。検査紙袋に圃場番号記入欄を設け、生産者・品種別に、その収穫日、籾摺り日、荷ロット番号、精米・出荷日などをデーター管理するものだ。これにより、総合生協や消費者に届くコメが、どの会員生産者のどの圃場で作ったものかが特定されることになる。トレーサビリティ対応以上に、喜ばれるコメ生産に向けた、会員の意識向上に役立てていく。


 もっとも、総合生協向けのコメは、会収穫米の9割弱。ほかは独自のルートで販売してきた。今年は、地元の言葉で中心的な担い手を意味する「やまがら倶楽部」の愛称により、県外へも販路を広げていく。その手段のひとつとして、このほど正式に会のホームページ(アドレス=http://yamagara-club.com)も立ち上げた。販路が広がれば、その儒要に応じて作付規模も拡大していく方針だ。

 会のコメについては、総合生協の会員からギフトでもらって食べたという首都圏の消費者が、「おいしかった」と直接、会に注文してくるケースもあるほどで、食味には強い自信を持つ。現在、全国規模で開かれている「お米コンテスト」は複数あるが、今年はそのいずれかにも挑戦したい考えだ。

ホームページ開設

2010-05-17 10:16:21 | 日記
 ついに当会のホームページが完成しました。但し、現在はテスト期間中で当会のお米を購入できる本格運用はもう一週間程時間が必要となります。ホームページはこのブログ左下のブックマーク欄の「やまがら倶楽部HP」をクリックすると見れます。
 
 当会は平成22年産米では新潟県認証の特別栽培米の資格は申請しません。総合生協、クルコのエコ米はその事が条件ではない事もありますが、認証シールや標示票の作成費用等で年間30万円程の費用がかかっていたその経費を新たな販売促進に向け、その為の手段としてホームページの立ち上げと食味コンテストに出展する事とした訳です。

 当会の22年産米栽培指針は厳しい県認証や総合生協の栽培基準を楽々クリアしています。当会のお米の特徴や活動内容をホームページやブログで情報発信し、全国に販売していく方針なのです。