要約:
Windows PCで専用インストーラーを使ってSSDにUbuntu Serverをインストールする。
Windows PCで専用インストーラーを使ってSSDにUbuntu Serverをインストールする。
SSDにOSをインストールする。
今回はUbuntu Server LTSを入れる。
まず起動用にSSDを用意する。
たまたまセールで安かったこともあり、こちらを使用した。
まず、Windowsパソコンを起動し、WWWブラウザーでラズベリーパイ財団の公式ウェブサイトにアクセスする。
「Download for Windows」という所をクリックし、Windows用のインストーラーをダウンロードする。

2025年4月8日現在の最新版インストーラーのバージョンは1.8.5で、「imager_1.8.5.exe」という名前のファイルがダウンロードされるので、これを実行する。

SSDもパソコンのUSB端子に差し込んでおく。

このとき差し込むUSB端子は、転送速度の速いUSB3規格に対応した、青い端子にすること。転送速度の遅いUSB2の黒い端子だと、無駄に時間がかかってしまう。
ただし逆に言えば、時間がかかる以外の不都合は何もないので、USB3端子に空きがない場合やパソコンが古くてUSB3の端子がない場合、USB2端子に接続しても構わない。

こんなウィンドウが出てくる。

「デバイスを選択」の所では「Raspberry Pi 5」を選択する。

「OSを選択」の所では、まず最初に「Other general-purpose OS」を選び…

次に出てきた選択肢の中から「Ubuntu」を選び…

更に「Ubuntu Server 24.04.2 LTS」を選ぶ。すぐ上にある「Ubuntu Desktop LTS」と間違わないように注意。
ちなみにLTSとは「Long-Term Support」の略で、OSのセキュリティアップデート等のサポートが長期間行われることを表す。
Ubuntuの場合は通常、1年に一度行われるメジャーバージョンアップと、その半年後に行われるポイントリリースという年2回の大きなバージョンアップがあり、各バージョンのサポート期間は9ヶ月とされている。
これがLTSの場合、リリース頻度は2年ごとで、5年間サポートが行われる。
サーバーとしての動作の安定性と、ラズベリーパイという固定されたハードウェアで動作する関係から、それほど頻繁なバージョンアップは必要ではないと思われるが、好みでLTSではない方のUbuntu Serverをインストールしてみるのも良い。セットアップ方法はほとんど変わらない。

「ストレージを選択」の所では、先ほど接続したSSDを選択する。
全て選択し終えると「次へ」の部分が白くなるのでクリックする。

OSの設定を変更するかどうか尋ねられるので「設定を編集する」をクリック。

「一般」タブの所では、リモートで接続するためのホスト名、ログインするためのユーザー名とパスワードを設定する。
無線では接続しないので「Wi-Fiを設定する」のチェックは外す。
「ロケール設定」は、タイムゾーンが「Asia/Tokyo」に、キーボードレイアウトが「jp」になっていることを確認する。

「サービス」タブでは、「SSHを有効化する」をチェックし、「パスワード認証を使う」を選んでおく。

「オプション」タブは、「終わった時に音を鳴らす」と「終わったときにメディアを取り出す」をチェックしておくと、終了時にそのままSSDを取り外せるので便利。
「テレメトリーを有効化」は、ラズベリーパイの使用状況の調査に協力するかどうかなので、お好みで。

設定を終えて「保存」をクリックすると元の画面に戻り、「設定を編集する」のボタンが青くなって編集が終了したことを表す。
あとは「はい」をクリックすると、データが全部消えるが続けても良いかという確認が出て、更に「はい」をクリックするといよいよ実際にSSDにOSイメージの書き込みが始まる。

しばし待つ。

「書き込みが正常に終了しました」の表示が出たら、書き込み完了。
先ほど「終わったときにメディアを取り出す」にチェックを入れておいたので、このままSSDを抜いて良い。
インストーラーソフトは、もう役目を果たしたので、「閉じる」の後に終了する。

ではいよいよ、ラズベリーパイ5本体にSSDを接続する。
このときも、転送速度の速いUSB3規格の青い端子と、転送速度の遅いUSB2の黒い端子があるので、青い方に接続すること。

更にUSBキーボード、HDMIケーブル、USB-C電源ケーブルを接続すると、いよいよラズベリーパイ5が起動する。
このとき注意するのは、ACアダプターを一番最後にコンセントに接続するか、またはUSB-C電源ケーブルを一番最後に接続すること。
ラズベリーパイ5は通電するとそのまま起動プロセスに入ってしまうので、ストレージが接続されていないと、そのまま無限ループに陥る。
また、LANケーブルはこの時点ではまだ接続しない。

万が一、ストレージ無しの状態で起動させてしまった場合は、この電源インジケーターの横にある小さな白いスイッチを長押しすると止まる。

起動時には色々なメッセージが表示される。

しばらく待つと、一度画面が消え、このようにログインを促すプロンプトが表示されるが、まだ我慢。

数十秒待つと、更に色々とメッセージが表示される。
ネットワークに接続せずに起動したので、自動アップデートができないというメッセージが多数表示されている。

しばらく待ってメッセージ表示が止まったら、Enterキーを押すと、こうして再度ログインプロンプトが表示される。
ここで、先ほど設定したユーザー名とパスワードを使ってログインする。

無事ログインできると、一画面に収まるほどのメッセージと、コマンドプロンプトが表示される。コマンドプロンプトというのは、一番下に「ユーザー名@ホスト名」の後に表示されている「:~$」という部分のことで、現在コンピューターがコマンド入力を受け付けている状態を表している。
この段階でユーザー名やパスワードが間違っていないことを確認できたのでもう良いのだが、ここでちょっとUNIX気分を味わってみたい人は、lsだのpwdだの入力して楽しもう。

終了する時は、「sudo shutdown -h now」というコマンドを入力する。
Enterキーを押すとパスワードを求められるので入力すると、しばらくしてラズベリーパイ5本体のインジケーターが赤点灯になって、電源が切れる。
これでOSインストールは完了した。
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